健康診断や人間ドック、あるいは妊婦健診の結果票を受け取った際、尿検査の項目に「尿蛋白 ±(プラスマイナス)」と記載されていると、腎臓の病気ではないかと不安を覚える方が少なくありません。
尿蛋白の「±」は、正常である陰性(−)と異常を示す陽性(1+以上)のちょうど境界に位置する判定で、「弱陽性(擬陽性)」と表現されることもあります。1回限りの検査で「±」が出たからといって、直ちに腎臓の病気が確定するわけではありません。検査前日の運動や水分不足など、病気とは無関係な一時的要因で検出されることもあります。
ただし、放置してよいケースと医療機関での精査が必要なケースは分かれます。毎年連続して「±」を指摘されている場合や、血尿・むくみなどを伴う場合、また妊娠中や持病がある方においては、早期の受診が重要な意味を持ちます。この記事では、検査数値の読み方や生理的な発生要因、受診を判断する基準、再検査を受ける際の採尿方法を順に説明します。
※この記事は疾患啓発を目的としています。
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尿蛋白プラスマイナス(±)とは?「陰性」と「陽性」の境界線を整理
健康診断などで広く行われている尿検査は、試験紙を尿に浸し、色の変化によって尿中のたんぱく質濃度を調べる「定性検査」です。
本来、血液中のたんぱく質は腎臓の糸球体というフィルターでろ過された後、尿細管でほとんどが再吸収されます。そのため、健康な状態でもごくわずかな量は尿中に排泄されているものの、通常の試験紙では反応しない程度に抑えられています。
京都大学医学部附属病院の検査案内では、健康な人の尿たんぱくの排泄量は1日100mg程度とされています※1。
この試験紙がわずかに反応し、正常とも異常とも断定しきれない境界域を示した状態が「±(プラスマイナス)」です。
検査値「±」が示す蛋白濃度の目安(15mg/dL前後)
尿試験紙法による判定は、尿1デシリットル(100mL)あたりに含まれるたんぱく質の重量(mg/dL)の目安で表示されています。日本腎臓学会の「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」によると、国内で使われている試験紙は、尿蛋白1+が30mg/dL、2+が100mg/dLに統一されています※2。
一方で、「±(プラスマイナス)」の濃度は製品ごとに表示が異なります。日本腎臓学会の委員会が1999年時点の国内の試験紙を比べた報告書では、多くの製品で15mg/dL、一部の製品で10〜20mg/dLとされていました※3。まさに陰性と陽性の狭間にあるグレーゾーンです。
なお、試験紙法はあくまで尿の「濃度」を測る検査であるため、濃縮尿や希釈尿の影響を強く受け、実際より多めにも少なめにも出ることがあります※2。
判定早見表(− / ± / 1+ / 2+ / 3+)
尿蛋白の定性検査における各記号の意味と、健診での判定区分は次のとおりです。濃度は日本腎臓学会の資料(±と3+・4+は1999年時点の国内製品の表示値)※2※3、判定区分は日本人間ドック・予防医療学会の「判定区分」(2026年4月1日改定)によります※4。
| 判定記号 | 尿蛋白濃度の目安 | 人間ドックの判定区分 | 健診での扱いの目安 |
|---|---|---|---|
| − | ±の濃度未満 | A 異常なし | 特別な対応は必要ありません。 |
| ± | 多くの製品で15mg/dL(製品により10〜20mg/dL) | B 軽度異常 | 生活習慣の改善を勧め、2年連続で(±)なら医療機関の受診を勧めます。 |
| 1+ | 30mg/dL | C 要再検査・生活改善 | 医療機関の受診を勧めます。 |
| 2+ | 100mg/dL | D 要精密検査・治療 | 医療機関で精密検査を受けます。 |
| 3+以上 | 3+は製品により250〜500mg/dL(4+を表示する製品では4+が1000mg/dL) | D 要精密検査・治療 | 医療機関で精密検査を受けます。 |
表の通り、「±」は直ちに病気を意味するものではなく、人間ドックの判定では「B 軽度異常」にあたります。しかし、同じ「±」であっても背景にある体調や過去の健診履歴によって意味合いが変わってきます。
