「虚血性心疾患になりやすい人はどんな人だろう」「自分は当てはまるのだろうか」と不安を感じていませんか。
健康診断で血圧やコレステロールの数値を指摘されたり、身近な人が心臓の病気になったりすると、ご自身の健康状態が急に気になり始めるものです。
この記事では、虚血性心疾患の主要な危険因子を網羅的に解説し、なぜそれが心臓に負担をかけるのかというメカニズムから、具体的な予防策、早期発見のポイントまでを分かりやすくお伝えします。
信頼できる情報をもとに、ご自身の生活習慣を見つめ直し、今日から始められる予防への第一歩を一緒に踏み出しましょう。
※この記事は疾患啓発を目的としています。
虚血性心疾患でお困りの方、心不全リスクへ備えたい方へ
治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。
※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。
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虚血性心疾患とは?その原因を理解する
虚血性心疾患になりやすい人の特徴を知る前に、まずはこの病気がどのようなものなのか、基本的な仕組みを理解しておきましょう。
虚血性心疾患の基本的なメカニズム:動脈硬化との深い関係
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしていますが、心臓の筋肉(心筋)自体も血液から酸素と栄養を受け取って動いています。
この心筋に血液を供給している血管を「冠動脈」と呼びます。
虚血性心疾患とは、この冠動脈が狭くなったり塞がったりすることで、心筋に十分な血液が行き渡らなくなる(虚血状態になる)病気の総称です。
その最大の原因は「動脈硬化」です。
血管の壁にコレステロールなどが蓄積してプラーク(脂肪の塊)ができ、血管が硬く狭くなることで血流が滞ってしまいます(参考:慶應義塾大学病院 1)。
虚血性心疾患が引き起こす病気の種類(狭心症・心筋梗塞)
虚血性心疾患は、症状の重さによって主に2つの種類に分けられます。
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一つは「狭心症」です。冠動脈が狭くなり、一時的に心筋が血液不足になる状態を指します。階段を上ったり重いものを持ったりしたときに、胸に圧迫感や痛みを感じるのが特徴です。安静にしていれば数分で症状が治まることが多いです。
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もう一つは「心筋梗塞」です。プラークが破れて血栓(血の塊)ができ、冠動脈が完全に塞がってしまう状態です。心筋に血液が全く届かなくなるため、心臓の筋肉が壊死し始めます。激しい胸の痛みが30分以上続き、命に関わる非常に危険な状態です(参考:関西医科大学附属病院 2)。
【チェックリスト】あなたは大丈夫?虚血性心疾患になりやすい人の特徴
虚血性心疾患は、ある日突然起こるように見えて、実は長年の生活習慣の積み重ねが引き金となっています。
ここでは、虚血性心疾患になりやすい人の特徴を大きく2つに分けて解説します。
ご自身に当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
生活習慣病が最大の危険因子
虚血性心疾患の最も大きなリスクとなるのが、日々の生活習慣に起因する病気です。
これらは自覚症状がないまま進行し、静かに血管を蝕んでいきます(参考:関西医科大学附属病院 2)。
生活習慣以外の見過ごせないリスク因子
生活習慣病以外にも、生まれ持った体質や環境など、見過ごせないリスク因子が存在します(参考:国立循環器病研究センター 3)。
なぜリスク因子となるのか?虚血性心疾患を引き起こすメカニズム
なぜ、ここまで挙げたような特徴が虚血性心疾患につながるのでしょうか。
そのメカニズムを少し掘り下げてみましょう。
動脈硬化の進行を加速させる生活習慣病
高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などは、それぞれ単独でも血管を傷つけますが、これらが複数重なると、動脈硬化の進行スピードは掛け算のように加速します。
血管内皮(血管の一番内側の細胞)が傷つき、そこにコレステロールが潜り込んでプラークが成長し、やがて血管の通り道が極端に狭くなってしまうのです。
心臓への負担を増大させる要因
高血圧や肥満は、心臓そのものに過剰な労働を強いる状態です。
高い圧力に逆らって血液を全身に送り出さなければならないため、心臓の筋肉は次第に分厚く硬くなり(心肥大)、ポンプとしての柔軟性を失っていきます。
この状態は、少しの血流低下でも心筋が酸素不足に陥りやすい環境を作ってしまいます。
ストレスが心臓に与える影響
強いストレスを感じると、体内ではアドレナリンなどのホルモンが分泌され、心拍数や血圧が上がります。
これは一時的なら問題ありませんが、慢性的なストレスにさらされていると、心臓や血管が常に緊張状態を強いられ、少しずつダメージが蓄積して虚血性心疾患の引き金となります。
虚血性心疾患の早期発見のために知っておきたい前兆と症状
虚血性心疾患は、取り返しのつかない事態になる前に、体がサインを出していることが少なくありません。
早期発見のためのポイントを解説します。
見逃してはいけないサイン:胸の痛み、息切れ、動悸
最も代表的な症状は胸の痛みや圧迫感です。
「胸の上に重い石を置かれているような感覚」「胸を強く締め付けられるような痛み」と表現されることが多くあります。
また、胸だけでなく、左肩や腕、あご、歯、みぞおちなどに痛みが広がることもあります(放散痛)。
少し階段を上っただけで異常に息が切れる、動悸がするなどの症状も、心臓からの重要なサインです(参考:慶應義塾大学病院 1)。
症状の特徴と心筋梗塞への進行
