40代を過ぎてから、以前と同じ生活をしているのに体重が増えやすくなった、何をしても痩せにくくなった、と感じていませんか。
その悩みは、更年期を迎える多くの女性が抱える共通のものです。単に女性ホルモンの変化だけでなく、基礎代謝の低下や自律神経の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合っていることが原因であるケースは少なくありません。
この記事では、更年期の体の変化に合わせた無理のない食事法、運動習慣、そして見落としがちな生活習慣の改善点まで、具体的な方法を多角的に解説します。ご自身の体と向き合い、健康的に「痩せる」ための実践的なヒントを見つけていきましょう。
※この記事は疾患啓発を目的としています。
更年期太りでお困りの方へ
治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。
※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。
治験ジャパンでは参加者の皆様に医療費の負担を軽減しながら、最新治療を受ける機会のご提供が可能です。
- 通院1回につき1万円程度、入院1泊あたり2万円程度が負担軽減費の相場
- 安心・信頼できる試験のみを紹介しており、安全に配慮された環境下で行われます。
更年期に太りやすくなるのはなぜ?根本原因を理解する
更年期に体重が増えやすくなる背景には、一つだけではない、複数の身体的な変化が関係しています。そのメカニズムを正しく理解することが、効果的な対策への第一歩です。
女性ホルモン減少だけじゃない!体重増加の複数の要因
更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少します。エストロゲンには内臓脂肪の蓄積を抑える働きがあるため、その減少が直接的に内臓脂肪をつきやすくさせる一因です。
しかし、原因はそれだけではありません。基礎代謝の変化、筋肉量の減少、自律神経のバランスの崩れといった要素が複合的に影響し合い、「痩せにくい体」へと変化させていくのです。
基礎代謝の低下と筋肉量の減少が招く悪循環
基礎代謝とは
基礎代謝とは、生命を維持するために最低限必要なエネルギーのこと。特に何もしなくても消費されるカロリーを指します。
この基礎代謝は加齢とともに自然と低下する傾向にありますが、更年期には筋肉量の減少がそれに拍車をかけます。
筋肉は体の中で最も多くのエネルギーを消費する組織です。その筋肉が減ると、消費カロリーも減少し、結果として同じ食事量でも脂肪が蓄積されやすくなるという悪循環に陥ってしまいます(参考:厚生労働省e-ヘルスネット 1)。
自律神経の乱れが食欲と代謝に与える影響
更年期はホルモンバランスの変動により、自律神経が乱れやすい時期でもあります。自律神経は、代謝や血行、内臓の働きをコントロールする重要な役割を担っています。
このバランスが崩れると、血行が悪化して体が冷えやすくなったり、代謝機能そのものが低下したりします。さらに、食欲をコントロールする中枢にも影響が及び、イライラによる過食や甘いものへの渇望を引き起こすことも少なくありません。
睡眠不足やストレスが「太り」を加速させるメカニズム
更年期特有のほてりや不安感は、睡眠の質を低下させる原因となります。実は、睡眠不足はダイエットの大敵です。
睡眠中には食欲を抑えるホルモン「レプチン」が分泌され、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が抑制されます。十分な睡眠がとれないと、このホルモンバランスが崩れ、日中の食欲が増加しやすくなります(参考:厚生労働省e-ヘルスネット 2)。
ストレスと内臓脂肪の関係に注意
加えて、慢性的なストレスは「コルチゾール」というホルモンを過剰に分泌させ、脂肪、特に内臓脂肪を溜め込みやすくすることが知られています。
更年期太りはどうやって痩せる?体質別アプローチ
漢方の考え方では、体の状態をいくつかのタイプに分けて捉えます。更年期太りも、個々の体質によって原因やアプローチの仕方が異なります。ご自身のタイプを知り、より効果的な対策を見つけましょう。
むくみと冷えが気になる「水滞(すいたい)」タイプ
体内の水分代謝が滞り、余分な水分が溜まってしまっている状態です。手足の冷えやむくみ、体が重だるい、頭重感といった症状が特徴。水分の排出を促す食材を取り入れ、体を温める生活習慣が重要になります。
代謝が落ちて体脂肪がつきやすい「気虚(ききょ)」タイプ
生命活動のエネルギー源である「気」が不足している状態を指します。疲れやすい、気力がない、胃腸が弱い、風邪をひきやすいといった傾向が見られます。
エネルギー不足から代謝が低下し、脂肪を燃焼しにくい体質です。まずはしっかりと栄養を摂り、エネルギーを補うことが先決です。
ストレスで過食に走りがちな「気滞(きたい)」タイプ