尿潜血も(+)のときは判定が変わります
日本人間ドック・予防医療学会の判定区分では、尿蛋白が(+)かつ尿潜血が(+)の場合、尿蛋白は「D 要精密検査・治療」と判定されます※4。
病気ではないのに「±」が出る6つの一時的な要因
腎臓そのものに器質的な障害(腎臓の組織そのものの傷み。慢性腎炎など)がなくても、検査前後の体調や身体活動の影響によって一時的に尿中へたんぱく質が漏れ出ることがあります。こうした一時的な蛋白尿は「生理的蛋白尿」などと呼ばれます。和歌山県立医科大学附属病院の検査案内でも、激しい運動のあとや発熱時(熱性蛋白尿)、精神的ストレスによる一過性の蛋白尿が挙げられています※5。
また、採尿時に尿以外の成分が混ざって試験紙が反応する場合は「偽陽性」といいます。
健診当日に以下のような条件が重なっていた場合、腎臓の病気ではなく一時的な現象として「±」が出た可能性が考えられます。
脱水・濃縮尿や激しい運動直後の影響
原因の一つが、体内の水分不足による濃縮尿です。先述の通り、健康な人でも1日にごく微量のたんぱく質を尿中へ排出しています。
夏場に汗をたくさんかいた後や、検査前に水分摂取を控えていた場合、あるいは胃腸炎などで脱水気味になっている時は、作られる尿の水分量が減り、尿自体が濃くなります。その結果、1日あたりの総排出量は正常であっても、尿の濃度が上がって試験紙が「±」と反応することがあります※2。
また、激しい運動の直後も尿蛋白が出やすくなります。マラソンや筋力トレーニング、長時間のスポーツなどでは、腎臓への血流の変化などが関係すると考えられています。検査の前日や当日の朝に強い負荷のかかる運動をしていた場合、一時的に「±」や「1+」が検出されることがあります。
こうした運動による蛋白尿は一過性のもので、安静にしていれば自然と陰性に戻るのが特徴です。
発熱・強いストレス・起立性蛋白尿の可能性
風邪やインフルエンザなどで発熱している時も、腎臓の血行動態(血液の流れ方)が変化し、一時的にたんぱく質が漏れ出しやすくなるといわれます。これは「熱性蛋白尿」と呼ばれ、一過性のものです。過度な精神的ストレスも、一過性に尿蛋白を増やす要因です。
極度の疲労や寒冷刺激(急に冷たい環境にさらされた場合など)も影響することがあるといわれています。
さらに、若年層(学童期から思春期、若い成人)に多く見られる現象として「起立性蛋白尿(体位性蛋白尿)」があります※6。痩せ型の方にも多いといわれます。
起立性蛋白尿とは
横になって寝ている間は尿蛋白が出ないにもかかわらず、立ち上がって活動し始めると尿蛋白が検出される状態です。原因ははっきりしていませんが、大動脈と上腸間膜動脈(腸に血液を送る動脈)の間で左の腎臓の静脈(左腎静脈)が圧迫されることが関係している場合が多いと考えられています。多くは自然に消え、ほとんどの場合は経過が良好な状態です※1※6。
腎臓の位置がわずかに下がることが関係するという見方もあります。
ただし、日中に採尿する健康診断では「±」や「1+」として引っかかりやすくなります。
女性特有の要因(生理・おりものの混入)
女性の場合、腎臓や膀胱には全く異常がなくても、採尿の過程で尿以外の成分が混ざり込むことで「±」になることがあります。
代表的なものが月経血(生理)や帯下(おりもの)の混入です。血液やおりものにはたんぱく質が含まれているため、生理中はもちろん、生理が始まる直前や終わった直後、あるいはおりものの量が多い時期に採尿すると、それらが尿に混ざって試験紙が反応することがあります。
また、同じ検査案内では、月経前に一時的な生理的蛋白尿が出ることも挙げられています※5。
混入による反応の場合は腎臓からたんぱく質が漏れているわけではないため、生理期間を避けて再検査を行えば陰性となることがあります。
様子見でいい?それとも病院?受診を分ける判断基準
生理的な要因で出ることも多い尿蛋白の「±」ですが、一方で初期の慢性腎臓病(CKD)のサインが隠れていることもあります。
日本腎臓学会のガイドラインに収められた検討では、尿蛋白(±)だった検体の約60%が、腎臓病の早い段階を示す「微量アルブミン尿」(アルブミンという血液中のたんぱく質が尿にごく少量出ている状態)に相当する量以上でした※2。
経過観察(様子見)としてよいか、医療機関を受診すべきかを分ける基準は、過去の検査結果との比較や他の検査項目との組み合わせにあります。
