健康診断の結果を見て、内臓脂肪の数値を気にされている方や、以前よりお腹周りが気になり始めたと感じている方は少なくないでしょう。

内臓脂肪は見た目の問題だけでなく、様々な健康リスクにも関わるため、対策の重要性が指摘されています。しかし、「何から始めればいいのか分からない」「一度試したけれど続かなかった」という声も聞かれます。

この記事では、内臓脂肪を効率的かつ無理なく減らすための具体的なアプローチを、運動・食事・生活習慣の三つの柱から解説します。

科学的根拠に基づいた実践的な方法を知ることで、あなたは健康的な体を取り戻し、自信を持って毎日を過ごすための一歩を踏み出せるはずです。放置することのリスクを理解し、今日からできる対策を始めましょう。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

内臓脂肪でお困りの方へ

治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。

※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。

治験ジャパンでは参加者の皆様に医療費の負担を軽減しながら、最新治療を受ける機会のご提供が可能です。

  • 通院1回につき1万円程度、入院1泊あたり2万円程度が負担軽減費の相場
  • 安心・信頼できる試験のみを紹介しており、安全に配慮された環境下で行われます。

詳しくはこちらから

そもそも内臓脂肪とは?

対策を始める前に、内臓脂肪そのものについて基本的な知識を確認しておきましょう。正しく理解することが、効果的なアプローチの第一歩となります。

内臓脂肪が健康に及ぼす影響とは

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の解説によると、内臓脂肪は、胃や腸といった臓器の周りにつく脂肪のことです※1

この脂肪が必要以上に蓄積すると、生活習慣病のリスクを高める悪玉の生理活性物質を分泌することが知られています。高血圧、脂質異常症、糖尿病といった疾患との関連性が深く、健康を維持するためには適正なレベルに保つことが重要です※1

ゼロにすればよい脂肪ではありません

同研究所は、内臓脂肪には臓器を正しい位置に保ち、外からの衝撃をやわらげて臓器を守る働きもあるため、まったくない方が良いわけではないとも説明しています※1。目指すのは極端に減らすことではなく、適正な範囲に近づけることです。

皮下脂肪との違いを知っておこう

体脂肪には内臓脂肪のほかに、皮膚のすぐ下につく「皮下脂肪」があります。皮下脂肪は外部の衝撃から体を守ったり、体温を維持したりする役割を持ち、一度つくとなかなか落ちにくい性質があります。

一方、内臓脂肪はエネルギー源として蓄えられているため、食事や運動といった生活習慣の見直しによって比較的早く燃焼させることが可能です※1

ここが対策の出発点

つまり、内臓脂肪は「つきやすいが、落としやすい」脂肪なのです。

内臓脂肪を減らす運動の基本と効率的な進め方

内臓脂肪を減らす上で、運動は欠かせない要素です。ここでは、特に効果的な運動の種類とその実践方法について解説します。

なぜ有酸素運動が内臓脂肪減少に効果的なのか

有酸素運動は、酸素を使いながら体内の糖質や脂質をエネルギー源として燃焼させる運動です。ウォーキングやジョギングなどがこれにあたります。

運動を始めると、血液中の糖質とともに、体内に蓄えられた脂肪も分解されてエネルギーとして利用されます。

内臓脂肪は、体のエネルギーが不足した際に素早くエネルギーに変換される脂肪であるため※1、有酸素運動は内臓脂肪の減少に直接的な効果を発揮します。

おすすめの有酸素運動と実践のヒント

特別な道具や場所がなくても始められる有酸素運動は数多く存在します。

  • ウォーキング・ジョギング:最も手軽な運動です。背筋を伸ばし、やや大股でリズミカルに歩くことを意識すると効果が高まります。通勤時に一駅手前で降りて歩く、昼休みに少し散歩するなど、日常生活に組み込む工夫が継続の鍵です。
  • 水泳・サイクリング:膝や腰への負担が少なく、全身を効率よく使える運動です。特に水泳は水の抵抗があるため、陸上での運動よりも消費カロリーが高くなる傾向にあります。
  • 踏み台昇降や「ながら運動」:自宅でテレビを見ながら、あるいは家事の合間にできる運動も有効です。スキマ時間を活用することで、まとまった運動時間が取れない日でも継続できます。

