「糖尿病のステージって何?」「自分の症状はどの段階?」と不安を感じている方へ。

この記事では、糖尿病の進行度合いをステージ別に分かりやすく解説し、それぞれの段階で現れる具体的な症状や体のサインを詳しくご紹介します。

自覚症状がないまま進行する糖尿病の特性、早期発見の重要性、そして悪化のサインまで網羅的に理解し、適切な対処に繋げましょう。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

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糖尿病のステージ分類とは?その重要性

糖尿病の進行度を測るステージ分類の目的

糖尿病は、ある日突然重症化するわけではなく、時間をかけて徐々に進行していく病気です。

医学的には糖尿病そのものに「ステージ1、ステージ2」といった統一された病期分類は存在しませんが、ここでは便宜上、進行度合いの目安として解説します(参考:日本糖尿病学会 1)。

現在の病状がどの段階にあるのかを客観的に把握し、その段階に最も適した治療法や生活改善のアプローチを選択することが重要です。

進行度合いを知ることで、将来起こりうる合併症のリスクを予測し、未然に防ぐための対策を立てることが可能になります。

一般的なステージ分けの考え方(予備群、初期、進行期、重症期など)

糖尿病の進行度は、一般的に以下のような段階で捉えられます。

  • 予備群(境界型):血糖値が正常より高いが、糖尿病の診断基準には満たない段階。
  • 初期:糖尿病と診断されたばかりで、自覚症状が乏しい段階。
  • 進行期:高血糖が続き、神経や血管にダメージが蓄積し、合併症の初期症状が現れ始める段階。
  • 重症期(末期):合併症が進行し、日常生活に大きな支障をきたす、あるいは命に関わる危険な段階。

また、糖尿病腎症などの合併症に特化した病期(ステージ)分類も存在し、医療現場で活用されています(参考:日本糖尿病学会 2)。

なぜステージを理解することが重要なのか

自身のステージを理解することは、治療に対するモチベーションの維持と、適切な危機感を持つために非常に重要です。

糖尿病は初期段階では痛みなどの分かりやすい症状がないため、治療を放置してしまうケースが少なくありません。

しかし、現在のステージと次に起こりうる症状を知ることで、「今なぜ食事制限や運動が必要なのか」という理由が明確になり、前向きに治療に取り組むことができます。

【予備群・境界型】自覚症状がほとんどない時期のサイン

予備群・境界型とは?

予備群(境界型)とは、健康診断などで空腹時血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が正常値よりも高いものの、糖尿病と確定診断される基準には達していない状態を指します。

この段階では、膵臓から分泌されるインスリンの働きが低下し始めており、食後に血糖値が急上昇する「食後高血糖」が起きていることが多くあります。

この時期に現れる可能性のあるかすかなサイン(倦怠感、喉の渇き、頻尿など)

予備群の段階では、明確な自覚症状はほとんどありません。

しかし、注意深く観察すると、以下のようなかすかなサインが現れることがあります。

  • 食後の強い眠気やだるさ
  • 以前より疲れやすくなったと感じる倦怠感
  • 軽い喉の渇き
  • トイレの回数が少し増えた(頻尿)

これらは日常的な疲れや加齢によるものと見過ごされがちですが、血糖値の変動が体に負担をかけているサインの可能性があります。

予備群の段階で生活習慣を見直す重要性

予備群は、糖尿病への移行を防ぐことができる最後のチャンスとも言える重要な時期です。

この段階で食事内容の改善や適度な運動を取り入れ、体重を適正に管理することで、血糖値を正常な状態に戻せる可能性が十分にあります。

放置すれば数年以内に高い確率で糖尿病を発症してしまうため、健康診断で指摘を受けたらすぐに行動を起こすことが大切です。

【初期】糖尿病と診断されたばかりの症状と体の変化

糖尿病の初期症状とは?

