「静かにしているのに、突然心臓がバクバクと激しく脈打ち始める」

「胸がドキドキして、息苦しさまで感じる」

「もしかして、何か重い心臓の病気なのでは…」

更年期に差し掛かり、これまで経験したことのないような「ひどい動悸」に襲われ、大きな不安を抱えていませんか。

その苦しみは、決してあなた一人だけのものではありません。

この記事は、そんなつらい動悸に悩むあなたのためのものです。

なぜ更年期にひどい動悸が起こるのか、その原因から、多くの方が心配される心臓病との見分け方、そして今日からすぐに実践できるセルフケア、医療機関での専門的な治療法まで、網羅的に、そして分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたの抱える不安が和らぎ、ご自身の症状と前向きに向き合うための具体的な道筋が見えているはずです。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

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「ひどい動悸」とは?更年期における動悸の症状と特徴

まずは、多くの女性が更年期に経験する「ひどい動悸」がどのようなものか、具体的な症状から見ていきましょう。

更年期に感じる「ひどい動悸」の具体的な症状例

「動悸」と一言でいっても、その感じ方は人それぞれです。

更年期に「ひどい」と感じられる動悸には、以下のような特徴があります(参考:国立循環器病研究センター 1)(参考:厚生労働省 2)。

  • 心臓がバクバク、ドキドキと速く、強く脈打つ
  • 脈が飛んだり、リズムが乱れたりする感じがする
  • 「ドクン!」と大きな拍動を感じる
  • 心臓が喉元までせり上がってくるような、飛び出しそうな感覚
  • 胸の圧迫感や息苦しさを伴う

これらの症状は、特にきっかけがなく安静にしている時や、夜、ベッドに入ってリラックスしようとした時に突然現れることが多く、不安感をさらに増大させる要因となります(参考:青森労災病院 3)。

動悸と一緒に現れるその他の更年期症状

更年期の動悸は、単独で現れることよりも、他のさまざまな不調と同時に起こることが少なくありません(参考:日本産科婦人科学会 4)。

  • のぼせ、ほてり(ホットフラッシュ)
  • 急な大量の発汗(スウェッティング)
  • めまい、ふらつき
  • 頭痛、肩こり
  • 不眠、寝つきが悪い、夜中に目が覚める
  • 気分の落ち込み、イライラ、急な不安感

これらの症状が動悸と同時に現れる場合、その原因が更年期にある可能性が高いと考えられます(参考:日本女性医学学会 5)。

動悸の頻度や持続時間に関するQ&A

Q: 更年期の動悸は、どれくらいの時間続くものですか?
A: 個人差が大きいですが、多くは数秒から数分程度で自然に治まります。しかし、人によっては日に何度も繰り返したり、一度始まるとしばらく不快感が続いたりすることもあります。頻度や持続時間が生活に支障をきたすほどであれば、一度専門医に相談することをおすすめします(参考:日本女性医学学会 6)。

なぜ「ひどい動悸」が起こる?更年期と自律神経・ホルモンの関係

では、なぜ更年期になると、これほどつらい動悸が起こりやすくなるのでしょうか。

その鍵を握っているのが、「女性ホルモン(エストロゲン)」と「自律神経」の密接な関係です。

エストロゲン減少が自律神経に与える影響

更年期に入ると、卵巣の機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に、そして大きく揺らぎながら減少していきます。

このエストロゲンは、自律神経の働きをコントロールする役割にも関与しています。

そのため、エストロゲンが急激に減少することで、ホルモンバランスの乱れが生じ、それに伴って自律神経のコントロールがうまくいかなくなることがあります(参考:厚生労働省 2)。

自律神経の乱れが動悸を引き起こすメカニズム

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、心臓の拍動、呼吸、血圧、体温などを24時間体制で調整している神経です。

これには、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の2種類があります(参考:厚生労働省こころの耳 7)。

更年期になり自律神経が乱れると、この二つの神経のバランスが崩れやすくなります。

特に、リラックスすべき場面で交感神経が優位になってしまうと、心臓が過剰に反応し、動悸を感じることがあります。

ストレスや生活習慣が動悸を悪化させる要因

更年期は、仕事や家庭環境の変化など、精神的なストレスがかかりやすい時期でもあります。

ストレスは交感神経を刺激するため、動悸の症状を悪化させる要因となります(参考:青森労災病院 3)。

その他にも、以下の生活習慣も自律神経の乱れを助長し、動悸を引き起こしやすくします。

  • 睡眠不足
  • 疲労の蓄積
  • 過度なカフェインやアルコールの摂取
  • 喫煙

「ひどい動悸」は心臓病?不安を解消する鑑別ポイントと受診目安

更年期の動悸で最も不安なのは、「これは心臓の重大な病気ではないか」ということでしょう。

ここでは、その不安を解消するための見分け方と、医療機関を受診するべき目安について解説します。

更年期動悸と不整脈(心臓疾患)を見分ける症状

まず大切なことは、更年期に起こる動悸の多くは、命に直接関わるような危険なものではないということです。

しかし、中には心筋梗塞や狭心症、心房細動といった治療が必要な病気が隠れている可能性もあります(参考:国立循環器病研究センター 8)(参考:国立循環器病研究センター 9)。