筋トレの役割と効果的な組み合わせ方

有酸素運動と合わせて筋力トレーニング(筋トレ)を行うと、さらに効率が上がります。筋トレ自体が直接脂肪を燃焼させる効果は有酸素運動ほど高くありません。

しかし、筋肉量が増えることで基礎代謝が向上します。基礎代謝とは、安静にしていても消費されるエネルギーのことで、これが高まると脂肪が燃焼しやすい、つまり「痩せやすい体」になるのです。

有酸素運動の前に軽い筋トレを行うと、成長ホルモンの分泌が促され、その後の脂肪燃焼効果が高まるとも言われています。ただし、この順序による上乗せ効果を示した公的資料は確認できませんでした。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が示しているのは、運動の一部として筋力トレーニングを週2〜3日取り入れるという頻度の目安です※2

運動量の目安と無理なく続ける目標設定

同ガイドでは、息が弾み汗をかく程度以上の運動を週60分以上行うことが推奨されています※2。これを「1日20分の運動を週3日」や「1日30分の運動を週2日」のように分割しても構いません。

大切なのは、短時間でも良いので継続することです。まずは無理のない目標を立て、達成できたら少しずつ時間や頻度を増やしていくと良いでしょう。

成人の身体活動・運動の目安

同ガイドは成人に対し、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上)、息が弾み汗をかく程度以上の運動を週60分以上、加えて筋力トレーニングを週2〜3日行うことを推奨しています。座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意することも挙げられています※2

内臓脂肪を減らす食事の原則と実践レシピのヒント

運動と車の両輪となるのが食事管理です。摂取カロリーを抑えつつ、必要な栄養素をしっかり摂ることが内臓脂肪を減らすための基本原則になります。

摂取カロリーの見直しと栄養バランスの重要性

内臓脂肪が増える直接的な原因は、消費カロリーよりも摂取カロリーが多い状態が続くことです。まずは自身の食生活を見直し、過剰なカロリー摂取を控える意識が欠かせません。

ただし、単に食事の量を減らすだけでは、筋肉まで落ちてしまい基礎代謝が低下する恐れがあります。タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)のPFCバランスを意識し、体に必要な栄養素を確保することが重要です。

PFCバランスには国の目安がある

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、この3つの栄養素がエネルギー全体に占める割合を「エネルギー産生栄養素バランス」として示しています。つまり、何をどれだけ食べるかだけでなく、エネルギー源の内訳にも目安が決められているということです※3

内臓脂肪を燃焼させる栄養素を賢く摂る

特定の栄養素を意識的に摂ることで、より効率的に内臓脂肪を減らす助けになります。

  • タンパク質:筋肉の材料となる栄養素。肉、魚、大豆製品、卵などから十分に摂取し、基礎代謝の維持・向上を目指します。
  • 食物繊維:腸内環境を整え、糖質の吸収を緩やかにする働きがあります。野菜、きのこ、海藻類に豊富で、満腹感も得やすいため食べ過ぎ防止にも繋がります。
  • ビタミン・ミネラル:糖質や脂質の代謝をサポートする潤滑油のような役割を果たします。これらが不足すると、せっかく食事制限や運動をしてもエネルギーがうまく燃焼されません。

食事習慣を改善する具体的なポイント

日々の食事で少し意識を変えるだけでも、大きな変化に繋がります。

  • 朝食を抜かない:朝食を抜くと、次の食事で血糖値が急上昇しやすく、脂肪を溜め込みやすくなります。また、1日の活動に必要なエネルギーを補給し、代謝を活発にするためにも朝食は大切です。
  • 糖質・脂質の質を意識する:同じ炭水化物でも、白米より玄米、食パンより全粒粉パンを選ぶと血糖値の上昇が緩やかになります。脂質も、揚げ物や加工食品は控え、魚に含まれるEPAやDHA、オリーブオイルなどの良質な油を選ぶことが推奨されます。
  • 外食・間食との上手な付き合い方:外食では定食形式を選び、野菜の小鉢を追加するなど栄養バランスを意識します。間食は完全に断つのではなく、ナッツやヨーグルトなど、質の良いもの少量に留めるのが現実的な方法です。

