お子様の爪噛みが気になり、「もしかして発達障害と関係があるのだろうか」「どう対応すればいいのか分からない」と、一人で悩みを抱えていらっしゃる保護者の方も少なくありません。

爪を噛む姿を見るたびに、心配や不安が募るお気持ち、お察しします。

この記事では、子供の爪噛みの背景にある気持ちや、発達特性との関連性について深く掘り下げます。

そして、ご家庭でできる具体的な対処法から、保護者の方自身の心のケアまで、順に説明します。発達障害の有無にかかわらず、爪噛みはお子様からの大切なサインです。そのサインを正しく受け止め、適切なサポートにつなげるための一助となれば幸いです。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

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子供の爪噛み、発達障害とどう関係する?

子供の爪噛みという行動は、一概に「発達障害だから」と結論づけられるものではありません。

発達特性が背景にある場合もあれば、そうでない場合も存在します。大切なのは、行動の背景にあるものを見つめる視点です。

爪噛みは発達特性の一つとして現れる行動か

自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)などの発達障害がある子供の場合、爪噛みが特性の一環として現れることがあります。

厚生労働省などが運営する発達障害ナビポータルによれば、ASDは人生早期からの社会的コミュニケーションの困難と、行動・興味・活動の限定された反復的な様式が認められる神経発達症です※1。同ポータルはADHDについて、注意を持続させることの難しさ、順序立てて行動することの苦手さ、落ち着きのなさ、待つことの苦手さ、行動の抑制の難しさが12歳以前から続き、複数の生活場面で困難が生じている状態だと説明しています※2

これは、不安を落ち着かせるための自己刺激行動であったり、感覚刺激を求める行動であったり、あるいは衝動的な行動の結果であったりします。

発達特性が、爪を噛むという行動の引き金の一つになっている可能性は否定できません。

咬爪症(こうそうしょう)という呼び方

爪噛みは医学的には咬爪症と呼ばれ、抜毛症や皮膚むしり症と同じ「身体集中反復行動(BFRB)」の一群に位置づけられます。米国の皮膚科医らが2022年に国際誌 International Journal of Environmental Research and Public Health に発表した総説は、児童精神科に紹介された5〜18歳の爪噛みのある子供63人で、ADHDの併存が74.6%と最も多かったという報告を紹介しています。ただしこれは医療機関に紹介された子供を対象とした数字で、一般の子供にそのまま当てはまる割合ではありません※3

発達障害がない子供にも見られる爪噛みの背景

一方で、爪噛みは発達障害のない子供にも広く見られる癖です。

心理的なストレスや不安、欲求不満、退屈、寂しさ、または親の注意を引きたいという気持ちなど、さまざまな要因が考えられます。

大阪大学大学院歯学研究科のグループが3〜6歳の日本人503人を調べた研究では、爪噛みは18.9%と最も多い口腔習癖でした※4。多くの子供に見られる、ありふれた行動だということです。

新しい環境への不適応や、兄弟が生まれたことによる生活の変化がきっかけになることも珍しくありません。

子供なりに、心の中の葛藤やモヤモヤとした感情を、爪を噛むという行為で解消しようとしているのです。

どちらの場合も「心のサイン」と捉える視点

発達特性が関係しているかどうかにかかわらず、爪噛みは子供が発している「心のサイン」であると捉えることが重要です。

なぜ爪を噛んでいるのか、その背景にある子供の感情や状況に目を向けること。それが、適切な対応への第一歩となります。

行動ひとつで決めつけない

「やめなさい」と叱るだけでは、根本的な解決にはつながりにくいのが実情です。厚生労働省は、チックなどの習癖について、叱ったり拒否的な態度を取ったり笑ったりひやかしたりせず、日常的な行動の一つとして受け止めて時間をかけて待つことを、配慮のポイントに挙げています※5

