健康診断や自宅での血圧測定で、下の血圧が100を超えているのを見て、驚きと不安を感じた方も多いのではないでしょうか。

血圧は日々の体調や測定環境によって変動するものですが、下の血圧が100を超えている状態は、体に何らかの負担がかかっているサインである可能性が高いです。

この記事では、下の血圧が100を超えるという数値が持つ意味や、そのままにしておくことで生じるリスクについて詳しく解説します。

また、なぜ血圧が上がってしまうのかという原因から、今すぐ取るべき行動、そして自宅で始められる具体的な生活習慣の改善策までを網羅的にまとめました。

ご自身の体の状態を正しく理解し、適切なタイミングで医療機関を受診するなどの行動を起こすことが、将来の健康を守るための第一歩となります。

不安を抱えたままにせず、この記事を参考にして今日からできる対策を始めていきましょう。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

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「下の血圧が100を超えたら」なぜ危険なのか?緊急度とリスクを理解する

下の血圧が100を超える状態は、医学的な観点からも注意深く経過を観察し、適切な対処を行うべき段階にあります。

まずは血圧の基本的な知識と、この数値がもたらすリスクについて理解を深めましょう。

拡張期血圧(下の血圧)とは?正常値と高血圧の基準

私たちが一般的に「下の血圧」と呼んでいるものは、専門用語で「拡張期血圧」と言います。

心臓が全身に血液を送り出した後、次に血液を送り出すために拡張して休んでいるときの血管内の圧力のことです。

心臓がリラックスしている状態

この数値が高いということは、心臓がリラックスしている状態でも血管に強い圧力がかかり続けていることを意味します。

家庭血圧と診察室血圧の違い

血圧の基準を理解する上で重要なのが、測定する場所による違いです。

自宅でリラックスして測る「家庭血圧」と、病院などで医師や看護師の前に緊張した状態で測る「診察室血圧」とでは、基準値が異なります。

一般的に、病院で測る血圧の方が少し高めに出る傾向があるため、家庭血圧の基準値は診察室血圧よりも5mmHg低く設定されています。

血圧の基準値(正常域、高値血圧、高血圧)

日本高血圧学会のガイドラインによると、診察室血圧で上が140mmHg以上、または下が90mmHg以上の場合に「高血圧」と診断されます(参考:日本高血圧学会 1)。

家庭血圧の場合は、上が135mmHg以上、または下が85mmHg以上が高血圧の基準です。

下の血圧が100を超えている状態

つまり、下の血圧が100を超えている状態は、家庭血圧であっても診察室血圧であっても、明確に高血圧の基準を上回っていることになります。

さらに、下の血圧が100以上109以下の場合はII度高血圧、110以上の場合はIII度高血圧に分類され、より慎重な対応が求められる段階と言えます(参考:日本高血圧学会 1)。