注意が必要な症状

以下の症状が動悸と同時に、あるいは動悸の直後に現れた場合は、更年期によるものだけでなく、心臓疾患の可能性も考えて注意が必要です(参考:国立循環器病研究センター 1)。

  • 締め付けられるような、圧迫されるような胸の痛み
  • 胸の痛みが背中や肩、腕に広がる
  • 気を失う、意識が遠のく(失神・前失神)
  • 立っていられないほどの激しいめまい
  • これまで経験したことのないような激しい息切れ

これらの症状がなく、動悸以外の症状がほてりや発汗、イライラなど典型的な更年期症状である場合は、更年期による動悸の可能性が高いと考えられます。

こんな症状は要注意!緊急性の高い動悸のサイン

緊急チェックリスト

以下のチェックリストに当てはまる症状がある場合は、ためらわずに速やかに医療機関(循環器内科)を受診してください。

夜間や休日の場合は、救急外来の受診や救急車の要請も検討しましょう(参考:国立循環器病研究センター 1)。

  • 意識を失った、または失いそうになった
  • 胸に強い痛みや圧迫感がある
  • 呼吸が著しく苦しい
  • 手足が麻痺したり、ろれつが回らなくなったりした
  • 動悸が数分以上全く治まらず、どんどんひどくなる

循環器内科と婦人科、どちらを受診すべき?

「病院に行きたいけれど、何科に行けばいいかわからない」という声もよく聞かれます。

循環器内科

胸の痛みや失神など、上記で挙げた危険なサインを伴う場合。まずは命に関わる心臓病を除外することが重要です。

婦人科(更年期外来)

心臓の検査で異常がなく、動悸とともにほてりや発汗、気分の落ち込みなど他の更年期症状が強い場合(参考:日本女性医学学会 6)。

どちらか判断に迷う場合は、まずかかりつけの内科医に相談するか、循環器内科で心臓に異常がないことを確認してから婦人科を受診するという流れが安心です。

病院で行われる検査と診断の流れ

病院では、症状の原因を特定するために以下のような検査が行われます(参考:国立循環器病研究センター 9)。

  • 心電図検査: 心臓の電気的な活動を記録し、不整脈の有無を調べます。
  • 24時間ホルター心電図: 携帯型の心電計を装着し、24時間の心臓の動きを記録します。症状が出ていない時の心電図は正常なことが多いため、動悸が起こった瞬間の状態を捉えるために有効です。
  • 心エコー検査: 超音波で心臓の形や動き、弁の状態などを詳しく調べます。
  • 血液検査: 貧血や甲状腺機能の異常など、動悸の原因となる他の病気がないかを確認します。

これらの検査で心臓に異常が見つからなければ、更年期による自律神経の乱れなどが原因である可能性が高いと診断されます。

「ひどい動悸」を和らげる具体的な対処法【セルフケア編】

つらい動悸は、日々のセルフケアで和らげることが可能です。

病院での治療と並行して、ぜひ生活に取り入れてみてください。

日常生活で実践できる動悸改善のヒント

自律神経を整える生活習慣

  • 規則正しい睡眠: 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけ、睡眠時間を十分に確保しましょう。
  • 適度な運動: ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、気分転換になり自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。無理のない範囲で習慣にしましょう(参考:厚生労働省こころの耳 7)。
  • 入浴: ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、心身ともにリラックスできます。

食生活の見直し

  • カフェイン・アルコールを控える: コーヒーや紅茶に含まれるカフェインや、アルコールは、交感神経を刺激し、動悸を誘発しやすいため、摂取を控えめにしましょう(参考:青森労災病院 3)。
  • バランスの取れた食事: 栄養バランスの良い食事を心がけ、ビタミンやミネラルを積極的に摂りましょう。

ストレスマネジメントとリラックス法

  • 深呼吸: 不安を感じたり、動悸が始まりそうになったりしたら、意識的にゆっくりと深い呼吸を繰り返しましょう。
  • リラックスできる時間を作る: 趣味に没頭したり、好きな音楽を聴いたりと、自分が心からリラックスできる時間を持つことが大切です。

動悸発作が起きたときの緊急対応と落ち着き方

突然ひどい動悸が起きたときは、誰でもパニックになりがちです。

しかし、慌てることがさらに症状を悪化させてしまいます。

そんな時のために、落ち着いて対処する方法を知っておきましょう。

  1. ステップ1: 安全な場所に座るか、横になる

    まずは楽な姿勢をとりましょう。

  2. ステップ2: ゆっくりと深呼吸をする

    「吸って、吐いて」と心の中で唱えながら、呼吸を整えます。

  3. ステップ3: 冷静になる

    「少し休めば落ち着く」と自分に言い聞かせ、不安な気持ちをコントロールしましょう。

多くの場合、これらの対処で症状は次第に落ち着いてきますが、長く続く場合や痛みを伴う場合は医療機関へ連絡してください(参考:国立循環器病研究センター 1)。

更年期動悸に効果的なツボ押し・マッサージ

東洋医学では、動悸に効果的とされるツボがあります。

医学的なエビデンスは限定的ですが、リラックス効果が期待できる方法として試してみるのも良いでしょう。

おすすめのツボ

  • 内関(ないかん): 手首の内側のしわから、指3本分ひじ側にあるツボ。
  • 膻中(だんちゅう): 胸の中央、左右の乳頭を結んだ線の真ん中にあるツボ。

治験を試すのも一つの方法

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では更年期の動悸でお困りの方に向け治験が行われています。

