「風邪をひいて熱は下がったのに、激しい咳だけがいつまでも残っている…」
「痰が絡んで息苦しいけれど、これってただの風邪?」
そんな症状に悩まされているなら、それは「気管支炎」かもしれません。
気管支炎は、子供から大人まで誰でもかかる身近な病気ですが、その原因は「ウイルス」から「タバコ」、さらには生活環境まで多岐にわたります。
「人にうつしてしまう病気なのか?」
「ストレスで咳が出ているだけではないのか?」
そんな不安を抱えている方のために、この記事では気管支炎を引き起こす主な原因から、急性・慢性の違い、他人にうつるリスクを徹底解説。
また、病院に行くべきタイミングまでを詳しくご紹介します。
原因を正しく理解して、適切なケアを行いましょう。
※この記事は疾患啓発を目的としています。

治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。
※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。
治験ジャパンでは参加者の皆様に医療費の負担を軽減しながら、最新治療を受ける機会のご提供が可能です。
通院1回につき1万円程度、入院1泊あたり2万円程度が負担軽減費の相場
安心・信頼できるのみ試験を紹介しており、安全に配慮された環境下で行われます。
気管支炎とは?原因によって「急性」と「慢性」に分かれます
気管支炎とは、その名の通り、口から肺へと空気を送る通り道である「気管支」に炎症が起きている状態のことです(参考:日本呼吸器学会 1)。
炎症が起きると、気管支の粘膜が腫れたり、粘液(痰)が過剰に分泌されたりするため、激しい咳や痰が出ます。
気管支炎は、発症の原因と期間によって大きく「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」の2つに分けられます。
自分がどちらに当てはまるかを確認してみましょう。
急性気管支炎の主な原因(ウイルス・細菌)
一般的に「風邪をこじらせて気管支炎になった」と言う場合の多くは、この「急性気管支炎」を指します。
- ウイルスの感染(約90%)
- 急性気管支炎の原因のほとんど、約9割はウイルス感染によるものです(参考:厚生労働省 3)。原因となるウイルスは、風邪の代表的な原因であるライノウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスなどが挙げられます。
- 細菌の感染
- ウイルスに比べると頻度は低いですが、マイコプラズマ、百日咳菌、クラミドフィラなどの「細菌」などが原因になることもあります(参考:日本呼吸器学会 1)。また、最初はウイルス感染だったものが、弱った気管支に後から細菌が感染する「二次感染」を起こすケースもあります。
慢性気管支炎の主な原因(タバコ・環境)
咳や痰が数週間で治まる急性とは異なり、咳や痰が長期にわたって(例えば冬場に3ヶ月以上など)続くような場合は「慢性気管支炎」と診断されることがあります。
- 喫煙(最大の原因)
- 慢性気管支炎の最大の原因は「タバコ」です。長期間タバコの煙による有害物質を吸い込み続けることで、気管支が常に炎症を起こしている状態になります。現在では、肺気腫とともに「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」という病気の概念に含まれて考えられています(参考:日本呼吸器学会 2)。
- 環境要因
- 大気汚染、工場などの粉塵、化学物質の吸入なども原因となります。職業的にこれらを吸い込む環境にいる人は注意が必要です。
気管支炎は他人にうつる?原因別の感染リスク