「気」の巡りが悪くなり、滞ってしまっている状態です。イライラしやすい、気分の浮き沈みが激しい、胸や喉がつかえる感じがする、お腹が張るといった症状が現れやすいでしょう。ストレスが原因で気の巡りが悪化し、食欲のコントロールが乱れて過食に走りやすい傾向があります。
内臓脂肪が蓄積しやすい「瘀血(おけつ)」タイプ
血液の流れが滞り、ドロドロになっている状態です。肩こりや頭痛がひどい、肌の色がくすみがち、シミやあざができやすいといった特徴があります。血行不良によって全身の細胞に栄養が届きにくくなり、代謝が低下。結果として内臓脂肪が蓄積しやすくなります。
タイプ別に見る、痩せるための食事・運動・生活習慣の方向性
自分のタイプを把握することで、日々の生活で何を意識すれば良いかが見えてきます。
【実践編】更年期に効果的に痩せる食事のポイント
「何をしても痩せない」と感じる時こそ、食事の基本に立ち返ることが重要です。極端な制限ではなく、今の体に必要な栄養素をバランス良く摂ることを目指しましょう。
糖質・脂質制限よりも大切な「バランス食」とは
極端な栄養カットは逆効果
特定の栄養素を極端にカットするダイエットは、栄養不足やリバウンドを招きやすく、更年期の体には大きな負担となります。
大切なのは、三大栄養素である「タンパク質・脂質・炭水化物」に、「ビタミン・ミネラル」を加えた五大栄養素を過不足なく摂ること。特に、一汁三菜を基本とした和食は、理想的なバランス食と言えます。
筋肉量を維持する!タンパク質を意識的に摂る食事術
基礎代謝の低下を防ぐためには、筋肉の材料となるタンパク質が不可欠です。肉、魚、卵、大豆製品などを毎食の食事に必ず取り入れるように意識してください。
タンパク質は3食に分けて
一度にたくさん摂るよりも、朝・昼・晩と3食に分けてこまめに摂取する方が、効率的に筋肉の合成に利用されます(参考:Mamerowら 2014 3)。例えば、朝食に納豆や卵、昼食に鶏むね肉、夕食に魚を、といった具合です。
腸内環境を整えて代謝アップ!食物繊維の賢い取り入れ方
腸内環境の乱れは、便秘を引き起こすだけでなく、代謝の低下にも繋がります。善玉菌のエサとなる食物繊維と発酵食品を積極的に摂り、腸内を健やかに保つことが大切です。
食物繊維が豊富なきのこ類、海藻類、根菜類、そして発酵食品であるヨーグルトや味噌、納豆などを日々の食事にプラスしましょう。
無理なく続けたい!小腹が空いた時のヘルシー間食選び
空腹を我慢しすぎると、次の食事で食べ過ぎてしまう原因になります。間食を上手に活用するのも一つの方法です。
ただし、選ぶものが重要。スナック菓子や甘いジュースではなく、ナッツ類、無糖ヨーグルト、ゆで卵、高カカオチョコレートなど、栄養価が高く血糖値の上がりにくいものを選びましょう。
食事記録で自分の「太る」パターンを見つける習慣
毎日何を食べたかを手帳やアプリに記録してみることをおすすめします。記録することで、無意識に口にしていたものや、自分の食事の偏り、食べ過ぎてしまうタイミングなど、太る原因となっているパターンが見えてきます。客観的に自分の食生活を把握することが、改善への近道です。
【実践編】更年期に無理なく続けられる運動習慣
食事改善と並行して運動を取り入れることで、消費カロリーを増やし、筋肉量を維持・向上させることができます。激しい運動である必要はありません。継続することが何よりも重要です。
基礎代謝アップのカギ!自宅でできる簡単筋トレメニュー
大きな筋肉を鍛えることが、効率的に基礎代謝を上げるコツです。特に下半身には体全体の約7割の筋肉が集中しています。
まずは各種目10回×2セットなど、無理のない範囲から始めてみましょう。
脂肪燃焼を促す有酸素運動の選び方(ウォーキング、サイクリング、水泳など)
有酸素運動は、体脂肪をエネルギー源として燃焼させるのに効果的です。20分以上続けると脂肪燃焼効果が高まるとされていますが、まずは5分、10分からでも構いません(参考:厚生労働省e-ヘルスネット 4)。
ウォーキングやサイクリング、水中ウォーキングなど、関節への負担が少なく、楽しみながら続けられるものを見つけることが長続きの秘訣です。
日常生活の活動量(NEAT)を増やすちょっとした工夫
NEATとは
NEAT(ニート)とは、「非運動性熱産生」のことで、特別な運動以外で消費されるエネルギーを指します。このNEATを意識的に増やすことも、ダイエットには非常に有効です。
このような小さな積み重ねが、1日の総消費カロリーを大きく変えていきます。
運動を継続するためのモチベーション維持術と具体的なコツ
「頑張らなければ」と気負いすぎると、かえって続きません。運動を習慣化するためには、ハードルを下げることが大切です。
「今日は疲れているからストレッチだけ」「5分だけ歩こう」というように、完璧を目指さないこと。また、家族や友人と一緒に取り組んだり、歩数計アプリなどで成果を可視化したりするのも、モチベーション維持に繋がります。
見落としがちな重要ポイント:睡眠とストレス管理で痩せ体質へ
食事や運動と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、睡眠とストレスの管理です。これらが乱れていると、いくら食事制限や運動を頑張っても効果が出にくくなってしまいます。