文部科学省の食生活学習教材でも、欠食して1日の食事回数が少なくなるほど、肝臓や脂肪組織での脂肪酸の合成が進み、体脂肪の蓄積が増えることが指摘されています※4

リバウンドを防ぐための食事管理術

厳しすぎる制限は続きません

厳しい食事制限は長続きせず、リバウンドの原因となります。完璧を目指すのではなく、継続可能な方法を見つけることが大切です。

毎日でなくても、週に数回食事内容を記録してみるのも良い方法です。自分の食生活の傾向を客観的に把握でき、改善点が見つけやすくなります。

体重の変動に合わせて食事内容を柔軟に見直す習慣が、長期的な成功の鍵を握ります。

運動と食事以外の生活習慣で内臓脂肪をコントロール

内臓脂肪の増減には、運動や食事だけでなく、睡眠やストレスといった日々の生活習慣も深く関わっています。

質の良い睡眠が内臓脂肪に与える影響

厚生労働省のe-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」によると、睡眠不足は、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌を増やし、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌を減らします※5

つまり、寝不足の状態では食欲のコントロールが難しくなり、過食に繋がりやすいのです。毎日7時間程度の質の良い睡眠を確保することで、ホルモンバランスが整い、内臓脂肪の蓄積を防ぐ助けになります。

必要な睡眠時間には個人差があります

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、成人について6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保するよう推奨しています。適正な睡眠時間には個人差があり、7時間前後の人で生活習慣病やうつ病の発症・死亡のリスクが最も低いという報告も紹介されています※6

ストレス管理と内臓脂肪の関係性

慢性的なストレスにさらされると、「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されます。

コルチゾールは血糖値を上昇させ、インスリンの過剰分泌を招きます。このインスリンには、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として蓄える働きがあるため、結果的に内臓脂肪の蓄積を促すと考えられています。

ただし、ストレスの量と内臓脂肪の増え方の関係を数値で示した公的資料は確認できませんでした。それでも、自分なりのリラックス方法を見つけ、上手にストレスを解消することは、体型維持にも繋がります。

飲酒量の見直しで内臓脂肪を減らす

厚生労働省のe-ヘルスネット「アルコールとメタボリックシンドローム」は、内臓脂肪の蓄積や脂肪肝、高血圧、脂質異常症、高血糖には、お酒の飲みすぎが関与している場合が多いと説明しています※7

アルコール自体が高カロリーであることに加え、肝臓でのアルコール分解が優先されるため、同時に摂取した脂質や糖質の代謝が後回しにされ、脂肪として蓄積されやすいと説明されることもあります。

また、飲酒は食欲を増進させ、おつまみによるカロリーオーバーを招きがちです。休肝日を設ける、飲む量を減らすといった見直しが、内臓脂肪減少には不可欠です。同ネットでも、週に2日間程度の休肝日を入れることが推奨されています※7

治験を試すのも一つの方法

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では内臓脂肪でお困りの方に向け治験が行われています。

治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。

治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。

  • 最新の治療をいち早く受けられることがある
  • 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
  • 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる

ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

治験ジャパンに登録する

内臓脂肪減少を継続するためのモチベーション維持術

効果的な方法を知っていても、それを続けられなければ意味がありません。ここでは、挫折せずに続けるためのヒントを紹介します。

小さな目標設定と進捗の可視化

「1ヶ月で10kg痩せる」といった大きな目標は、達成が難しく挫折の原因になります。まずは「今週は3日、20分歩く」「甘い飲み物をお茶にする」といった、達成可能な小さな目標を立てましょう。

そして、体重やウエストサイズ、運動内容などを記録し、自分の頑張りを可視化することが大切です。小さな変化でも目に見える形になると、モチベーションの維持に繋がります。

成功体験を積み重ねる喜びを見つける

設定した小さな目標をクリアすることで、「自分はできる」という自己効力感が高まります。この小さな成功体験の積み重ねが、次のステップへ進むための大きな原動力となります。