ガイドラインでの「±」の扱いを整理すると
日本腎臓学会のガイドラインは、健診で尿蛋白(±)だった人について、その後の経過や持病の有無で扱いを分けています※2。
2年連続の(±)として、医療機関の受診が勧められます。
(±)であっても、医療機関を受診するきっかけとして意義があるとされています。
(±)を従来どおり(−)と同じように扱うことも可能とされています。
人間ドックの判定でも「±」は「B 軽度異常」で、精密検査を求めるD判定ではありません※4。日本腎臓学会のガイドラインと人間ドックの判定区分のどちらも、1回の「±」だけでは精密検査の対象にしていない点が共通しています。
1回きりで自覚症状がないなら「経過観察」
これまでの健康診断では毎年「−(陰性)」であり、今回初めて「±」が出たというケースでは、まず検査前後の状況を振り返ってみてください。
水分不足で尿の色が濃かった、前日に激しい運動をした、風邪気味だった、生理前後だったなどの心当たりがあり、かつ他に異常所見がなく、高血圧や糖尿病もなければ、次回の健康診断で確認する流れが一般的です。日本腎臓学会のガイドラインも、特定健診で尿蛋白(±)だった場合は生活習慣の改善を勧め、翌年も続けて(±)なら医療機関の受診を勧めるとしています※2。
もちろん、不安を解消するために数週間後など体調が万全な日に内科で再検査を受けることも適切な対応です。再検査で「−」に戻っていれば、一時的なものだった可能性が高いと考えられます。
すぐに受診を検討すべきレッドフラグ(危険信号)
たとえ判定が「±」という軽微なものであっても、以下のような状況に当てはまる場合は一時的な現象と自己判断せず、内科または腎臓内科を受診してください。
受診を考えたい4つのケース
糖尿病・高血圧の持病がある場合は放置しない
高血圧や糖尿病がある方にとって、尿蛋白の「±」は特に注意を要するサインです。日本腎臓学会のガイドラインも、高血圧や糖尿病がある人では(±)であっても医療機関を受診するきっかけとして意義があるとしています※2。脂質異常症や高尿酸血症(痛風)などの生活習慣病を指摘されている方も、健診結果を主治医に見せておくと安心です。
高血圧が腎臓だけでなく心臓に与える影響も知りたいときは、高血圧と心不全の関係を解説した記事が参考になります。
糖尿病の合併症である「糖尿病性腎症」や、高血圧によって腎臓の細い血管が傷つく「腎硬化症」は、進行すると人工透析に至る主要な原因疾患です。日本透析医学会の2019年末の調査では、新たに透析を始めた人の原因疾患は糖尿病性腎症が41.6%で最も多く、腎硬化症が16.4%で続きました※8。
典型的な糖尿病性腎症は、ごく微量のたんぱく質(アルブミン)が尿中に漏れ出す「微量アルブミン尿」の段階から始まります※2。健康診断の試験紙で「±」が出始めた段階は、腎臓に負担がかかり始めているサインの可能性があります。
腎症を含む糖尿病の合併症をまとめて確かめたいときは、糖尿病の三大合併症を解説した記事も参考にしてください。
かかりつけ医がいる場合
健診結果を持参して報告し、糖尿病の方は尿中アルブミン定量検査(尿中のアルブミンの量を数値で測る検査)などで詳しく確認してもらいましょう。尿中アルブミンの定量検査が保険で認められているのは、糖尿病または糖尿病性早期腎症で微量アルブミン尿が疑われる場合です※2。
妊娠中の尿蛋白プラスマイナスで注意すべきポイント
厚生労働省が示す妊婦健診の基本検査例には、血圧や体重とともに尿検査(糖・蛋白)が含まれています※9。妊娠中に「尿蛋白 ±」と判定されることもあります。
妊娠していない時とは身体の仕組みが大きく異なるため、特有の背景とリスクを踏まえた対応が必要です。
妊娠高血圧症候群の兆候を見逃さないために
妊婦健診で尿蛋白をチェックする目的の一つは、「妊娠高血圧症候群(HDP)」の早期発見にあります。
日本産科婦人科学会によると、妊娠高血圧症候群は妊娠中に収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上となる病気で、次のように分類されます※10。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 妊娠高血圧 | 妊娠20週以降に初めて高血圧が出るが、たんぱく尿はない。出産後12週までに軽快する |