糖尿病と診断される初期段階になっても、はっきりとした痛みや苦痛を感じることは稀です。

しかし、血液中の糖分が常に高い状態(高血糖)が続くことで、体には少しずつ変化が現れ始めます。

高血糖が続くことによる主な症状(口渇、多飲、多尿、体重減少など)

血糖値が高くなると、血液がドロドロの状態になります。

体は血液の濃度を薄めようとして水分を強く欲するため、異常な喉の渇き(口渇)を感じ、大量の水分を飲むようになります(多飲)。

同時に、体内の余分な糖分を尿と一緒に排出しようとするため、尿の量や回数が極端に増えます(多尿)。

また、食事から摂った糖分をエネルギーとしてうまく利用できなくなるため、体は筋肉や脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとし、食べているのに体重が減っていく(体重減少)という現象が起こります(参考:厚生労働省 3)。

疲れやすさ、だるさ

細胞がエネルギー源であるブドウ糖を十分に取り込めなくなるため、常にエネルギー不足の状態に陥ります。

十分な睡眠をとっても疲れが取れない、体が重くてだるいといった症状が日常的に続くようになります。

傷が治りにくい

高血糖状態は血管にダメージを与え、血流を悪化させます。

また、免疫機能に関わる白血球の働きも低下するため、細菌に対する抵抗力が弱まります。

その結果、ちょっとした切り傷や靴擦れなどが化膿しやすくなり、治るまでに長い時間がかかるようになります。

目のかすみ

血糖値の急激な変動は、目の水晶体(レンズの役割を果たす部分)の水分量に影響を与え、ピント調節機能を一時的に低下させます。

これにより、目がかすんだり、視界がぼやけたりすることがあります。

初期段階での適切な対応の重要性

初期症状が現れた段階で適切な治療を開始すれば、その後の進行を大きく遅らせることができます。

この時期に医師の指導のもと、食事療法、運動療法、必要に応じた薬物療法をしっかりと行うことが、将来の健康を守るための鍵となります。

【進行期】症状が顕著になり、合併症のリスクが高まる時期

進行期の主な症状

初期症状を放置して高血糖状態が数年間続くと、全身の血管や神経に深刻なダメージが蓄積し、進行期へと移行します。

この時期になると、日常生活に影響を及ぼす様々な症状が顕著に現れ始めます。

より強い口渇、頻尿(夜間頻尿含む)

初期に見られた喉の渇きや頻尿がさらに強くなります。

特に夜間に何度も尿意で目が覚めるようになり、睡眠不足の原因となることもあります。

体重の急激な減少

エネルギー不足がさらに深刻化し、筋肉量と脂肪量が著しく減少します。

ダイエットをしているわけでもないのに、短期間で数キロから十数キロも体重が落ちてしまうことがあります。

手足のしびれ、痛み、感覚異常(糖尿病神経障害の初期症状)

高血糖によって細い血管が傷つくと、神経に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなります。

これにより、足の裏や指先にピリピリ、ジンジンとしたしびれや痛みを感じるようになります。

また、感覚が鈍くなり、熱さや冷たさ、痛みを感じにくくなることもあります。

これは三大合併症の一つである「糖尿病神経障害」のサインです。

皮膚の乾燥やかゆみ、むくみ

自律神経の障害により発汗の調節がうまくいかなくなり、皮膚がひどく乾燥してかゆみを生じやすくなります。

また、腎臓の機能が低下し始めることで、体内の余分な水分や塩分を排泄できなくなり、顔や手足にむくみが現れることがあります。

視力低下、目のかすみ(糖尿病網膜症の初期症状)

目の網膜にある細い血管が高血糖で詰まったり破れたりすることで、「糖尿病網膜症」が発症します。

視界に黒い虫のようなものが飛んで見える(飛蚊症)、視界がかすむ、視力が低下するといった症状が現れます。

立ちくらみ、便秘・下痢などの自律神経症状

神経障害は全身の臓器をコントロールする自律神経にも及びます。

急に立ち上がった時に血圧の調整が追いつかずに立ちくらみを起こしたり、胃腸の働きが乱れて頑固な便秘や下痢を繰り返したりするようになります。

この時期から注意すべき合併症の兆候

進行期は、糖尿病の三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)が静かに、しかし確実に進行している時期です。

