「鼻水やくしゃみは薬で落ち着いたのに、咳だけが止まらない」
「夜、布団に入ると喉がムズムズして咳き込み、眠れない」
花粉症のシーズン、このような辛い咳の症状に悩まされていませんか?
実は、花粉症の症状は鼻や目だけでなく、喉や気管支にも現れることがあります(参考:日本アレルギー学会 1)。
さらに怖いのは、単なるアレルギー反応ではなく「咳喘息」という別の病気に移行している可能性があることです。
この記事では、花粉症で咳が止まらなくなる医学的な理由と、危険な咳の見分け方、そして今夜からできる辛さを和らげる対処法について解説します。
※この記事は疾患啓発を目的としています。

治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。
※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。
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通院1回につき1万円程度、入院1泊あたり2万円程度が負担軽減費の相場
安心・信頼できるのみ試験を紹介しており、安全に配慮された環境下で行われます。
花粉症で咳が出る3つの主要な原因
なぜ、花粉症になると「咳」が出るのでしょうか。
主な原因は大きく分けて3つあります。
自分の症状がどれに当てはまるか確認してみましょう。
①後鼻漏(こうびろう):鼻水が喉へ流れ落ちる
花粉症による咳の原因として非常に多いのが、この「後鼻漏」です。
本来、鼻水は鼻の穴から出るだけでなく、喉の奥へも自然に流れています。
しかし、アレルギー反応で鼻水の量が増えたり、粘り気が強くなったりすると、それが喉に垂れ落ちて粘膜を刺激します(参考:環境省 2)。
特に「仰向けに寝た時」に症状が出やすいため、夜中や朝起きた時に咳き込む原因となります。
②気道過敏性(アレルギー反応):喉や気管支の炎症
花粉は鼻の粘膜だけでなく、喉や気管の粘膜にも付着します。
アレルギー体質の方は、喉や気管支の粘膜が過敏になっている(気道過敏性が高まっている)ことが多いです。
そのため、吸い込んだ微細な花粉が直接刺激となり、アレルギー性の炎症を引き起こします(参考:日本呼吸器学会 4)。
喉の奥が「イガイガ」「ムズムズ」して咳が出るのが特徴です。
③口呼吸による乾燥:バリア機能の低下
花粉症で鼻が詰まると、無意識のうちに「口呼吸」になります。
鼻呼吸には、吸い込んだ空気を加湿・加温し、フィルターのように異物を除去する機能がありますが、口呼吸では乾燥した冷たい空気がダイレクトに喉を直撃します。
これにより喉の粘膜が乾燥して傷つき、些細な刺激でも咳が出やすくなってしまうのです(参考:厚生労働省 4)。
ただの咳じゃない?「咳喘息」への移行に注意
「風邪薬を飲んでも治らない」
「花粉の時期が終わっても咳が続く」
そんな場合は、単なる花粉症の症状ではなく、「咳喘息(せきぜんそく)」を発症している可能性があります。
花粉症シーズンは「咳喘息」の患者が急増する
咳喘息とは、気管支が狭くなり、炎症を起こして過敏になる病気です。
花粉症によるアレルギー炎症が気管支まで波及することで発症するケースが多く見られます。
通常の喘息のように「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音(喘鳴)はしません。
ですが、放置すると約30%が本格的な気管支喘息へ移行すると言われており、早期の治療が必要です(参考:日本呼吸器学会 4)。
【セルフチェック】こんな症状は要注意
もし以下の症状に当てはまる場合、咳喘息の疑いがあります。
市販の咳止めでは効果が薄いことが多いため、警戒が必要です。
- 2週間以上、空咳(痰の絡まない咳)が続いている
- 夜中から明け方にかけて咳が激しくなる
- 寒暖差(暖かい部屋から寒い外へ出た時など)で咳き込む
- 電話や会話をしていると喉がムズムズして咳が出る
- 市販の風邪薬や咳止めを飲んでも改善しない
辛い咳を少しでも楽にする!今日からできる対処法