| 妊娠高血圧腎症 | 妊娠20週以降に高血圧とたんぱく尿が出る。たんぱく尿がなくても、臓器の障害などがあれば診断される |
| 加重型妊娠高血圧腎症 | 妊娠前または妊娠20週より前から高血圧がある人が妊娠20週以降に妊娠高血圧腎症の症状を発症した場合、または腎臓の病気がある人が妊娠20週以降に高血圧を発症した場合 |
| 高血圧合併妊娠 | 妊娠前または妊娠20週より前から高血圧があり、出産まで加重型妊娠高血圧腎症の症状が出なかった場合 |
妊娠高血圧症候群が重くなると、母体のけいれん発作(子癇)や脳出血、お腹の赤ちゃんの発育不全や常位胎盤早期剥離(出産前に胎盤がはがれてしまうこと)など、母子ともに重篤な合併症につながることがあります※10。
そのため、特に妊娠中期から後期にかけて尿蛋白が「±」から「1+」「2+」へと上昇傾向にある場合や、血圧が収縮期140mmHg以上、または拡張期90mmHg以上である場合は、主治医のもとで慎重に経過を見ることになります。
妊婦健診で±が続いたときの過ごし方と産婦人科への相談目安
一方で、妊娠中は病気でなくても尿蛋白が「±」になりやすいといわれます。妊娠中は母体の血液量が増え、腎臓がろ過する血液の量も増えるといわれています。
加えて、妊娠中はおりもの(帯下)の量が増えやすく、採尿時に混入して偽陽性となることもあります。
したがって、血圧が正常範囲内で、むくみなどの症状もなく、尿蛋白が単発で「±」になった程度であれば、経過観察となることもあります。日常生活では、バランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠と休養をとって身体を冷やさないように過ごしてください。塩分の摂り方などの食事の注意は、主治医の指示に従いましょう。
ただし、2回以上連続して「±」や「+」が続く場合は、おりものの混入を防ぐために清浄綿で拭き取ってから採尿するなどの工夫をしつつ、主治医の指示に従います。もし次回の妊婦健診を待たずに以下のような症状が現れた場合は、速やかにかかりつけの産婦人科へ連絡してください。
すぐに産婦人科へ連絡したい症状
日本産科婦人科学会は、こうした症状や血圧があればすぐに産婦人科へ連絡するよう勧めています。あわせて、むくみや頭痛、めまい、目が見えにくいといった症状や、家庭血圧が140/90mmHgを超えた場合も「要注意」としています※10。
急激な体重増加や、指輪・靴がきつくなるほどの強いむくみに気づいたときも、次の健診を待たずに主治医へ相談しておくと安心です。
再検査の受診先と尿採取のコツ
健康診断で「尿蛋白 ±」を指摘され、念のため再検査を受ける場合や、毎年続いていて医療機関を受診する場合、適切な診療科の選び方と正しい採尿方法を知っておくことで、より正確な診断につながります。
何科を受診すればいい?(一般内科・腎臓内科の選び方)
初めての「±」で一時的なものか確認したい場合や、他に大きな異常がない場合は、まず近くの「一般内科」や「かかりつけ医」、あるいは健康診断を受けた医療機関での再検査で十分対応可能です。
なお、泌尿器科は主に尿路結石や前立腺疾患、膀胱炎や肉眼的血尿(目で見てわかる血尿)などの外科的・構造的な疾患を専門とするため、蛋白尿の精査であれば内科系を選ぶのが一般的です。
一方で、最初から「腎臓内科」を標榜しているクリニックや病院の受診が適しているのは、以下のようなケースです。
医療機関での再検査では、単なる試験紙法だけでなく、尿中のたんぱく質量とクレアチニン量を同時に測定して算出する「尿蛋白/クレアチニン比(g/gCr)」という定量検査(量を数値で測る検査)が行われることがあります。
尿蛋白/クレアチニン比とは
同じ尿で尿中のクレアチニン(筋肉から出る老廃物で、尿の濃さの目安になる)も測って割り算するため、試験紙より尿の濃さの影響を受けにくく、精査では定量検査で評価することが望ましいとされています。CKDの重症度分類では、0.15g/gCr未満が正常の区分です※2。
正確な数値を得るための「早朝尿」と採尿ルール
再検査を受ける際、起立性蛋白尿の影響を除いて評価しやすいのは、朝起きてすぐに出る「早朝第一尿(早朝尿)」です。正しく採った早朝第一尿で尿たんぱくが正常であれば、起立性蛋白尿と判断する目安になります※6。