手足の違和感、視力の変化、尿の泡立ちやむくみなど、少しでも体に異変を感じたら、すぐに主治医に相談し、詳細な検査を受けることが不可欠です。

【重症期・末期】命に関わる危険な症状と合併症

重症期・末期の主な症状

長期間にわたり血糖コントロールが不良な状態が続くと、重症期(末期)に達します。

この段階では、全身の臓器に回復困難なダメージが生じており、命に関わる事態を引き起こす危険性が非常に高くなります。

意識障害(糖尿病性昏睡など)

極端な高血糖や、逆に薬の効きすぎによる重度の低血糖によって、脳の機能が低下し、意識が朦朧としたり、最悪の場合は昏睡状態に陥ったりすることがあります。

これは直ちに救急処置が必要な状態です。

腎機能の著しい低下(むくみ、尿毒症症状)

糖尿病腎症が進行すると、腎臓のろ過機能が失われ、体内の老廃物を尿として排出できなくなります。

全身の強いむくみ、息苦しさ、吐き気などの尿毒症症状が現れ、最終的には人工透析が必要な「腎不全」に至ります。

視力の大幅な低下、失明のリスク

糖尿病網膜症が重症化すると、網膜の血管から大出血を起こしたり、網膜が剥がれたり(網膜剥離)して、視力が著しく低下し、最悪の場合は失明に至る恐れがあります。

足の壊疽、潰瘍(糖尿病足病変)

神経障害によって足の感覚が麻痺していると、靴擦れや火傷などの小さな傷に気づくことができません。

さらに血流障害と免疫力低下が重なることで、傷口から細菌が感染して組織が腐死する「壊疽(えそ)」を引き起こします。

重症化すると、足の切断を余儀なくされることもあります。

胸痛、息切れなどの心臓病症状

高血糖は太い血管の動脈硬化も進行させます。

心臓に血液を送る冠動脈が狭くなったり詰まったりすることで、狭心症や心筋梗塞を引き起こし、激しい胸の痛みや息切れが生じます。

神経障害がある場合、胸の痛みを感じにくい(無痛性心筋梗塞)こともあるため非常に危険です。

脳梗塞、心筋梗塞のリスク増大

脳の血管が詰まる脳梗塞のリスクも飛躍的に高まります。

手足の麻痺、ろれつが回らない、顔の半分が歪むなどの症状が現れた場合は、一刻も早い救急受診が必要です。

糖尿病が悪化しているサインの見極め方

以下のような症状が現れた場合は、糖尿病が急激に悪化している、あるいは深刻な合併症が進行しているサインです。

  • 今までになかった手足の強いしびれや痛み
  • 急激な視力の低下や視界の異常
  • 全身のひどいむくみや息苦しさ
  • 足の傷が全く治らない、変色している
  • 強い胸の痛みや圧迫感

緊急性を要する症状とすぐに受診すべきケース

意識がもうろうとする、激しい胸の痛みがある、突然言葉が出なくなる、手足が動かせなくなるといった症状は、命に関わる緊急事態です。

ためらわずに救急車を呼び、医療機関を受診してください。

1型糖尿病と2型糖尿病の症状の違い

糖尿病には主に1型と2型があり、発症のメカニズムや症状の現れ方に違いがあります(参考:国立国際医療研究センター 4)。

1型糖尿病で現れやすい特徴的な症状(急激な発症、ケトアシドーシスなど)