下の血圧が100を超えることの重篤なリスク

下の血圧が高い状態が続くと、常に血管の壁に強い圧力がかかり続けるため、血管が傷つきやすくなります。

これが動脈硬化を進行させ、全身のさまざまな臓器に深刻な影響を及ぼす可能性があります(参考:厚生労働省 2)。

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)のリスク

脳の血管は非常に細くデリケートです。

高い圧力がかかり続けることで血管がもろくなり、破れて出血を起こす脳出血やくも膜下出血のリスクが高まります。

また、動脈硬化によって血管が狭くなったり血栓が詰まったりすることで、脳梗塞を引き起こす可能性もあります。

これらの脳血管疾患は、命に関わるだけでなく、後遺症が残ることも多いため特に注意が必要です。

心筋梗塞・狭心症・心不全のリスク

心臓にも大きな負担がかかります。

心臓を取り巻く冠動脈の動脈硬化が進むと、心臓の筋肉に十分な血液が供給されなくなり、狭心症や心筋梗塞を引き起こすリスクが高まります。

また、高い血圧に逆らって血液を送り出し続けることで心臓の筋肉が肥大し、やがてポンプ機能が低下する心不全につながることもあります。

慢性腎臓病や動脈硬化への影響

腎臓は細い血管が密集している臓器であり、血圧の影響を非常に受けやすい特徴があります。

高血圧が続くと腎臓の血管がダメージを受け、血液をろ過する機能が低下する慢性腎臓病のリスクが高まります。

腎臓の機能が低下すると、さらに血圧が上がりやすくなるという悪循環に陥ることも知られています。

大動脈解離など他の深刻な合併症

大動脈という体の中で最も太い血管の内側の壁が裂けてしまう「大動脈解離」も、高血圧が引き金となることが多い深刻な疾患です。

放置する危険性

このように、下の血圧が高い状態を放置することは、全身の血管と臓器に多大な負担をかけ続けることになります。

上の血圧が正常でも下の血圧だけが高い(孤立性拡張期高血圧)の危険性

上の血圧(収縮期血圧)は正常範囲内であるにもかかわらず、下の血圧だけが高い状態を「孤立性拡張期高血圧」と呼びます。

上の血圧が正常だとまだ大丈夫だろうと安心してしまう方がいますが、これは誤った認識です。

特に若年層が注意すべき理由とメカニズム

孤立性拡張期高血圧は、30代から50代の比較的若い世代や中年層に多く見られます。

若い世代は心臓から血液を送り出す力(心拍出量)が強く、また末梢の細い血管の抵抗が強いために、下の血圧が高くなりやすい傾向があります。

この状態を放置すると、年齢を重ねるにつれて上の血圧も上昇し、将来的に本格的な高血圧へと進行するリスクが高いことが分かっています(参考:東京医科大学八王子医療センター 3)。

若いうちから血管に負担をかけ続けることになるため、早期の対策が重要です。

下の血圧が100を超える主な原因と背景

血圧が高くなる背景には、日々の生活習慣や体質、場合によっては他の病気が隠れていることもあります。

原因を正しく把握することが、適切な改善策につながります。

生活習慣が引き起こす高血圧

高血圧の大部分は本態性高血圧と呼ばれ、明確な一つの原因があるわけではなく、生活習慣や遺伝的要因が複雑に絡み合って発症します。

主な原因となる生活習慣

POINT
  • 食生活(塩分過多、肥満、高コレステロール):日本人の高血圧の最大の原因とされているのが、塩分の摂りすぎです。塩分を過剰に摂取すると、血液中の水分量が増え、血管の壁にかかる圧力が高まります。また、カロリー過多による肥満や、脂質の多い食事による高コレステロール状態も、血管に負担をかけ血圧を上昇させる大きな要因です(参考:厚生労働省 2)。
  • 運動不足とストレス過多:慢性的な運動不足は、血液の循環を悪化させ、肥満を招くため血圧上昇につながります。また、仕事や人間関係などの精神的なストレス、過労といった身体的なストレスも、交感神経を刺激して血管を収縮させ、血圧を上げる原因となります。
  • 喫煙・過度な飲酒習慣:タバコに含まれるニコチンには、交感神経を刺激して血管を収縮させる強い作用があり、喫煙のたびに血圧が急上昇します。また、適度な飲酒であればリラックス効果も期待できますが、長期間にわたる過度な飲酒は血圧を恒常的に高く保ってしまうことが分かっています。
  • 睡眠時無呼吸症候群との関連:睡眠中に何度も呼吸が止まったり浅くなったりする睡眠時無呼吸症候群も、高血圧の隠れた原因として注目されています。呼吸が止まることで体が酸素不足になり、それを補おうと交感神経が活発に働くため、夜間や早朝の血圧が下がりにくくなります。