自分が気管支炎になったとき、家族や職場の同僚にうつしてしまわないか心配になる方は多いでしょう。
結論から言うと、「原因によってうつるものと、うつらないもの」があります。
ウイルス・細菌性は「うつる」
原因が「ウイルス」や「細菌」である急性気管支炎の場合、人にうつる可能性があります。
風邪やインフルエンザと同様に、咳やくしゃみに含まれる病原体(飛沫)を周囲の人が吸い込んだり、ウイルスが付着した手で触れたりすることで感染が広がります(飛沫感染・接触感染)。
特に発症から数日間や、発熱がある時期は感染力が強いため、マスクの着用や手洗いの徹底、食器やタオルの共用を避けるなどの対策が必要です。
慢性気管支炎(非感染性)は「うつらない」
一方で、喫煙やアレルギー、大気汚染などが原因で起きている気管支炎は、人にうつることはありません。
ただし、慢性気管支炎の人がさらにウイルス風邪をひいている場合は、そのウイルスをうつす可能性はあるため注意は必要です。
集団生活での注意点(いつから学校・仕事に行ける?)
急性気管支炎の場合、インフルエンザや新型コロナウイルスのように法律で定められた明確な「出席停止期間」はありません(百日咳などを除く)(参考:滋賀県竜王町 6)。
一般的には「熱が下がり、激しい咳が落ち着いて食事が普段通りとれるようになってから」が復帰の目安となります。
無理をして出勤・登校すると、自身の回復が遅れるだけでなく、周囲に感染を広げるリスクがあります。
「ストレス」は気管支炎の原因になるのか?
検索画面では「気管支炎 原因 ストレス」と調べる方が多くいます。
「ストレスのせいで気管支炎になったのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
ストレス自体は直接的な原因ではない
医学的には、ストレスそのものが物理的に気管支に炎症を起こすことはありません。
もし、喉や気管支に炎症がないのに咳だけがストレスで続く場合は、「心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)」という別の病態である可能性があります(参考:日本呼吸器学会 7)。
これは気管支炎とは区別されます。
免疫力低下による「発症リスク」の増加
しかし、ストレスと気管支炎が無関係かというと、そうではありません。
強いストレスや過労が続くと、自律神経やホルモンバランスが乱れ、体の免疫力が低下することが知られています(参考:厚生労働省 5)。
その結果、普段なら跳ね返せるような弱いウイルスや細菌にも感染しやすくなり、結果として気管支炎を発症・重症化させてしまうことがあります。
「忙しい時期に限って咳が止まらなくなる」というのは、ストレスによる免疫低下が背景にあることが多いのです。
気管支炎になりやすい人・悪化させる要因
同じ環境にいても、気管支炎になりやすい人とそうでない人がいます。
以下の要因に当てはまる人は、予防を意識することが大切です。
- 喫煙者:
- タバコは気管支の自浄作用(繊毛運動)を麻痺させ、炎症の元となります。
- 高齢者・乳幼児:
- 体力や免疫機能が弱いため、風邪から気管支炎、さらには肺炎へと進行しやすい傾向があります。
- アレルギー体質・喘息持ち:
- 気道がもともと過敏であるため、少しの刺激で炎症が悪化しやすいです。
- 乾燥した環境:
- 空気が乾燥すると気道の防御機能が低下します。冬場は加湿器などで湿度を保つことが有効です。
これって自然に治る?病院へ行くべき目安
「忙しくて病院に行けない」「寝ていれば治るかな?」と考える方もいるでしょう。
気管支炎は自然に治るのでしょうか。
自然治癒するケースと期間
ウイルス性の急性気管支炎の多くは、安静にして十分な栄養と睡眠をとれば、数週間程度で自然に治癒します(参考:AMR臨床リファレンスセンター 4)。
実は、ウイルスを直接退治する薬(特効薬)は一部(抗インフルエンザ薬など)を除いて存在しないため、病院に行っても処方されるのは「咳止め」や「去痰薬」「解熱剤」などの対症療法が中心になります。
抗生物質は細菌には効きますが、ウイルスには効果がないため、必ずしも全員に処方されるわけではありません(参考:厚生労働省 3)。
要受診のサイン(肺炎の可能性)
しかし、決して自己判断で放置してはいけないケースがあります。
以下の症状(Red flag)がある場合は、肺炎に進行している可能性や、別の病気の可能性があるため、早急に呼吸器内科やかかりつけ医を受診してください(参考:AMR臨床リファレンスセンター 4)。
- 38度以上の高熱が3日以上続く場合(または発熱に加え、脈が速い、呼吸が速いなどがある場合)
- 呼吸が苦しい、ゼーゼー・ヒューヒューと音がする場合
- 痰に血が混じる、黄色や緑色の濃い痰が出る場合
- 高齢者や基礎疾患(心臓病、糖尿病など)がある場合
- 咳で夜も眠れない、食事がとれない場合

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では気管支炎でお困りの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
最新の治療をいち早く受けられることがある
専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
まとめ:原因を知って正しく対処しましょう
気管支炎の原因について解説しました。
- 急性気管支炎の9割はウイルスが原因で、基本的には自然治癒力で治りますが、周囲にうつす可能性があります。
- 慢性気管支炎の主因はタバコであり、禁煙が治療の第一歩です。
- ストレスは直接の原因ではありませんが、免疫力を下げて発症の引き金になります。
「たかが咳」と侮らず、症状が長引いたり辛いと感じたりしたときは、無理をせず医療機関に相談してください。
原因に合わせた正しい対処が、早期回復への近道です。
参考資料・文献一覧
- 一般社団法人日本呼吸器学会「呼吸器の病気 A-03 急性気管支炎」 https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-03.html
- 一般社団法人日本呼吸器学会「呼吸器の病気 B-01 慢性閉塞性肺疾患(COPD)」 https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/b/b-01.html
- 厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 ダイジェスト版」 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001329342.pdf
- AMR臨床リファレンスセンター「Ⅰ 急性気道感染症とは」 https://amr.jihs.go.jp/pdf/MAS3_digest_2.pdf
- 厚生労働省 健康日本21「休養・こころの健康」 https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b3.html
- 滋賀県竜王町(学校保健安全法準拠資料)「学校保健安全法に定められた「学校感染症」にかかった場合には」 https://ryu-suku.town.ryuoh.shiga.jp/manabu/jimushitsu/kansensho/04kansen.pdf
- 一般社団法人日本呼吸器学会「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019」 https://www.jrs.or.jp/publication/jrs_guidelines/20190412145942.html