日中に病院へ行ってその場で採尿する「随時尿」では、病院へ歩いて向かうまでの移動(運動)や立位姿勢の影響が加わるため、起立性蛋白尿や運動性蛋白尿が混在して再び「±」が出てしまうことがあります。
受診前に医療機関へ確認し、可能であれば自宅で朝一番の尿を採取して持参するか、検査前日は激しい運動を避け、安静を保った状態で検査に臨むことが大切です。
また、不純物の混入による偽陽性を防ぐため、採尿時は必ず「中間尿」を採取します。出始めの尿には尿道口付近の細菌や分泌物、女性であればおりものなどが混ざりやすいため、次の順で採ります。
- 出始め:最初の少しの尿は便器に出す
- 途中:途中の尿をコップに採る
- 最後:最後の尿も捨てる
女性は、生理中や生理直後を避けて受診日を設定しましょう。
治験を試すのも一つの方法
病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では腎臓病・蛋白尿でお困りの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
- 最新の治療をいち早く受けられることがある
- 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
- 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
尿蛋白プラスマイナスに関するよくある質問(FAQ)
影響する可能性があります。精液や前立腺液、腟分泌物にはたんぱく質が含まれているといわれます。検査の前夜や当日の朝に性行為(またはマスターベーション)があると、尿道内や外陰部に残った精液・分泌物が採尿時に尿へ混入し、腎臓には問題がなくても試験紙が反応して「±」や「1+」の偽陽性となることがあると考えられます。
正確な尿検査を受けるためには、検査前日の性行為は控えておくと安心です。
検査直前に大量の水を飲んで無理やり尿を薄める行為は推奨されません。確かに水分を大量に摂ると尿が希釈され、試験紙法(定性検査)では見かけ上の蛋白濃度が下がって「−(陰性)」になることがあります※2。しかし、もし本当に腎臓の病気が隠れていた場合、それを見逃して治療を遅らせる原因になります。
また、医療機関の精密検査で行われる「尿蛋白/クレアチニン比」などの定量検査では、同じ尿のクレアチニンも測って計算するため、水を飲んで尿を薄めても結果は影響を受けにくくなります。極端な脱水は避けるべきですが、検査前は普段通りの常識的な水分摂取にとどめ、ありのままの身体の状態を調べましょう。
ドラッグストアや薬局で販売されている一般用尿検査薬(ウリエースなど)は、自宅での健康管理の目安として活用できます。ただし、判定の段階の分け方は製品によって異なり、医療機関の試験紙にある「±」のような境界域までは判別できない製品もあるといわれます。
もし自宅でセルフチェックを行う場合は、日中の活動後ではなく、朝起きてすぐの「早朝尿」を中間尿で採取して調べてみてください。市販薬で陰性であっても、健診で毎年「±」が続いている場合や、血尿・むくみなどがある場合は、市販薬の結果だけで安心せず医療機関で精密検査を受けるようにしてください。
まとめ
健康診断や妊婦健診で指摘される「尿蛋白 ±(プラスマイナス)」は、陰性と陽性の境界にある判定で、1999年時点の国内製品の比較では、多くの試験紙で15mg/dL相当でした。
検査時の水分不足による濃縮尿や、前日の運動、発熱、ストレス、起立性蛋白尿、さらには生理やおりもの・精液の混入など、病気ではない一時的な要因によって検出されることもあります。
過去の検査がすべて陰性で、今回初めて「±」が出ただけであり、他に異常や自覚症状がなければ、過度に心配しすぎる必要はありません。一方で、次のようなケースでは、慢性腎臓病や妊娠高血圧症候群の初期サインである可能性を考慮し、早めに内科・腎臓内科や産婦人科へ相談することが大切です。
早めに相談したいケース
再検査を受ける際は、前日の激しい運動や性行為を控え、生理期間を避けた上で、朝一番の「早朝尿」を「中間尿」で採取することで、より正確な判定につながります。健診結果を自身の身体を見つめ直すきっかけとして活用し、状況に応じた適切な対応をとってください。