発達特性のある子供が爪を噛む背景

発達障害の特性を持つ子供が爪を噛む背景には、特有の理由が隠れていることがあります。

そのメカニズムを理解することで、より子供の気持ちに寄り添った対応が可能になります。

不安やストレスを和らげたい自己刺激行動

自己刺激行動(スティミング)とは、自分自身を落ち着かせるために行う、繰り返しの行動のことです。

手をひらひらさせたり、体を揺らしたりする行動がよく知られていますが、爪噛みもその一種とされています。

特に自閉スペクトラム症(ASD)の子供は、慣れない場所や大きな音、人混みなどで強い不安を感じることがあります。そのような時に爪を噛むことで、一定のリズムと感覚刺激を自ら作り出し、高ぶった気持ちを鎮めようとしているのです。

感覚刺激の調整が難しいゆえの行動

発達障害のある子供の中には、感覚の捉え方に特性がある場合があります。

例えば、感覚が過敏で些細な刺激も強く感じてしまう子もいれば、逆に感覚が鈍麻で強い刺激を求める子もいます。

感覚過敏と感覚鈍麻

国立障害者リハビリテーションセンター研究所は、感覚過敏を「感覚の刺激が過剰に強く感じ、苦痛と感じるような状態」、感覚鈍麻を「感覚の刺激を感じにくかったり反応が低下したりする状態」と説明しています。ASDでは感覚過敏や感覚鈍麻が生じることが米国精神医学会の診断基準にも記されており、同研究所の調査ではASDのある人で触覚の問題を最もつらいと答えた割合が相対的に高いことも示されました※6

後者の場合、爪を噛む「ガリガリ」という感触や音が、不足している感覚刺激を補うための心地よい行為になっているのかもしれません。これは、感覚を適切な状態に調整しようとする、無意識の行動と捉える見方もあります。

ただし、爪を噛む感触そのものが不足した感覚刺激を補っているという説明は、感覚特性と爪噛みを結びつけて理解しようとする考え方の一つであり、公的な医学情報や査読論文で確立した知見としては示されていません。

衝動性や退屈さからくる爪噛み

注意欠如・多動症(ADHD)の特性として見られる衝動性も、爪噛みの一因となりえます。

何かをしたいと思った時に、その行動を抑制することが難しく、つい無意識に爪を噛んでしまうのです。

また、じっとしていることや待つことが苦手なため、手持ち無沙汰や退屈さを紛らわすために、手軽にできる爪噛みという行動に及んでしまうケースも少なくありません。

治験を試すのも一つの方法

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家庭でできる、発達障害のある子供への寄り添いと具体的な対応策

子供の爪噛みに対して、家庭ではどのようなアプローチができるのでしょうか。

ここでは、子供の心に寄り添いながら実践できる、具体的な対応策をいくつか紹介します。

叱るよりも大切な、子供の気持ちへの共感と言葉がけ

爪を噛んでいる姿を見ると、つい「やめなさい」「汚いよ」と叱ってしまいがちです。

しかし、叱責は子供にさらなるプレッシャーを与え、不安を煽り、かえって爪噛みを悪化させてしまう可能性があります。発達障害ナビポータルも、ADHDのある子供は失敗や叱責に傷つきやすく、感情的な叱り方をせずに好ましい行動を見つけて褒め方を工夫することが大切だとしています※2

重要なのは、行動そのものではなく、その背景にある気持ちに寄り添うことです。

「何か考え事をしているの?」「不安なことがあるのかな?」など、優しく声をかけてみてください。すぐに答えが返ってこなくても、親が自分の気持ちを理解しようとしてくれている、という姿勢が子供の安心感につながります。

叱ると一時的に止まるのに、叱責が勧められない理由

爪噛みをめぐる一次情報を並べると、一見すると食い違って見える点が出てきます。

前述の総説が紹介する観察研究では、爪噛みのある学生40人を4つの場面で比べたところ、一人でいるときが平均6.48回と最も多く、課題に取り組んでいるときが3.15回、会話中は0.25回、爪噛みを注意された場面では0.20回まで減りました。一方で同じ総説は、幼い子供では爪噛みをやめさせようとする社会的・家庭的な圧力が生活の質を損ない、行動面・情緒面の問題を招きうるとも述べています※3