1型糖尿病は、免疫の異常などによりインスリンを作る膵臓の細胞が破壊されて発症します。

子どもや若年層に多く見られますが、全年齢で発症する可能性があります。

特徴として、ある日突然、激しい喉の渇き、多尿、急激な体重減少といった症状が現れ、急速に悪化します。

インスリンが極端に不足するため、体が脂肪を分解してエネルギーを得ようとし、その過程で有害な物質(ケトン体)が血液中に蓄積する「糖尿病ケトアシドーシス」を引き起こしやすく、意識障害を伴う危険な状態に陥ることがあります。

2型糖尿病で現れやすい特徴的な症状(緩やかな進行、自覚症状の乏しさ)

日本の糖尿病患者の大部分を占めるのが2型糖尿病です。

遺伝的な体質に加えて、過食、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣が深く関わって発症します。

インスリンの分泌量が減ったり、効きが悪くなったりすることで血糖値が上昇しますが、1型のような急激な変化は少なく、数年から十数年かけて緩やかに進行します。

そのため、初期から進行期にかけて自覚症状が非常に乏しいのが最大の特徴であり、健康診断などで偶然発見されるケースが多くなっています。

両者の症状における共通点と相違点

高血糖状態が続くことで生じる「口渇、多飲、多尿、体重減少」や、長期間放置した結果生じる「三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)」などの症状は、1型でも2型でも共通して現れます。

決定的な違い

決定的な違いは、症状が現れる「スピード」と「インスリン依存度」です。

1型は急激に発症し、生存のためにインスリン注射が不可欠です。

一方、2型はゆっくりと進行し、初期であれば食事や運動療法、内服薬でコントロール可能な場合が多いです。

糖尿病は治る?寛解の可能性とステージ別のアプローチ

糖尿病の「治る」「寛解」の定義

糖尿病に関して「完全に治る(完治する)」という表現は、医学的にはあまり用いられません。

一度発症すると、元の完全に健康な状態に戻すことは難しいとされているからです。

しかし、適切な治療と生活習慣の改善によって、薬を使わなくても血糖値が正常な範囲に長期間維持される状態を目指すことは可能です。

具体的には、糖尿病薬を使用せずにHbA1cが6.5%未満の状態を維持することを指し、この状態を「寛解(かんかい)」と呼びます(参考:日本糖尿病学会 1)。

ステージごとの寛解の可能性と治療目標

POINT
  • 予備群・初期:この段階であれば、食事療法や運動療法、減量によってインスリンの働きを回復させ、寛解に至る可能性が十分にあります。治療の目標は、正常な血糖値を維持し、糖尿病への移行や進行を食い止めることです。
  • 進行期:神経や血管にダメージが出始めているため、寛解のハードルは高くなります。しかし、厳格な血糖コントロールによって合併症の進行を遅らせ、現状の機能を維持することが重要な目標となります。
  • 重症期(末期):失われた臓器の機能を元に戻すことは困難です。治療の目的は、これ以上の悪化を防ぎ、生活の質(QOL)を維持すること、そして命を守るための対症療法が中心となります。

早期発見・早期治療が寛解に繋がる理由

膵臓のインスリンを分泌する細胞は、高血糖状態が長く続くほど疲弊し、機能が低下していきます。

早期に発見し、血糖値を正常なレベルに下げることで、膵臓を休ませ、機能を回復させる余地が残されています。

だからこそ、自覚症状がない段階から定期的な検査を受け、異常が見つかったら即座に生活習慣の改善や治療を開始することが、寛解を目指す上で最も確実なアプローチとなります。

治験を試すのも一つの方法

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  • 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
  • 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる

ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

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糖尿病のステージ進行を防ぐための生活習慣と受診の目安

各ステージで実践すべき生活習慣の改善ポイント

糖尿病の進行を防ぐための基本は、すべてのステージにおいて「食事」と「運動」です。

  • 食事療法:食べ過ぎを防ぎ、適正なエネルギー量を守ることが基本です。野菜、海藻、きのこ類など食物繊維を多く含む食品を先に食べる(ベジファースト)ことで、食後の血糖値の急上昇を抑えられます。また、甘い飲み物や間食を控えることも重要です。
  • 運動療法:ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動と、筋力トレーニングを組み合わせるのが効果的です。筋肉量が増えると、インスリンの働きが良くなり、血糖値が下がりやすくなります。
  • その他の習慣:禁煙は必須です。喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化や合併症のリスクを跳ね上げます。また、十分な睡眠とストレス管理も血糖コントロールには欠かせません。