目標を達成したら自分を褒める、新しいウェアを買うなど、小さなご褒美を用意するのも良い工夫です。

専門家への相談も選択肢に加える

一人で続けるのが難しいと感じたときは、専門家の力を借りるのも一つの手です。医師や管理栄養士、トレーナーなどに相談することで、自分に合った的確なアドバイスがもらえ、行き詰まった状況を打開できるかもしれません。

自分だけで抱え込まず、サポートを求めることも賢明な選択です。

公的な目安に当てはめて確認する

ここまで紹介した公的資料を並べると、目安が「体重をどれだけ落とすか」と「体をどれだけ動かすか」に分かれて置かれていることが見えてきます。体重計の数字だけを追いかけていると、運動量や睡眠が足りているかどうかは判断できません。

記録をつけるときは、次の5点を一緒にチェックすると、取り組みの抜けに気づきやすくなります。

  • 息が弾み汗をかく程度以上の運動を、週に合計60分以上できているか
  • 歩行またはそれと同等以上の身体活動を、1日60分(約8,000歩)程度確保できているか
  • 筋力トレーニングを週2〜3日取り入れているか
  • 睡眠時間を6時間以上確保できているか
  • お酒を飲む方は、週2日程度の休肝日をつくれているか

いずれも、ここまでで紹介した厚生労働省の各資料が示している目安をそのまま並べたものです。当面の減量目標には、日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」が示す現体重の3%減を置くと、体重が動かない時期でも自分の取り組みを確認できます※8

よくある疑問を解決!内臓脂肪に関するQ&A

最後に、内臓脂肪に関して多くの方が抱く疑問にお答えします。

Q1. 内臓脂肪はどのくらいで落ちる?減量の目安は?
内臓脂肪は皮下脂肪に比べて反応が早く、生活改善を始めると比較的早期に減少し始めます。個人差はありますが、日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」では、減量目標として3〜6か月で現体重の3%以上が設定されており、3%程度のわずかな減量でも血糖・血圧・脂質などの健康障害の改善が報告されています※8。例えば体重80kgの人であれば、2.4〜3.2kg程度の減量にあたります。まずは現在の体重の3%減を最初の目標にすると良いでしょう。
Q2. 最速で内臓脂肪を落とす方法はありますか?
残念ながら、健康を害さずに内臓脂肪だけを劇的に減らす魔法のような方法はありません。基本となるのは、これまで述べてきた「有酸素運動」「筋トレ」「食事改善」をバランス良く組み合わせ、継続することです。特に即効性を求めるあまり極端な食事制限を行うと、筋肉が落ちてリバウンドしやすい体になってしまいます。焦らず、着実に継続することが、結果的に近道になります。
Q3. サプリメントや薬は内臓脂肪減少に効果がありますか?
市場には内臓脂肪減少を謳うサプリメントや機能性表示食品が数多く存在します。これらはあくまでも食事や運動といった生活習慣改善の補助的な役割を担うものです。サプリメントだけに頼るのではなく、基本となる生活習慣の見直しと並行して活用を検討するのが望ましいでしょう。また、肥満治療を目的とした医療用の薬も存在しますが、これらは医師の診断と処方が必要です。

市販の内臓脂肪減少薬にも条件があります

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開する添付文書によると、2024年には内臓脂肪と腹囲を減らす効能を持つ要指導医薬品(薬剤師から対面で説明を受けて購入する医薬品)も登場しました。ただし対象は、へその高さの腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上で、食事や運動による生活習慣改善に取り組んでいる成人に限られています※9。自己判断での使用は避け、必ず医療機関や薬剤師に相談してください。

まとめ

内臓脂肪を効率的に落とすには、運動、食事、そして生活習慣という三つの側面から総合的にアプローチすることが不可欠です。

有酸素運動で脂肪を燃焼させ、筋トレで基礎代謝を上げ、バランスの取れた食事で摂取カロリーをコントロールする。この基本を、質の良い睡眠やストレス管理といった生活習慣が土台として支えます。

大切なのは、一過性の努力で終わらせるのではなく、無理なく続けられる習慣として生活に根付かせることです。

この記事で紹介した内容を参考に、まずは一つでも実践できそうなことから始めてみてください。今日踏み出すその一歩が、あなたの健康な未来を創るための重要なスタートラインとなるはずです。