治験モニターに向いてない人

2018年11月21日

健康な方なら誰でも参加ができるイメージが強い治験ですが、治験参加に向かない人も存在します。
逆に当てはまらない方は参加対象になりますので参考にしてみてください。

未成年(20歳未満の方)

治験には未成年を対象とした募集案件も数が少なくなっていますがあります。
ですが、未成年の方が治験に参加するには制約が多く、一般的には保護者の同意書や、試験の際に保護者同伴での参加が義務付けられます。
どうしても参加したい場合は、モニターなどの基準が緩い募集を待つ必要がありますので、治験サイトに複数登録して案件情報の確認をこまめに行いましょう。

主要な都市に住んでいない

治験における主要都市部とは、関西圏・関東圏・福岡周辺・札幌周辺などを指します。
具体的に言うと、仙台から遠い東北や、福岡から遠い九州、沖縄などに住んでいると、実施している医療機関が少なくなります。

これは、入院先の病院が都市部に集中しているからです。どうしても対象の地域の治験募集に参加したい場合は、知人や身内の方が対象地域に住んでいれば、遊びに行き滞在するついでに参加するという方法もあります。

生活保護を受けている

生活保護者は応募条件から外している募集が多くなっております。登録のみでしたら可能ですので、参加できる案件が出るまで登録して待つか、生活保護が外れた際に再度応募していただければ参加可能な募集が多くなります。
生活保護を受けている状態で治験に参加されると、お住まいの地域によっては公的機関から生活保護の受給が差し止められる場合もございます。
基本的に治験に参加することで得られる協力費は源泉徴収の対象にはなりませんが、公的機関の判断によっては生活保護の対象から除外されてしまう場合もあるので注意が必要です。

外国人、ハーフ、クォーター

日本で行われる治験の対象者は、「成人した日本人」が多くなっております。
日本で行われる治験で扱う薬は日本市場での販売を前提としており、外国人の血が入っている方の場合はそもそも対象者の前提条件から外れるため、残念ながら参加が難しくなっています。
稀にではありますが、ハーフの方、外国の方を扱った募集もありますので興味があれば登録はしておきましょう。

4か月以内に献血や輸血を行っている

治験には休薬期間という物が設けられており、連続しての治験への参加は原則認められておりません。
治験では、採血を複数回行う募集が多く、投薬、検査など身体に負担が掛かる多くの要素があります。
それらの影響が十分に回復するための期間を休薬期間として3~4か月ほど設けておりますので参加する際は十分気を付けましょう。

タトゥーがある

全身にタトゥーがある方は参加出来る募集が少なくなります。
例外として、たばこのケースに隠れる程度でしたら参加可能な施設も御座いますが、パッチテスト等の皮膚に貼るタイプの治験募集には参加が難しくなります。

各種アレルギー

募集によってになりますが、アレルギーがある方は事前の問診の際に除外されてしまう可能性が高くなります。
これは既に完治してしまっていても除外候補になる場合がございます。

アルコールやタバコの我慢ができない

基本的に治験は飲酒喫煙は禁止されていますので、宿泊のでの治験の場合、我慢できないと参加は厳しくなります。

血を見たりするのが苦手

血を見るのが苦手な方も治験への参加は控えた方はがいいでしょう。
なぜなら、治験に参加すると採血が頻繁にあるからです。
特に入院試験などの場合は採血の回数が1日に10回以上ある場合が多いので、血を見るのが苦手な方にとってはかなりのストレスになってしまうでしょう。
また、健康診断などで採血を受けた後に気分が悪くなってしまった人も、治験に参加するのは控えた方がいいでしょう。
1日に十数回の採血を受けることで体調を崩してしまうことが大いに考えられるので、どうしても参加したい場合は必ず事前に医療機関への確認が必要です。