治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。

治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。

  • 最新の治療をいち早く受けられることがある
  • 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
  • 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる

ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

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医療機関で受けられる「ひどい動悸」の治療法

セルフケアだけでは症状が改善しない場合や、日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに婦人科などの医療機関で専門的な治療を受けましょう。

ホルモン補充療法(HRT)とは?動悸への効果と注意点

ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲンを補う治療法です。

ホルモンバランスを整えるため、動悸だけでなく、のぼせや発汗(ホットフラッシュ)など、他の更年期症状にも効果が期待できます(参考:日本産科婦人科学会 4)(参考:日本女性医学学会 5)。

注意点

ただし、血栓症のリスクなど考慮すべき点もあるため、治療を開始する前には医師と十分に相談し、メリットとデメリットを理解した上で選択することが重要です。

漢方薬によるアプローチ

漢方薬は、体全体のバランスを整えることで症状を改善する治療法です。

更年期の動悸や不安感に対して、以下のような漢方薬が用いられることがあります(参考:日本産科婦人科学会 4)(参考:日本女性医学学会 6)。

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん): イライラや不安感、不眠などを伴う場合に。
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん): のぼせや冷え、肩こりなどを伴う場合に。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう): 精神的な不安や動悸、不眠が強い場合に。

精神安定剤やβ遮断薬などの薬物療法

動悸やそれに伴う不安感が非常に強い場合には、一時的に抗不安薬や精神安定剤が処方されることがあります。

また、心臓の脈を整える薬が使われることもあります。

これらは症状を和らげる上で有効な選択肢となります(参考:日本女性医学学会 6)。

専門医との相談で最適な治療を見つける

更年期の症状や体質は一人ひとり異なります。

そのため、治療法も画一的ではありません。

HRT、漢方薬、その他の薬物療法、そしてカウンセリングなどを組み合わせ、自分に合った治療法を専門医と一緒に見つけていくことが大切です。

「ひどい動悸」に悩む人のQ&A

ここでは、よくある質問にお答えします。

よくある質問

Q1: 更年期の動悸はいつまで続くのですか?
A: 個人差が非常に大きいですが、一般的には更年期が終わるにつれて、体がホルモンの変化に慣れ、徐々に落ち着いていくことが多いです。
Q2: 動悸がひどいと何か病気が隠れている可能性はありますか?
A: ほとんどは更年期によるものですが、心臓疾患や甲状腺疾患などが隠れている可能性もあります。特に胸の痛みや失神などを伴う場合は、必ず循環器内科を受診してください(参考:国立循環器病研究センター 1)。
Q3: 動悸で夜眠れない時の対処法は?
A: 寝る前にリラックスできる環境を整えることが大切です。ぬるめのお風呂にゆっくり入る、カフェインを避ける、寝る前のスマホ操作をやめる、などを試してみてください。それでも眠れない場合は、医師に相談しましょう(参考:青森労災病院 3)。
Q4: 動悸以外の「更年期の3大症状」とは何ですか?
A: 一般的に、更年期症状の中でも特に多くの人が経験する「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」「発汗」「動悸・息切れ」などが挙げられます(参考:日本女性医学学会 5)。
Q5: 動悸に効くサプリメントはありますか?
A: 大豆イソフラボンやGABAなどが更年期の不調に良いとされることがありますが、サプリメントは医薬品ではなく食品です。効果には個人差があり、医学的な根拠は限定的ですので、使用する際は専門家に相談することをおすすめします。
Q6: 動悸が起こる「頻度」は、病気の重さに関係ありますか?
A: 頻度が多いからといって、必ずしも重篤な病気とは限りません。しかし、頻繁に起こることで生活の質(QOL)が著しく低下したり、不安感が強まったりする場合は、治療の対象となります。受診の際には、いつ、どんな時に、どのくらいの頻度で動悸が起こるかメモしておくと良いでしょう(参考:日本女性医学学会 6)。

まとめ

心強くなれるまとめ

更年期の「ひどい動悸」は、経験した人にしかわからない、非常につらく不安な症状です。

しかし、その原因の多くは、女性ホルモンの減少に伴う自律神経の乱れによるものであり、決してあなたにだけ起こっている特別なことではありません。

大切なのは、その原因を正しく理解し、適切な対処法を知ることです。

生活習慣を見直すセルフケアから、医療機関での専門的な治療まで、症状を和らげるための選択肢はたくさんあります。

そして何よりも、一人で抱え込まないでください。

「ひどい」と感じる症状や、心臓病への強い不安がある場合は、ためらわずに専門医に相談しましょう。

この記事が、あなたが不安を乗り越え、穏やかな毎日を取り戻すための一助となれば幸いです。