その場の効果と、長い目で見たコストは逆を向く

叱責はその場では確かに行動を止めます。ところが長い目で見ると、子供の生活の質と情緒に負担を残します。だからこそ家庭での対応は、行動を止めさせることではなく、噛みたくなる場面そのものを減らす方向に軸を置くほうが理にかないます。以下の環境づくりと代替行動は、どちらもこの「場面を減らす」考え方に沿ったものです。

ストレスを軽減する環境づくりと安心できるルーティン

子供が安心して過ごせる環境を整えることも、ストレスの軽減に役立ちます。

例えば、一日のスケジュールを見える化して先の見通しを立てやすくしたり、静かで落ち着けるクールダウンの場所を用意したりすることが有効です。厚生労働省は、ASDのある人について見通しの立たない状況では不安が強いとしたうえで、図やイラストを使った視覚的な伝え方の工夫、感覚過敏がある場合の音・肌触り・室温の調整、居場所を仕切りで区切る配慮を挙げています※5

日々の生活の中に、親子でリラックスできる時間や楽しいと感じる活動を取り入れるなど、安心できるルーティンを作ることも心の安定に寄与します。

爪噛みを別の行動に置き換える工夫(遊び、代替品)

爪を噛みたくなった時に、その代わりとなる行動を用意しておく「代替行動」も効果的な方法の一つです。

手持ち無沙汰になりがちな時に、粘土やスライム、スクイーズといった感触を楽しめるおもちゃを渡してみる。あるいは、手を使った遊び(折り紙、あやとり、ビーズ遊びなど)に誘うのも良いでしょう。

爪を噛むのとは違う、手や口を使った別の楽しい活動に意識を向けさせる工夫です。習癖の治療で用いられるハビットリバーサル訓練でも、噛みたい衝動が起きたときに拳を握る、手を叩く、手の下に座るといった別の動作を学ぶ「拮抗反応」が中心に据えられています。

爪を清潔に保ち、短く整える日常ケア

日常的なケアも忘れてはいけません。

爪を常に短く、角がないように整えておくことで、物理的に噛みにくくできます。

また、手洗いを習慣づけ、爪の間を清潔に保つことは、爪噛みによる感染症のリスクを低減させる上でとても大切です。

爪切りや爪やすりを嫌がるお子様もいますが、お風呂上がりなどリラックスしているタイミングを狙う、好きな動画を見せながら行うなど、工夫しながら続けていきましょう。

爪噛み防止アイテムの活用も視野に

さまざまな対策を試しても改善が見られない場合、爪噛み防止用のアイテムを試すという選択肢もあります。

子供が口に入れても安全な成分で作られた、苦味のあるマニキュアなどが市販されています。

ただし、これはあくまで対症療法であり、根本的な原因の解決にはなりません。使用する際は、子供に目的をきちんと説明し、無理強いしないことが前提です。

年少のお子様に苦味マニキュアを使う前に

前述の総説は、苦味のあるマニキュアを用いる嫌悪療法について、年少児では反発を招き、注意を引くために爪噛みがかえって増えることがあるため勧められないとしています。成分や対象年齢は製品によって異なるため、表示を確認し、心配な点は小児科や薬剤師に相談してから使ってください。

同じ総説は、あらかじめ爪を切ってやすりをかけ、ささくれを減らしておくほうが噛みたくなる引き金を減らすとも述べています。また爪噛みは口の中の細菌が指に運ばれることで急性の爪囲炎を起こしやすく、まれに膿瘍や骨の感染に至った報告もあります※3。指先が赤く腫れて痛む、膿が出るといった場合は自宅でのケアにとどめず、皮膚科や小児科を受診してください。