咳が続いて体力を消耗しないために、自宅でできるケアを取り入れましょう。
基本は「加湿」と「アレルゲンの除去」です。
室内環境のコントロール(加湿と清浄)
乾燥は咳の大敵です。
加湿器を使用し、室内の湿度を一般的な目安として50〜60%に保ちましょう(参考:厚生労働省 5)。
また、空気清浄機は寝室の枕元ではなく、部屋の入り口やエアコンの対面に置くのが効果的です。
帰宅時や換気時に侵入した花粉を、部屋の奥(寝ている場所)まで拡散させないようにしましょう(参考:環境省 2)。
マスクと水分の摂取
就寝時の咳が辛い場合は、「マスク」をして寝るのがおすすめです。
自分の呼気で喉が保湿され、冷たい外気の刺激を防ぐことができます。
市販の「濡れマスク」も高い効果が期待できます(参考:環境省 2)。
また、喉の粘膜にある「繊毛(せんもう)」は、異物を排出する役割を持っていますが、水分不足だと働きが鈍ります。
こまめな水分補給で繊毛運動を助けましょう。
市販薬の選び方と注意点
花粉症による咳の場合、脳の中枢に作用して咳を無理やり止める「鎮咳薬(ちんがいやく)」だけでは効果が不十分なことがあります。
原因がアレルギーにあるため、「抗ヒスタミン成分」が含まれている薬を選ぶのが一般的です(参考:厚生労働省 4)。
ただし、咳喘息の場合は市販薬での完治は難しく、気管支の炎症を抑える吸入薬が必要になることがほとんどです(参考:日本呼吸器学会 4)。
数日服用しても改善が見られない場合は、使用を中止して医師に相談してください。
病院へ行く目安と診療科の選び方
「たかが咳」と我慢せず、2週間以上続く場合や、日常生活に支障が出る(眠れない、嘔吐してしまう)場合は必ず受診しましょう。
「耳鼻咽喉科」と「呼吸器内科」どっちに行くべき?
迷った場合は、ご自身の「咳以外の症状」を基準に判断するとスムーズです。
- 耳鼻咽喉科がおすすめの場合
- 鼻水、鼻詰まりがひどい
- 喉の痛みや腫れがある
- 鼻水が喉に流れる感覚(後鼻漏)が強い
- 呼吸器内科がおすすめの場合
- 咳が深く、胸の奥から出る感じがする
- 息苦しさ、胸苦しさがある
- 以前にも咳が長引いた経験がある
- 鼻の症状は軽いのに咳だけがひどい
放置はNG!早めの受診が慢性化を防ぐ
花粉症による咳や咳喘息は、適切な治療(吸入ステロイド薬や抗アレルギー薬の調整)を行えば、比較的早期に症状が改善します。
しかし、「そのうち治るだろう」と放置して気道の炎症が慢性化すると、気管支の壁が厚くなり、喘息が治りにくい体質になってしまうリスクがあります(参考:日本呼吸器学会 4)。

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では花粉症でお困りの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
最新の治療をいち早く受けられることがある
専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
まとめ:花粉による咳は身体からのSOS。我慢せず適切なケアを
花粉症シーズンの咳は、後鼻漏や気道の炎症、そして咳喘息の兆候など、さまざまな要因が絡み合って起こります。
- まずは「加湿」と「マスク」で喉を守る。
- 「夜中や明け方の悪化」がないかチェックする。
- 長引く場合は「呼吸器内科」や「耳鼻咽喉科」を頼る。
この3つを意識して、辛い季節を乗り切りましょう。
咳で眠れない夜が続くのは、身体にとって大きな負担です。
我慢せず、専門家の力を借りて、しっかりと「止める」治療を受けることが大切です。
参考資料・文献一覧
- 一般社団法人日本アレルギー学会「アレルゲン免疫療法の手引き 2025」 https://www.jsaweb.jp/uploads/files/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%83%B3%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%99%82%E6%B3%95%E3%81%AE%E6%89%8B%E5%BC%952025.pdf
- 環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」 https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf
- 厚生労働省「的確な花粉症の治療のために(第2版)」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf
- 一般社団法人日本呼吸器学会「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン 2019」 https://www.jrs.or.jp/publication/jrs_guidelines/20190412145942.html
- 厚生労働省「インフルエンザQ&A」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
