医薬品の販売前に、薬の安全性や投与量を確認する目的で行われる治験では、実際に薬を試すボランティアを募集していることが多くあります。
日帰り治験に参加するメリットは、無償で健康診断を受けられること、1日1万円前後の報酬が得られること、医師やスタッフによる健康維持管理を受けられることなどです。
こちらでは、男女別に日帰りで参加できるオススメの治験モニターもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
医薬品を販売する製薬会社には、「治験」を行い、その結果を厚生労働省に申請することが義務付けられています。
治験とは、研究や動物実験などを通じて選び出された薬の候補を、人に対して使用し、安全性や適正な投与量・投与方法などを確認するための臨床試験のことです。
一般的にはあまり知られていませんが、治験では実際にその薬を試すボランティアを募集していることが多くあります。ボランティアとは言え謝礼も発生するので、「治験モニター」と呼ばれたりするのです。
治験の内容はさまざまで、数日から1ヶ月以上の入院が必要なものもあれば、通院ですむものもあります。今回は、日帰りで参加できる治験モニターのメリットと、男女別オススメの治験を紹介しますので、興味のある方は是非参考にしてください。
・日帰りで参加できる治験モニターの4つのメリット
まだ国から承認されていない薬を試すモニターと聞いて、「危険性はないの?」「何をされるか分からないから怖い」「副作用はでないの?」などと、いろいろな疑問や不安が頭をよぎる方も少なくないでしょう。
しかし、人に対して試験を行う前には、数え切れないほどの動物実験をすでに終えているので、過去の例を見ても治験で重大な副作用が出るのは極稀なことです。
治験を行う前にはリスクを含めた説明もありますので、参加する治験を選べば怖くないといわれています。
具体的に治験モニターに参加するメリットを4つご紹介しましょう。
・・1. 無償で健康診断を受けられる
日帰りや入院に関わらず、治験のモニターを行う前には必ず事前検診があります。そこで身体に異常が見つかると、モニターはできなくなってしまいますが、無償で健康診断を受けられるというメリットがあります。
・・2. 1日あたり1万円程度の報酬を得られる
治験モニターに参加すると、「負担軽減費」や「協力費」という名目で報酬を受け取れます。気になる相場は、日帰りで1日あたり1万円程度です。
入院して拘束時間が長いほうが日帰りよりも報酬は高くなりますが、参加する治験によっては1~2時間ほどで1万円程度の報酬を得られることもあります。
・・3. 徹底した健康維持管理を受けられる
治験中は、医師だけでなく治験コーディネーターのサポートもあるため、正しい体調管理・栄養管理の方法を学べるなど健康維持管理の徹底も期待できます。
院内の待ち時間では基本的にスマホや読書も可能です。
・・4. 万が一の場合は補償が受けられる
万が一治験中に身体に異変を感じたり、強い副作用がでたりした場合は、即座に治験が中止され、適切な処置が行われます。
治験後に異変や副作用が出た場合にも手厚い処置を受けられ、必要に応じた補償が受けられます。
・男女別、日帰り治験モニターのオススメランキング
日帰りの治験モニターといっても、採血の必要もなく副作用の心配も少ない簡易なものから、長期間にわたる通院や採血が必要なものまでさまざまです。
たとえば簡易なものには、汗のサンプルを採取するためにランニングマシンを一定の時間走らされる試験や、背中に紫外線をあてるだけの日焼けテストなどがあります。
当然簡易な実験内容だと、報酬もそれほど高くはなりませんが、それでも一般的なバイトよりも好条件であることが多いようです。
日帰りの治験モニターには、男性しかできないものや、女性にしかできないものも存在します。以下で男女別にオススメの治験をご紹介しますので、参考にしてみてください。
・・男性向けのオススメ日帰りモニター3選
仕事などで忙しく入院治験には参加できない方でも、日帰りなら副業として治験のモニターができるかもしれません。
また、治験が体の悩みを解決する糸口になる可能性もあります。
男性には、付き合いなどでついつい飲み過ぎや食べ過ぎになってしまい、年齢を重ねるにつれてメタボリック症候群や糖尿病予備軍になってしまう人も多いです。
そんな男性にオススメの日帰りの治験モニターが、糖尿病やトクホの薬です。
禁酒や禁煙が必要となる場合もありますが、基本的に被験者はただ薬を飲むだけでよい場合が多く、大概はデータを採るために最後に採血すれば終了となります。
入院して長時間拘束されるわけではなく、短時間でまとまった報酬をもらえるので人気が高いです。
具体的にオススメしたい治験を3つご紹介しましょう。
・・・1. 肥満気味の人を対象とした治験モニター
