突然、体にミミズ腫れのような発疹が出て、強い痒みに襲われる蕁麻疹(じんましん)。
「今すぐ病院に行きたいけれど、何科に行けばいいの?」
「近くの内科でも診てもらえる?」
「子供の場合は小児科と皮膚科、どっち?」
このように迷われている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、大人の蕁麻疹は基本的に「皮膚科」を受診するのが第一選択です。
しかし、発熱などの症状を伴う場合や子供の場合、状況によっては他の診療科が適していることもあります。
この記事では、蕁麻疹が出た際の適切な受診先の選び方、内科でも対応可能かどうかの判断基準、そして命に関わる危険なサインについて、網羅的に解説します。
適切な医療機関を選び、早くつらい症状を治しましょう。
※この記事は疾患啓発を目的としています。

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※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。
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【結論】大人の蕁麻疹は「皮膚科」が第一選択
大人の場合、体に蕁麻疹が出たら、まずは「皮膚科」を受診することをおすすめします。
これには明確な理由があります。
なぜ皮膚科がおすすめなのか?
最大の理由は、皮膚科医は「皮膚の診断のプロ」だからです。
一見、蕁麻疹のように見えても、実は虫刺され、薬疹(薬のアレルギー)、あるいは別の皮膚疾患である可能性もあります。
皮膚科専門医であれば、発疹の形状や広がり方を視診(目で見て診察)し、それが本当に蕁麻疹なのか、他の病気なのかを正確に鑑別することができます(参考:日本皮膚科学会 1)。
また、蕁麻疹治療の基本は飲み薬(抗ヒスタミン薬など)です。
症状の強さやライフスタイル(眠くなりにくい薬が良いなど)に合わせて、最適な薬の種類や量を調整するノウハウも、皮膚科が最も豊富です。
内科を受診しても大丈夫なケース
「皮膚科が家の近くにない」「皮膚科はいつも混んでいて時間が取れない」という場合、内科を受診しても良いのでしょうか?
結論として、以下のケースであれば内科でも対応可能な場合が多いです。
- 風邪症状などを伴う場合:
- 発熱、喉の痛み、咳、腹痛、下痢などの全身症状があり、その一環として蕁麻疹が出ている場合。感染症が誘因となっている可能性があります(参考:日本皮膚科学会 1)。
- かかりつけ医がいる場合:
- 普段から通っている内科があり、医師との関係ができている場合。軽度の蕁麻疹であれば、一般的な抗ヒスタミン薬を処方してもらえることが一般的です。
ただし、内科はあくまで内臓の専門家であり、皮膚の専門家ではありません。
発疹の診断が難しい場合や、処方された薬で治らない場合、慢性化してしまった場合は、改めて皮膚科を紹介されることになります。
「皮膚症状だけ」であれば、最初から皮膚科に行くほうが二度手間にならず確実です。
アレルギー科を受診するメリット
病院名に「アレルギー科」を掲げているクリニックも有力な選択肢です。
特に、「特定の食べ物を食べた後に必ず出る」「犬や猫に触れると出る」といったアレルギー性蕁麻疹が強く疑われる場合、アレルギー科では原因特定のための検査(血液検査やプリックテストなど)に精通しています(参考:日本アレルギー学会 2)。
※多くの皮膚科や内科でもアレルギー科を併設していることがあります。
子供の蕁麻疹は何科?「小児科」と「皮膚科」の使い分け
お子さんに蕁麻疹が出た場合、親御さんは「小児科」に行くべきか「皮膚科」に行くべきか迷うところです。
基本的にはどちらでも対応可能ですが、以下のような使い分けを目安にするとスムーズです。
全身症状や発熱があるなら「小児科」
- 発熱、咳、鼻水がある:
- ウイルス感染症などが原因で蕁麻疹が出ている可能性があります。全身の状態を診てもらうために小児科が適しています。
- 機嫌が悪い、ぐったりしている:
- 皮膚以外の不調が隠れている可能性があるため、小児科医の判断が必要です。
- 食物アレルギーが疑われる場合:
- 離乳食の後に出た場合などは、小児科(特にアレルギー専門医)への相談が推奨されます(参考:国立成育医療研究センター 3)。
痒み・発疹だけなら「皮膚科」
- 子供が元気で食欲もある:
- 熱もなく、単に皮膚が痒くて赤くなっているだけの場合は、皮膚科での受診がスムーズです。
- 何度も繰り返している:
- 慢性的な蕁麻疹の場合、長期的な肌の管理を含めて皮膚科専門医に相談するのが良いでしょう。
【注意】中学生・高校生の場合
中学生以上になると、体格も大人に近づき、使用できる薬の量も大人と同様になってきます。
そのため、基本的には大人と同じく「皮膚科」の受診をおすすめします。
ただし、幼少期からのかかりつけ小児科がある場合は、まずはそこで相談しても問題ありません。
【緊急】すぐに救急車・救急病院へ行くべき危険なサイン

