治験モニターが裏バイト・闇バイトと呼ばれる理由

2018年11月21日

治験モニターが裏バイト・闇バイトと呼ばれる理由

治験はよく闇バイトや求人に載らない危険なアルバイトなどと思われがちです。

その理由として、治験は有償とはいえボランティアに属します。なので、求人誌などに載らないことがほとんどなんです。

その結果口コミや紹介などで広まったため、悪い印象だけが先行してしまったということです。

確かに、私も学生のころ都市伝説的な扱いで治験の存在を耳にしたことがあります。
今の時代のようにインターネットが発達してなかったので、口コミで怖い噂ばかりが耳に入ってきておりました。

掲示板サイトのウワサ

よく大手掲示板サイトなどで治験に参加したら廃人に、、などの類のスレッドがある場合があります。これに関しても全く根拠はなく、現在国内で実施された治験の事例で大きな問題に発展したケースはありません。

もしホントにこんなことが日常的に起きていたら、とっくに大問題になっていますね。
もちろん治験モニターは薬を扱うボランティアになるので、副作用などの諸問題がゼロであるとは言い切れません。

ただし、治験実施に至るまでに数年もの長い年月を経て、人体に支障のないことが実証されており、限りなくゼロに近い状態での実施になります。
また、万が一副作用などがあった場合、実施施設で最善の対処が無料で行われるので、安心して治験に参加して頂けます。

正しい治験の理解を広めてください

それでもやっぱり多少の不安はぬぐえませんよね?なので、まずは一度参加してみてください。
実際の現場はとっても綺麗な病院だし、治験に参加しているとは思えないほどの美味しい食事も提供されます。
また、Wi-Fi環境も整っているので持ち込んだパソコンを使って仕事や課題なんかもできちゃいます。

一人ひとりの正しい理解が治験を普及するための一番の近道です。
そのためには実際に参加して頂き、周りの人へ正しい情報を伝えていくことが大切です。

事前の説明もしっかりと受けられます。

治験に参加する前に副作用などが心配な場合であっても、医師や専門のスタッフが試験に内容について丁寧に説明してくれます。
治験への参加は本人の自由意志にゆだねられているので、やむを得ない事情や副作用のリスクが考えられる場合は、もちろん辞退も可能です。

また、ひとくくりに「治験」といっても、それには様々な種類のものがございます。
おおまかに分けると、「健康な人を対象とする試験」「疾患を持った方」を対象とする試験に分類されます。

「健康な人を対象とする試験」を対象とする試験ですと、主に治験で服用するのは後発医薬品がほとんどでしょう。
後発医薬品とは、すでに先発品として販売されているお薬と同一・同量の有効成分を含むお薬のことです。
後発医薬品の場合、お薬自体の安全性は先発品によってすでに証明されているため、副作用のリスクは極めて低く抑えられます。
今まで副作用への懸念から治験への参加を躊躇されていた方も、後発医薬品の試験であれば参加を検討されてもいいと思います。

「疾患を持った方」を対象とする治験は、まだ世に出回っていない新薬の試験は多くなります。
後発医薬品よりも副作用のリスクは高くなりますが、協力費をもらいながら新薬を服用して治療も行えるのは大きなメリットです。

糖尿病や緑内障、アトピーやぜんそくなど様々な種類の治験が行われており、ご自身の状況や条件に見合った試験を選んでいただきます。
また治験に参加すると投薬を受けるだけでなく、事前検診なども受診することになるため、より深く客観的にご自身の状態をかえりみる良い機会になるはずです。

「謝礼金」という目的以外にも、健康に対する意識を高める上でも治験への参加は役立つでしょう。
治験は決して「裏バイト」・「闇バイト」などではなく、ご自身の条件に見合った試験に参加いただければ、多くのメリットを感じられるはずです。
これを機に参加を検討されてはいかがでしょう?