健康診断で異常を指摘されたら:適切な医療機関の受診の目安

健康診断で「血糖値が高め」「HbA1cの数値が基準値を超えている」「尿糖が出ている」といった指摘を受けた場合、自覚症状が全くなくても放置してはいけません。

結果を受け取ったら、できるだけ早く内科や糖尿病内科などの医療機関を受診し、再検査や詳しい指導を受けてください。

「まだ大丈夫だろう」という自己判断が、取り返しのつかない進行を招く原因となります。

定期的な検査と専門家への相談の重要性

糖尿病は生涯にわたって付き合っていく病気です。

現在の状態が良くても、定期的に通院して血液検査や尿検査、眼底検査などを受け、合併症の兆候がないかを確認し続けることが不可欠です。

食事や運動のことで迷ったり、体調に変化を感じたりした場合は、次回の予約日を待たずに医療機関のスタッフに相談する習慣をつけましょう。

まとめ

糖尿病は、予備群から初期、進行期、そして重症期へと、ステージによって現れる症状が大きく変化します。

最も厄介なのは、初期段階では自覚症状がほとんどないまま病気が進行してしまうという点です。

喉の渇き、頻尿、疲れやすさといったサインを見逃さず、それぞれの段階で体に何が起きているのかを正しく理解することが重要です。

早期発見と早期治療、そして日々の食事や運動といった生活習慣の改善を徹底することで、病状の悪化を防ぎ、薬に頼らなくても良い「寛解」の状態を目指すことは十分に可能です。

健康診断で異常を指摘されたり、少しでも気になる症状がある場合は、決して放置せずに適切な医療機関を受診し、ご自身の体を守るための行動を始めてください。

FAQ(よくある質問)

糖尿病ステージ3とはどのような状態ですか?

一般的に「糖尿病ステージ3」と呼ばれるものは、糖尿病の三大合併症の一つである「糖尿病腎症」の病期分類における「第3期(顕性腎症期)」を指すことが多いです(参考:日本糖尿病学会 2)。

この段階になると、尿の中に大量のタンパク質(アルブミン)が漏れ出るようになり、腎臓の機能低下が明確になります。

むくみや血圧の上昇が見られるようになり、さらに進行すると透析治療が必要になるリスクが高まる重要なステージです。

糖尿病の4大症状は何ですか?

糖尿病の高血糖状態によって引き起こされる代表的な4つの症状は、「口渇(異常な喉の渇き)」「多飲(水分を大量に飲む)」「多尿(尿の量や回数が増える)」「体重減少(食べているのに痩せていく)」です(参考:厚生労働省 3)。

これらの症状が現れた場合は、すでに血糖値がかなり高い状態にある可能性が高いため、早急な受診が必要です。

糖尿病が悪化しているサインにはどのようなものがありますか?

糖尿病が悪化し、神経や血管に障害が出始めているサインとして、手足の先がジンジン・ピリピリとしびれる、足の感覚が鈍くなる、視界がかすむ・ぼやける、足がむくむ、ちょっとした傷が化膿して治りにくい、といった症状が挙げられます。

これらは合併症が進行している危険なサインです。

糖尿病の末期の症状はどのようなものですか?

糖尿病の末期(重症期)になると、全身の臓器に深刻なダメージが現れます。

糖尿病網膜症による失明、糖尿病腎症による腎不全(人工透析が必要な状態)、神経障害と血流悪化による足の壊疽(切断が必要になることもあります)、さらには心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる重大な疾患を引き起こす危険性が極めて高くなります。