蕁麻疹の中には、一刻を争う「アナフィラキシーショック」の前兆であるケースがあります。
以下の症状が一つでも見られる場合は、何科に行くか迷っている時間はありません。
すぐに救急車を呼ぶか、夜間救急外来を受診してください。
命に関わる「アナフィラキシーショック」の症状
- 呼吸器症状:
- ゼーゼー・ヒューヒューする、息苦しい、声がかすれる、喉が詰まる感じがする。
- 循環器・神経症状:
- 意識が遠のく、ふらつく、顔色が青白い、冷や汗が出る、血圧低下。
- 消化器症状:
- 激しい腹痛、我慢できない吐き気、嘔吐、下痢。
- 粘膜症状:
- 唇や舌、まぶたが異常に腫れ上がっている(参考:日本アレルギー学会 2)。
これらはアレルギー反応が全身に及び、命の危険がある状態です。
特に「呼吸が苦しい」「意識がおかしい」場合は躊躇せず119番通報してください。
夜間・休日の判断基準
呼吸困難などの危険な症状がなく、「痒いけれど元気はある」という場合、夜間救急に行くべきか迷うかもしれません。
救急外来はあくまで「命に関わる緊急処置」を行う場所であり、専門的な皮膚科の診察が受けられるとは限りません(当直医が専門外のことも多いため)。
呼吸も安定していて意識もしっかりしているなら、患部を冷やして安静にし、翌朝一番に一般の皮膚科を受診するほうが、適切な診断と治療を受けられる可能性が高いです。
判断に迷う場合は、救急安心センター事業「#7119」(子供の場合は「#8000」)に電話をして相談してみましょう。
病院へ行くタイミングと受診の目安
1回だけで消えても受診すべき?
蕁麻疹の特徴は「数時間〜24時間以内に跡形もなく消えること」です。
「病院に行こうと思ったら消えてしまった」という経験がある方も多いでしょう(参考:日本皮膚科学会 1)。
一度消えても、また翌日の夕方に出るといったパターンを繰り返すことがあります。
原因がはっきりしない場合でも、一度皮膚科を受診して相談しておくと安心です。
その際、発疹が出ている時の写真をスマホで撮っておくと、診察時に消えていても医師に状況を正確に伝えられます。
「様子見」でいい期間は何日?
数日で治まる急性蕁麻疹であれば良いですが、6週間(約1.5ヶ月)以上続くと「慢性蕁麻疹」と診断され、治療が長期化することがあります(参考:日本皮膚科学会 1)。
- 市販薬を数日飲んでも改善しない
- 範囲が広がっている
- 1週間以上、出たり消えたりを繰り返している
このような場合は「様子見」をせず、早めに受診して治療を開始することで、慢性化を防げる可能性があります。
病院で行われる蕁麻疹の検査と治療
医師に伝えるべきポイント(問診の準備)
医師は問診から原因を推測します。以下の情報をメモしておくとスムーズです。
- いつ発症したか
- 発症前に何をしていたか(特定の食事、運動、入浴、新しい薬の服用など)
- 体調の変化(風邪気味、疲れ、ストレス)
- 過去のアレルギー歴
主な検査内容(血液検査など)
「アレルギー検査をしてほしい」と希望される患者さんは多いですが、実は蕁麻疹の7割以上は原因が特定できない「特発性蕁麻疹」と言われています(参考:山梨大学 4)。
そのため、医師が必要と判断した場合にのみ、血液検査(IgE検査など)や皮膚テストが行われます。
必ずしも全員に検査が行われるわけではないことを知っておきましょう。
処方される薬
治療の中心は「抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)」の内服です(参考:日本皮膚科学会 1)。
痒みを止めるだけでなく、発疹が出ること自体を抑える効果があります。
塗り薬(外用薬)は、今ある痒みを抑える補助的な役割として処方されることが一般的です。

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では蕁麻疹(じんましん)でお困りの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
最新の治療をいち早く受けられることがある
専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
蕁麻疹と受診に関するよくある質問(FAQ)
Q. ストレスが原因でも皮膚科でいいですか?
A. はい、皮膚科で大丈夫です。ストレスや疲労は蕁麻疹を悪化させる大きな要因の一つです(参考:山梨大学 4)。皮膚科医はそのような背景も考慮して治療方針を立ててくれます。心因性の要素が極端に強い場合は、心療内科などと連携することもありますが、まずは皮膚症状のコントロールのために皮膚科を受診しましょう。
Q. 妊娠中に蕁麻疹が出たら産婦人科?皮膚科?
A. まずはかかりつけの産婦人科に電話で相談することをおすすめします。妊娠週数によって使える薬が限られるためです。産婦人科医の指示があれば、皮膚科を受診し「妊娠中であること」を伝えて治療を受けましょう。日本皮膚科学会のガイドラインでも、妊娠中の薬物治療は慎重に行うよう記載されています(参考:日本皮膚科学会 1)。
Q. 皮膚科で「原因不明」と言われましたが、病院を変えるべきですか?
A. 蕁麻疹の多くは原因不明ですので、それだけで病院を変える必要はありません。重要なのは「原因がわかること」以上に「薬で症状をコントロールできているか」です。薬を飲んでも全く効かない場合などは、セカンドオピニオンを検討しても良いでしょう。
まとめ
蕁麻疹が出た際、何科に行くべきかの判断基準をまとめます。
- 大人の基本: 「皮膚科」へ行きましょう。
- 全身症状(発熱・腹痛)がある: 「内科」でも対応可能です。
- 子供の場合: 元気なら「皮膚科」、ぐったりしている・風邪症状があれば「小児科」。
- 緊急事態: 息苦しさや意識障害がある場合は、迷わず「救急車」を呼んでください。
受診する際は、症状が出ている時の写真を持参すると、非常に役立ちます。
自己判断で悩まず、専門医の力を借りて、あのかゆみと不安から早く解放されましょう。
参考資料・文献一覧
- 日本皮膚科学会「蕁麻疹診療ガイドライン 2018」 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/urticaria_GL2018.pdf
- 一般社団法人日本アレルギー学会「蕁麻疹(じんましん)/Q&A」 https://www.jsaweb.jp/modules/citizen_qa/index.php?content_id=12
- 国立成育医療研究センター「アレルギーについて」 https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/allergy/index.html
- 山梨大学医学部附属病院 アレルギーセンター「疾患別メニュー:じんま疹」 https://yallergy.yamanashi.ac.jp/ynavi/symptom/s-66
- 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル」 https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1.html