親自身のイライラを和らげる考え方と息抜き

子供の爪噛みと向き合う中で、保護者自身がイライラしたり、自分を責めてしまったりすることもあるかもしれません。

しかし、子供の爪噛みは、決して親の育て方のせいではありません。発達障害ナビポータルは、ASDの原因は遺伝と環境の相互作用であり、子育ての結果によるものではないと明記しています※1。爪噛みそのものについても、石川県立看護大学の大木秀一氏が12歳の双生児1,131組を調べた研究で、遺伝の寄与は男女とも50%と推定されています※7

完璧を目指さず、「今日は少し声をかける回数を減らせた」といった小さな進歩を認め、自分自身を労ってあげてください。

一人で抱え込まず、パートナーや信頼できる友人に話を聞いてもらう、少しの時間でも自分の趣味に没頭するなど、意識的に息抜きの時間を作ることも大切です。

専門機関への相談を検討するタイミング

家庭での対応だけでは難しいと感じた時、専門機関のサポートを求めることは、子供と家族にとって非常に重要な一歩となります。

家庭での対応が難しいと感じたら

以下の様な状況が見られる場合は、専門家への相談を検討するタイミングかもしれません。

相談を検討したいサイン

  • 爪や指先の皮膚から出血したり、化膿したりすることが頻繁にある
  • 爪噛みが原因で、食事や物を持つといった日常生活に支障が出ている
  • 本人もやめたいと思っているのに、どうしてもやめられないで苦しんでいる
  • 爪噛み以外にも、情緒が不安定、集団行動が苦手など、他に気になる行動がある
  • 保護者の方が対応に疲れ果て、精神的に追い詰められている

これらのサインは、より専門的なサポートが必要であることを示唆しています。

どんな専門機関がある?(児童発達支援、療育センターなど)

相談先としては、まずかかりつけの小児科医や、市区町村の保健センター、子育て支援センターなどが挙げられます。そこから、必要に応じてより専門的な機関を紹介してもらえます。

なお2024年(令和6年)4月からは、母子保健と児童福祉の相談窓口を一体化した「こども家庭センター」を市区町村が設置するよう努めることになりました。こども家庭庁によれば、従来の子育て世代包括支援センターと市区町村子ども家庭総合支援拠点の機能を引き継ぐ窓口です※8。お住まいの自治体で設置済みであれば、ここも最初の相談先になります。

具体的な専門機関には、以下のような場所があります。

  • 児童精神科、発達外来のある医療機関
  • 児童発達支援センター、療育センター
  • 発達障害者支援センター

児童発達支援センターは、2022年(令和4年)の児童福祉法改正により、2024年4月から地域の障害児支援の中核的な役割を担う機関として法律上明確に位置づけられました。こども家庭庁の手引きは、障害児本人への発達支援に加えて、家族や地域の事業所に対する相談・専門的助言を担う施設だと説明しており、従来の福祉型・医療型という類型も一元化されています※9

発達障害者支援センターは、都道府県・指定都市が自ら運営するか、知事等が指定した法人が運営する専門機関です。国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターによれば、保健・医療・福祉・教育・労働の関係機関と連携しながら、本人とその家族からの相談に応じて指導と助言を行っています※10

どこに相談すれば良いか分からない場合は、まずはお住まいの地域の保健センターに問い合わせてみるのが良いでしょう。

相談時に伝えるべきポイント

専門機関に相談する際は、これまでの経緯を具体的に伝えられるよう、情報を整理しておくとスムーズです。

相談前にメモしておく5項目

  • 始まった時期 いつ頃から爪噛みが始まったか
  • 場面 どのような状況(場面)で爪を噛むことが多いか(例:テレビを見ている時、不安な時)
  • 頻度と程度 1日に何度も、指から血が出るまで、など
  • 試した対応 これまで家庭で試してきた対応とその結果
  • 周辺の様子 爪噛み以外の気になる行動や、園や学校での様子