食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などで最近肥満気味という方に、特にオススメしたい治験モニターです。
事前検査で現状を把握できるだけでなく、生活指導などが受けられることも多いので、健康増進に大きなメリットがあるでしょう。
・・・2. 胃もたれにお悩みの男性に健康食品モニター
胃もたれやムカつきなどにお困りの方にオススメしたいのが、ヨーグルトなどの健康食品モニターです。
モニター期間は比較的長くなりますが、継続的な摂取により健康な生活の習慣化も期待できます。
・・・3. 中性脂肪を下げるための治験モニター
中性脂肪に関するお薬の試験などを行います。食べ過ぎや、普段から脂っこいものがお好きな方向けの治験モニターです。
実際に血液検査の数値などに条件がある場合もありますので、ぜひチェックしてみてください。
・・女性向けのおすすめ日帰りモニター3選
男性に比べて、女性を対象として募集されている治験モニターは少ない傾向にあります。
しかし、探せば自宅でもできる治験など主婦でも参加しやすいものもありますので、ぜひチェックしてみましょう。
具体的にオススメしたい治験を3つご紹介します。
・・・1. 肌トラブルを解消する美容モニター
女性しかできない治験モニターで、断トツで人気なのが美容モニターです。
一口に美容モニターといっても、化粧水モニター、クリームモニター、脱毛のための光エステモニターなど、さまざまな種類があります。
美容モニターの特徴として日帰りの治験が多いこと、多くの世代が参加できることなどが挙げられます。
美容モニターは報酬のほかにも、最新の化粧品や機器を無料で使えることや、美容の専門家のアドバイスを得られるメリットもあります。
・・・2. 肥満が気になる方へ健康食品モニター
女性向けのダイエット食品や健康食品を実際に食べる治験モニターです。
比較的長期間になることが多いですが、ご自宅で試せる場合がほとんどです。
一食分の食費も軽くなり、副作用のリスクも少なく、ダイエットや健康にも良いというメリットの多いモニターです。
・・・3. 短時間で終了する採血モニター
採血モニターにはいろいろな種類がありますが、女性に限定して募集されているものが多いことも特徴です。
食事を何度か繰り返し、採血を数回するだけで、報酬は1日2万円以上といったモニターも多数募集されています。
・・男女問わずオススメの日帰りモニター3選
高額な報酬を得られる治験モニターに参加したいけれども、入院するだけの時間は取れないからという理由で、よく内容を調べないで諦めている方も多いようです。
しかし、男女問わずに日帰りでできる治験モニターはたくさんあります。以下にオススメの治験モニターを3つご紹介します。
・・・1. 副作用の心配が少ない健康食品モニター
男女問わずに行うことができる治験モニターの中でも、特に人気があるのが健康食品モニターです。その名のとおり、新商品である食品やドリンクを摂取し、美容効果や健康効果を採血などによって確認すれば終了です。
薬の服用ではないため、副作用の心配も少ないですし、最新の健康食品を誰よりも早く体感できるメリットがあります。
・・・2. 社会貢献度が高く自身の症状改善の可能性もある新薬服用
新薬の治験のほとんどでは採血を伴う入院試験が必要となりますが、中にはインフルエンザワクチンを接種するだけで終了するものや、塗り薬を使用する入院不要のモニターも募集されています。
治験の先に新薬を待つ人々のことを考えると、社会貢献度も非常に高いモニターといえるでしょう。
無償で健康診断を受けられるほかにも、ご自身の気になる症状にアプローチできるというメリットが得られることもあります。
・・・3. その日に終わることが多い自主研究試験
自主研究試験は、大学教授や医師、医療機器メーカーなどが自主的に行う研究試験であるため、正確には治験とは異なりますが、その日だけで終了するモニター募集が多いことが特徴です。
遺伝子検査や唾液検査、対話形式でカウンセリングを行うだけのモニターなどが募集されていることも、自主研究試験の大きな特徴です。
自主研究とは言え、一般的な治験と同様にしっかりとしたルールに基づいて行われます。
【まとめ】
・治験モニターの種類は豊富!高報酬で拘束時間が短いものも
治験モニターは、薬を服用する以外にも、塗り薬や貼り薬を試すものや美容コスメモニターや健康食品モニターなど、多岐にわたります。
男性または女性しかできないものや、参加条件が細かいものまでさまざまですが、なかには日帰り・数十分で1万円以上の報酬が発生する治験もあります。
治験モニターは、健康状態が分かり高い報酬が得られるだけでなく、社会貢献度も高いモニターです。
ぜひ年齢、性別などの条件を確認のうえ、ご自身が参加できる好条件な治験モニターをお選びください。