良質な睡眠がダイエットにもたらす驚きの効果
睡眠は痩せ体質の土台
質の良い睡眠は、食欲をコントロールするホルモンバランスを整え、日中の無駄な食欲を抑えてくれます。また、成長ホルモンの分泌を促し、筋肉の修復や代謝の維持にも貢献します(参考:厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023 5)。
寝る前のスマートフォン操作を控えたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりして、心身ともにリラックスできる環境を整えましょう。
自律神経を整える!今日からできるリラックス習慣
更年期に乱れがちな自律神経を整えることは、心と体の安定に繋がります。深呼吸は、手軽に副交感神経を優位にさせ、リラックス効果を高める方法です。
好きな香りのアロマを焚く、穏やかな音楽を聴く、温かいハーブティーを飲むなど、自分が心から「心地よい」と感じる時間を作ることが大切です。
ストレスと過食の意外な関係を知り、食欲をコントロールする
ストレスを感じると、脳は手っ取り早く快楽を得られる高カロリーなものや甘いものを欲する傾向があります。これは「エモーショナルイーティング」と呼ばれ、空腹ではないのに食べてしまう行動です。
自分がストレスを感じた時に食べていないか、食事記録を見返してみましょう。食べる以外のストレス解消法(散歩、趣味、友人との会話など)を見つけることが、食欲のコントロールに繋がります。
生活リズムを整えることが、結果的に「痩せる」近道
毎日なるべく同じ時間に起き、同じ時間に寝る。そして、3度の食事を規則正しく摂る。このような基本的な生活リズムを整えることが、体内時計を正常に保ち、ホルモンバランスや自律神経の安定に繋がります。
一見、ダイエットとは遠回りに見えるかもしれませんが、実はこれが痩せやすい体質を作るための重要な土台となります。
治験を試すのも一つの方法
病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では更年期太りでお困りの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
- 最新の治療をいち早く受けられることがある
- 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
- 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
更年期太り、こんな時は専門家を頼るのも一つの手
セルフケアを続けてもなかなか改善が見られない場合や、体重増加以外にも気になる症状がある場合は、一人で抱え込まずに専門家の力を借りることも大切です。
婦人科や内科に相談するタイミングとは
こんな症状は受診を検討
急激な体重増加、ほてりや動悸、気分の落ち込みといった更年期症状が日常生活に支障をきたすほど強い場合や、他の病気が隠れていないか不安な場合は、まず婦人科に相談することをおすすめします。
ホルモン補充療法(HRT)など、症状を和らげる治療法もあります(参考:日本産科婦人科学会・日本女性医学学会 6)。また、生活習慣病のリスクが気になる場合は内科を受診し、血液検査などを受けることも重要です。
漢方薬やサプリメントの活用(注意点も含めて)
体質改善を目指すアプローチとして、漢方薬が有効な場合があります。専門の医師や薬剤師に相談し、自分の体質に合った処方を受けることが大切です。
また、不足しがちな栄養素を補う目的でサプリメントを活用するのも一つの方法ですが、あくまで食事の補助として捉えましょう。使用する際は、過剰摂取に注意し、成分をよく確認することが必要です。
痩身外来や栄養指導のメリットと選び方
医学的な観点からダイエットのサポートを受けたい場合は、肥満外来や痩身外来も選択肢になります。専門の医師による診察や検査を通じて、自分に合った治療法や食事・運動療法を提案してもらえます。
また、管理栄養士による栄養指導を受けることで、より具体的で実践的な食生活改善のアドバイスを得ることも可能です。医療機関を選ぶ際は、実績や治療方針を事前に確認すると良いでしょう。
まとめ
更年期に「何をしても痩せない」と感じるのは、女性ホルモンの減少だけでなく、基礎代謝の低下や自律神経の乱れなど、複数の要因が絡み合っているからです。しかし、その原因を正しく理解し、ご自身の体質やライフスタイルに合った適切なアプローチを取ることで、健康的に体重をコントロールすることは十分に可能です。
大切なのは4つの柱
大切なのは、食事、運動、睡眠、ストレス管理という4つの柱を総合的に見直すこと。そして何よりも、「無理なく」「健康的に」「継続する」という視点を忘れないことです。
焦らず、ご自身のペースで一つひとつ取り組んでいくことが、心身ともに健やかな未来への一番の近道となります。