加齢や体質、他の疾患との関連

生活習慣だけでなく、自分ではコントロールが難しい要因が関与していることもあります。

遺伝的要因や家族歴

両親や祖父母など、家族に高血圧の人がいる場合、遺伝的な体質を受け継いでいる可能性があります。

遺伝的要因がある方は、そうでない方に比べて高血圧になりやすい傾向があるため、より一層の生活習慣の管理が求められます。

甲状腺機能異常や腎臓病など二次性高血圧の可能性

高血圧全体の約1割程度ですが、特定の病気や薬が原因で血圧が上がっている二次性高血圧というケースがあります(参考:国立国際医療研究センター 4)。

腎臓の血管が狭くなる腎血管性高血圧や、ホルモンバランスが崩れる原発性アルドステロン症、甲状腺機能の異常などが代表的です。

これらは原因となっている病気を治療することで血圧が正常化する可能性があります。

下の血圧に影響を与える隠れた要因

市販の風邪薬や鎮痛剤の一部、あるいは甘草(カンゾウ)を含む漢方薬の長期服用などが、血圧を上昇させることがあります。

薬による影響と寒暖差

特に甘草は「偽アルドステロン症」という副作用を引き起こし、体内に塩分と水分を溜め込んで血圧を上昇させる原因となるため注意が必要です(参考:医薬品医療機器総合機構 5)。

また、急激な寒暖差なども血管を収縮させ、一時的に下の血圧を押し上げる要因となります。

「下の血圧が100を超えたら」今すぐ取るべき行動と受診の目安

下の血圧が100を超えているのを確認した場合、焦らずに適切な手順を踏むことが大切です。

ここでは、具体的な行動のステップを解説します。

まずは落ち着いて血圧を再測定する

一度高い数値が出たからといって、すぐにパニックになる必要はありません。

血圧は常に変動しているため、まずは深呼吸をしてリラックスし、正しい方法で再度測定してみましょう。

正しい血圧測定のポイント

正確な数値を把握するためには、正しい姿勢と環境での測定が不可欠です。

背もたれのある椅子に足を組まずに深く腰掛け、数分間安静にします。カフ(腕帯)を巻く位置は心臓と同じ高さに合わせましょう。

測定中は会話を控え、リラックスした状態を保ちます。

朝は起床後1時間以内、排尿を済ませ、朝食や薬を飲む前に測るのが理想的です。夜は就寝前に測るように習慣づけましょう(参考:日本高血圧学会 1)。

一時的な上昇と継続的な上昇の見分け方

緊張やストレス、運動の直後、寒さを感じた時などは、誰でも一時的に血圧が上がります。

数日間にわたって、朝晩同じような条件で測定を続けてみてください。

数日測り続けても常に下の血圧が100を超えている場合、あるいは100に近い高い数値が継続している場合は、一時的なものではないと判断すべきです。

医療機関を受診すべきタイミングと診療科

継続して高い数値が出る場合は、放置せずに医療機関への相談が必要です。

緊急性が高いと判断されるケース

下の血圧が100を超えていることに加えて、以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

激しい頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、胸の強い痛みや圧迫感、息苦しさなどです。

これらは脳や心臓に重大なトラブルが起きている可能性を示すサインです。

内科、循環器内科、腎臓内科など専門科の選び方

特に目立った自覚症状がない場合でも、数日間にわたって下の血圧が100を超える場合は受診をおすすめします。

まずはかかりつけの内科や一般内科を受診するのが良いでしょう。

より専門的な検査や治療が必要と判断された場合は、心臓や血管を専門とする循環器内科、あるいは腎臓内科などを紹介されることもあります。

オンライン診療の活用も検討

仕事が忙しくてなかなか病院に行く時間が取れないという方は、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。

スマートフォンやパソコンを使って自宅から医師の診察を受けることができ、必要に応じて薬の処方を受けることも可能です。

まずは専門家に相談するハードルを下げるという意味で有効な選択肢です。

診察で伝えたいこと(症状、測定値、生活習慣、既往歴など)

受診の際は、自宅で記録した血圧手帳や測定結果のメモを必ず持参しましょう。

いつから高いのか、朝と夜で違いはあるかといった情報は、診断の大きな助けになります。

また、現在気になっている症状、普段の食事や運動、喫煙・飲酒の習慣、ご家族の高血圧や心疾患の有無、現在服用している薬やサプリメントについても正確に伝えるようにしてください。