狭心症の段階では、運動時など心臓に負担がかかったときに症状が現れ、休むと数分で治まるのが特徴です。
しかし、安静にしていても痛みが起こるようになったり、痛みの頻度や強さが増してきたりした場合は、プラークが不安定になり心筋梗塞の一歩手前になっている可能性があります。
虚血性心疾患の突然死リスクについて
心筋梗塞が恐ろしいのは、発症と同時に心室細動という致死的な不整脈を引き起こし、突然死に至るケースがあることです。
少しでも「いつもと違う胸の違和感」を感じたら、決して我慢したり放置したりせず、適切な対処をとることが命を守る鍵となります(参考:慶應義塾大学病院 1)。
今日から始める!虚血性心疾患を予防するための生活習慣
虚血性心疾患の危険因子には、加齢や遺伝など自分では変えられないものもありますが、日々の生活習慣は今からでも変えることができます。
発症リスクを大幅に下げるための具体的な予防策をご紹介します。
食事の見直し:心臓に良い食生活とは
まずは塩分の摂りすぎに注意し、血圧をコントロールしましょう。
1日の塩分摂取量は男性7.5g未満、女性6.5g未満が目安とされています(参考:厚生労働省 4)。
また、肉の脂身やバターなどに含まれる飽和脂肪酸を控え、青魚に含まれるEPAやDHAなどの良質な脂質を積極的に摂ることが推奨されます。
野菜や海藻、きのこ類に豊富な食物繊維は、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
適度な運動習慣:無理なく続けるポイント
激しい運動は必要ありません。
ウォーキングなどの歩行と同等以上の身体活動を1日60分、それに加えて少し息が弾み汗をかく程度の有酸素運動を週に60分行うことを目標にしましょう(参考:厚生労働省 5)。
まとまった時間が取れない場合は、通勤時に一駅分歩く、階段を使うなど、日常生活の中でこまめに体を動かすだけでも十分な効果があります。
禁煙と節酒の重要性
タバコを吸っている方は、禁煙が最も確実で効果的な予防策です。
禁煙外来を利用するなどして、無理なくタバコから離れる工夫をしましょう。
アルコールについては、適量であればリラックス効果もありますが、飲みすぎは血圧を上げ、心臓に負担をかけます。
日本酒なら1日1合、ビールなら中瓶1本程度を目安に休肝日を設けることが大切です(参考:厚生労働省 6)。
ストレスとの上手な付き合い方
ストレスを完全に無くすことは難しいため、自分なりの解消法を見つけることが重要です。
十分な睡眠時間を確保し、体を休めることが基本です。
休日には趣味に没頭したり、自然に触れたりして、心身をリラックスさせる時間を意識的に作りましょう。
定期的な健康診断と早期介入
高血圧や脂質異常症、糖尿病は自覚症状がないため、定期的な健康診断で自分の数値を把握することが何より重要です。
年に1回は必ず健診を受け、もし異常な数値が指摘された場合は「まだ痛くないから」と放置せず、早めに医療機関に相談して生活指導や治療を受けることが、将来の心臓病を防ぐ最大の防御策となります。
治験を試すのも一つの選択肢
病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では虚血性心疾患でお困りの方、心不全リスクへ備えたい方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
- 最新の治療をいち早く受けられることがある
- 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
- 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
こんな時は医療機関へ!受診の目安と相談のポイント
予防に努めていても、年齢や体質により症状が現れることがあります。
いざという時に慌てないための受診の目安をお伝えします。
症状がある場合やリスク因子が多い場合の受診タイミング
胸の圧迫感や息苦しさを感じた場合、たとえ数分で治まったとしても、早めに医療機関を受診してください。
特に、高血圧や糖尿病、喫煙習慣など、これまで解説したリスク因子を複数持っている方は、症状が出た時点で動脈硬化がかなり進行している可能性があります。
もし、急な冷や汗や嘔吐を伴い、激しい胸の痛みが続くといった症状があれば、心筋梗塞の疑いが強いため、迷わず救急車を呼んでください(参考:関西医科大学附属病院 2)。
循環器内科での検査と治療の選択肢
心臓の病気が疑われる場合は、主に「循環器内科」を受診します。
病院では、心電図検査、心臓超音波(エコー)検査、心臓カテーテル検査などを用いて心臓の状態を詳しく調べます。
治療が必要な場合は、血液をサラサラにする薬や血管を広げる薬を用いた「薬物療法」のほか、手首や足の付け根の血管から細い管を入れて狭くなった冠動脈を広げる「カテーテル治療」、あるいは別の血管を使って新しい血液の通り道を作る「バイパス手術」など、患者さんの状態に合わせた最適な治療法が選択されます(参考:関西医科大学附属病院 2)。
まとめ
虚血性心疾患は、心筋に血液を送る冠動脈が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりすることで起こる病気です。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙といった生活習慣病が最大の危険因子であり、これらが重なるほど発症リスクは飛躍的に高まります。
また、加齢や遺伝、ストレスなども見逃せない要因です。
しかし、この病気は日々の生活習慣を見直すことで十分に予防が可能です。
バランスの良い食事、適度な運動、禁煙、ストレス管理を今日から実践し、定期的な健康診断でご自身の体の状態をチェックし続けることが大切です。
もし、胸の痛みや息切れなど少しでも気になる症状があれば、決して放置せず、早めに循環器内科を受診して専門的なアドバイスを受けるようにしてください。