2つ目の「場面」は、直前に何をしていたかまで書き添えると役に立ちます。前掲の観察研究で爪噛みが増えたのは、一人でいるときと課題に取り組んでいるときでした※3。「テレビを見ながら」「宿題中」「就寝前」のように前後の状況を残しておくと、家庭で減らせる引き金が見つけやすくなります。

これらの情報をメモにまとめておくと、的確なアドバイスを受けやすくなります。

まとめ

子供の爪噛みは、発達障害の有無にかかわることなく、その子の内面から発せられる重要なメッセージです。

その行動の裏にある不安やストレス、感覚的なニーズを理解しようと努めることが、問題解決への大切な出発点になります。

「やめなさい」と叱るのではなく、まずは子供の気持ちに寄り添い、安心できる環境を整えること。そして、爪噛みに代わる他の楽しい行動を一緒に探していくこと。こうした日々の積み重ねが、少しずつ状況を良い方向へと導いてくれるでしょう。

そして何より、保護者の方が一人で全ての悩みを抱え込む必要はありません。

家庭での対応に行き詰まりを感じた時は、決してためらわずに専門機関の力を借りてください。専門家のサポートを得ながら、子供の成長を温かく見守っていくことが可能です。

FAQ

Q. 爪を噛む癖はASDの特性ですか?

A. 爪を噛む癖は、自閉スペクトラム症(ASD)の特性の一つである「自己刺激行動」として現れることがあります。不安や強いストレスを感じた際に、自分を落ち着かせるために行う行動です。

ただし、爪噛みがあるからといって必ずしもASDであるとは限りません。他のさまざまな要因によっても引き起こされるため、総合的な判断が必要です。

診断上も、両者は同じ枠には入りません。前述の総説によれば、咬爪症は抜毛症や皮膚むしり症と同じ身体集中反復行動の一群に分類され、抜毛症・皮膚むしり症・常同運動症・非自殺性自傷では説明がつかない場合に診断されます。本人が繰り返しやめようとして失敗していることも要件に含まれます※3

Q. 4歳児が爪を噛むのはなぜですか?

A. 4歳頃の子供が爪を噛む背景には、心理的な要因が大きく関わっている場合があります。弟や妹が生まれて親の関心がそちらに向くことへの寂しさ、幼稚園や保育園といった新しい環境への緊張や不安などが挙げられます。

また、単純な手持ち無沙汰や、指しゃぶりからの移行として現れることもあり、一過性の場合も少なくありません。

この年代では珍しい行動ではありません。3〜6歳の日本人503人を調べた研究では、爪噛みは18.9%と口腔習癖のなかで最も多く、指しゃぶりの7.8%を上回っていました※4

指しゃぶりとの関係については、12歳の双生児を対象とした日本の研究で、両方がみられた子供が男児17.7%・女児15.7%あり、共通する遺伝的・環境的な要因が一部関わると報告されています※7。「指しゃぶりが爪噛みに移行する」と一本道で説明できるほどの根拠は示されていません。

Q. 爪をむしる癖はADHDが原因ですか?

A. 爪をむしる行動は、注意欠如・多動症(ADHD)の特性である「衝動性」や「多動性」と関連していることがあります。考えずに行動してしまう衝動性から無意識に爪をむしってしまったり、じっとしている間の退屈さを紛らわすために行ってしまったりするケースです。

しかし、これもADHDだけが原因とは断定できず、不安やストレスなどが引き金になっている可能性も十分に考えられます。

なお爪をむしる行動は、爪を噛む咬爪症とは区別され、同じ身体集中反復行動の一群に含まれます。前述の総説は、爪をむしる行動にはうつ病や不安症などの併存が報告されている一方、病因は単一ではないとしています※3。爪をむしる行動だけからADHDを判断することはできません。