自宅でできる!下の血圧を下げるための具体的な生活習慣改善策

医療機関での治療と並行して、あるいは受診前の段階からでも、自宅で取り組める生活習慣の改善は非常に重要です。

日々の積み重ねが血圧のコントロールにつながります。

食事療法:減塩とバランスの取れた食生活

血圧対策の基本は、毎日の食事を見直すことです。

カリウムや食物繊維を積極的に摂取する食品

塩分(ナトリウム)を体の外に排出する働きを助けるのがカリウムです。

ほうれん草や小松菜などの青菜類、アボカド、バナナ、海藻類などに多く含まれています。

摂取制限に注意

ただし、腎臓の機能が低下している方はカリウムの摂取制限が必要な場合があるため、医師の指示に従ってください。

また、食物繊維はコレステロールの吸収を抑え、血管の健康を保つのに役立ちます。

野菜、きのこ、大豆製品、玄米やオートミールなどの未精製穀物を積極的に取り入れましょう。

DASH食や地中海食の考え方

高血圧の改善に効果的とされる食事法にDASH(ダッシュ)食があります。

これは、野菜、果物、低脂肪の乳製品をたっぷりと摂り、肉の脂身や甘いものを控えるというアプローチです(参考:日本高血圧学会 1)。

また、オリーブオイルや魚介類を中心とした地中海食も、動脈硬化の予防に良いとされています。

これらを参考に、和食の良さである魚や大豆製品を取り入れつつ、塩分を控えたバランスの良い食事を心がけましょう。

適度な運動習慣を身につける

運動は血管を拡張させ、血圧を下げる効果が期待できます。

有酸素運動のすすめと具体的な運動例

血圧を下げるのに適しているのは、息が弾む程度の軽い有酸素運動です。

ウォーキング、軽いジョギング、水泳、サイクリングなどがおすすめです。

1日30分程度、できれば毎日続けることが理想ですが、週に数回からでも構いません。

通勤時に一駅分歩く、階段を積極的に使うといった日常生活の中での工夫も立派な運動になります。

運動時の注意点

急激に力を入れる筋力トレーニング(無酸素運動)は、一時的に血圧を急上昇させるリスクがあるため、血圧が高い状態の時は注意が必要です。

また、早朝の寒い時間帯の運動は血管を収縮させるため避け、日中や夕方の暖かい時間帯に行うか、しっかりと準備運動をしてから始めるようにしてください。

なお、下の血圧が110以上(あるいは上の血圧が180以上)のIII度高血圧に該当する場合は、運動療法を始める前に医師による降圧治療を優先して受ける必要があります(参考:厚生労働省 6)。

質の良い睡眠とストレスマネジメント

心身の休息は血圧を安定させるために欠かせません。

ストレス解消法とリラックスの重要性

ストレスを感じると交感神経が優位になり、血圧が上がります。

趣味の時間を持つ、ゆっくりと湯船に浸かる、アロマテラピーを楽しむなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。

また、睡眠不足も血圧上昇の原因になります。

毎日決まった時間に就寝・起床し、7時間程度の質の良い睡眠を確保できるように寝室の環境を整えることも大切です。

禁煙・節酒の重要性

タバコは血管を傷つけ、血圧を上げる大きな要因です。

血圧が気になり始めたら、禁煙に踏み切る強い意志を持ちましょう。

自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来を利用するのも効果的です。

お酒については、適量(日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度)を守り、週に数回は休肝日を設けるようにしてください。

体重管理と肥満の解消

肥満、特に内臓脂肪型の肥満は高血圧のリスクを大幅に引き上げます。

体重を減らすだけで血圧が下がるケースも少なくありません。

適正体重(BMIが22前後)を目標に、食事の見直しと適度な運動を組み合わせて、無理のないペースで減量に取り組みましょう。

治験を試すのも一つの方法

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。

日本では高血圧を含めた生活習慣病でお困りの方に向け治験が行われています。

治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。

  • 最新の治療をいち早く受けられることがある
  • 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
  • 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる

ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

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下の血圧に関するよくある疑問とQ&A

下の血圧について、日常的に抱きやすい疑問についてお答えします。

Q. 下の血圧が高い時に水分は控えるべき?

水分を控えるのは逆効果になることが多いです。

水分が不足すると血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなったり、血圧が上がりやすくなったりします。

特に就寝前や起床時、入浴前後、運動時などは、コップ1杯の水をこまめに飲むように心がけてください。

ただし、心不全や重度の腎臓病などで医師から水分制限の指示が出ている場合は、その指示に従うことが最優先です。

Q. 女性の場合、下の血圧が高いとどんなリスクがある?

女性は女性ホルモン(エストロゲン)の血管を保護する働きによって、男性よりも高血圧になりにくい傾向があります。

しかし、更年期を迎えて女性ホルモンの分泌が減少すると、急激に血圧が上がりやすくなります。

特に下の血圧が高くなるケースも多く、動脈硬化が一気に進行するリスクがあるため、更年期以降の血圧管理は非常に重要です(参考:日本心臓財団 7)。

Q. 薬での治療はどんな時に始まる?

下の血圧が100を超えている場合、まずは生活習慣の改善を指導されることが多いですが、数値が下がらない場合や、すでに糖尿病、慢性腎臓病、心疾患などの合併症がある場合は、早期から降圧薬による治療が開始されることがあります。

薬の開始時期や種類は、個人の年齢や健康状態によって医師が総合的に判断します。

Q. 一時的に100を超えただけでも危険?

運動直後や強いストレスを感じた時、寒暖差の激しい場所に移動した時などに、一時的に下の血圧が100を超えることは誰にでも起こり得ます。

一時的な上昇であれば過度に心配する必要はありませんが、それが頻繁に起こる場合や、安静にしていても高い数値が続く場合は注意が必要です。

定期的に測定し、自分の平常時の血圧を把握しておくことが大切です。

Q. 下の血圧を下げる即効性のある方法はある?

残念ながら、安全かつ即効性のある魔法のような方法はありません。

深呼吸をしてリラックスすることで、一時的な緊張による血圧上昇を和らげる効果は期待できますが、根本的に血圧を下げるためには、減塩、運動、減量といった生活習慣の改善を地道に続けるしかありません。

自己判断で強い行動に出るのではなく、着実な対策を続けることが重要です。

Q. 下の血圧が90や120を超えたらどうなる?

下の血圧が90を超えると高血圧と診断され、血管へのダメージが蓄積し始める段階です。

100を超えるとさらにリスクが高まります。

さらに、上の血圧が180以上、かつ/または下の血圧が120を超えるような状態は「高血圧緊急症」と呼ばれる非常に危険な状態に陥るリスクがあります(参考:日本高血圧学会 1)。

脳出血や心不全、大動脈解離などの致命的な合併症がいつ起きてもおかしくない状態と言えるため、直ちに医療機関での治療が必要です。

まとめ

下の血圧が100を超えたらのポイント

下の血圧が100を超えたらという状態は、決して放置してよいものではありません。

心臓が休んでいる時でさえ血管に強い圧力がかかり続けており、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病といった重篤な病気を引き起こすリスクが高まっている危険なサインです。

特に上の血圧が正常で下の血圧だけが高い若年層の方も、将来の健康のために油断は禁物です。

まずは焦らず、正しい方法で数日間血圧を測定し、高い状態が続くようであれば、早めに内科などの医療機関を受診してください。

そして、受診と並行して、減塩を中心とした食生活の見直し、適度な運動、十分な睡眠、禁煙といった生活習慣の改善を今日から始めましょう。

早期にリスクを正しく理解し、適切な行動を起こすことが、あなたの未来の健康を確実に守るための鍵となります。

一人で悩まず、専門家の力も借りながら、血圧のコントロールに取り組んでいきましょう。