健康診断の結果を見て、「なんで私が?」と驚いていませんか。
「脂っこい食事は控えているのに」「決して太っているわけではないのに」中性脂肪(トリグリセライド)の数値が高いと指摘され、不安を感じている女性は少なくありません。
実は、女性の中性脂肪が高くなる原因には、単なる食べ過ぎだけでなく、年齢に伴うホルモンバランスの変化や、女性特有の代謝メカニズムが深く関わっています。
この記事では、なぜ女性の中性脂肪が高くなるのか、その意外な原因と、「痩せているのに高い」理由、そして今日から無理なく始められる改善策について詳しく解説します。
※この記事は疾患啓発を目的としています。
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なぜ私だけ?女性の中性脂肪が高くなる「3つの主要原因」
中性脂肪が高いと聞くと、焼肉や揚げ物などの「脂っこい食事」をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、女性の場合、原因はそれだけではないことが多々あります。ここでは主要な3つの原因を解説します。
1. 食生活の意外な落とし穴(糖質と果糖)
最も誤解されやすいのが食事の内容です。
中性脂肪は、食事で摂った脂質がそのまま血液中に入るだけでなく、使いきれなかった「糖質」が肝臓で中性脂肪に合成されることで増えます(参考:日本動脈硬化学会 1)。
特に女性が好む以下の食品は、脂質は低くても糖質が高く、中性脂肪を急上昇させる原因となります。
「油物は控えているから大丈夫」と思って、おやつに果物をたくさん食べたり、ヘルシーだと思って甘い野菜ジュースを常飲したりしていませんか?
これらが数値上昇の主犯格であるケースは非常に多いのです。
2. 女性ホルモン「エストロゲン」の減少
40代以降、特に更年期を迎えた女性にとって最大の要因となるのが、女性ホルモン「エストロゲン」の減少です。
エストロゲンには、脂質の代謝を促し、余分な中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)が血液中に増えすぎるのを防ぐ働きがあります。
しかし、閉経前後になるとエストロゲンの分泌量が急激に低下します(参考:日本産科婦人科学会 2)。
これにより、若い頃と同じような食事をしていても、体が脂肪を燃焼しにくくなり、結果として中性脂肪値が上昇しやすくなります。
「生活を変えていないのに急に数値が悪くなった」という場合は、このホルモンバランスの変化が大きく影響していると考えられます。
3. 運動不足による基礎代謝の低下
運動不足は、摂取したエネルギーが消費されずに余る原因となります。特に女性は男性に比べて元々の筋肉量が少ない傾向にあります。
加齢とともに筋肉量が減ると、基礎代謝(じっとしていても消費されるエネルギー)が低下します。
消費されなかったエネルギーは中性脂肪として蓄えられてしまうため、日常的に体を動かす習慣がない場合、数値は上がりやすくなります。
太っていないのに中性脂肪が高い!「痩せ型」女性の原因
「私は太っていない、むしろ痩せているのになぜ高いの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
BMIが標準以下であっても中性脂肪が高い場合、以下の要因が考えられます。
隠れ肥満(異所性脂肪・サルコペニア肥満)の可能性
見た目は痩せていても、体の中身は「筋肉が少なく、脂肪が多い」状態を、医学的には「サルコペニア肥満」や、脂肪が本来溜まるべき場所以外に蓄積する「異所性脂肪」と呼ぶことがあります(参考:順天堂大学 3)。
これは過度な食事制限ダイエットを繰り返してきた女性などに多く見られます。
また、体質的に皮下脂肪として蓄える能力が低く、行き場を失った脂肪が血液中や臓器に溢れてしまうケースも研究で明らかになっています。
見た目の体重は標準でも、代謝異常が起きている可能性があるのです。
遺伝的要因(家族性高脂血症など)
生活習慣に関わらず、遺伝的に中性脂肪が高くなりやすい体質の方もいます。これを「家族性脂質異常症」といいます。
両親や兄弟に脂質異常症の方がいる場合、体質を受け継いでいる可能性があります。
この場合、食事制限だけでは数値が下がりにくいことがあり、医療機関での適切な管理が必要です。
甲状腺機能低下症などの病気が隠れている場合
中性脂肪の値が高い背景に、他の病気が隠れていることもあります。代表的なのが「甲状腺機能低下症」です(参考:日本動脈硬化学会 1)。
甲状腺ホルモンは代謝を活発にする働きがありますが、この機能が低下すると代謝が落ち、中性脂肪やコレステロールが分解されにくくなります。
特に中年以降の女性に多い病気であるため、倦怠感や冷えなどを伴う場合は医師に相談することをお勧めします。
放置は危険!中性脂肪が高いとどうなる?(リスクと数値)
自覚症状がほとんどないため、中性脂肪が高くても放置してしまいがちです。
しかし、高い状態が続くと血管や臓器に深刻なダメージを与えます。
動脈硬化と心疾患・脳血管疾患のリスク
血液中に中性脂肪が増えすぎると、善玉コレステロール(HDL)が減り、悪玉コレステロール(LDL)が小型化して血管壁に入り込みやすくなります。
これにより血管が厚く硬くなる「動脈硬化」が進行します。
動脈硬化が進むと血流が悪くなり、最終的には心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。
急性膵炎のリスク(数値が極端に高い場合)
危険な兆候
中性脂肪値が500mg/dLを超え、特に1000mg/dL近くになると、「急性膵炎」を発症するリスクが急激に高まります(参考:日本膵臓学会 4)。
これは膵臓が自分の消化液で溶けてしまう激痛を伴う病気で、重症化すると命に関わります。極端に高い数値が出た場合は、直ちに受診が必要です。
女性の基準値と「要注意」ライン
健康診断における中性脂肪(トリグリセライド)の基準値は、男女ともに以下の通りです。
基準値
-
空腹時:150mg/dL未満(正常域)
-
随時(非空腹時):175mg/dL未満(正常域)
空腹時で150mg/dL、あるいは食後などの随時採血で175mg/dLを超えたら「脂質異常症(高トリグリセライド血症)」と診断され、生活習慣の見直しが必要です(参考:日本動脈硬化学会 1)。
さらに値が高い場合は、薬物療法が必要になることもあります。
今日からできる!女性のための中性脂肪を下げる対策
中性脂肪は、コレステロールに比べて「生活習慣の改善効果が出やすい」項目でもあります。
食事と運動を少し意識するだけで、数週間で数値が改善することも珍しくありません。
食事編:控えるべきもの・摂るべきもの
まず見直すべきは「糖質」と「アルコール」です(参考:日本動脈硬化学会 1)。
運動編:家事のついでにできる「ちょこっと運動」
激しいスポーツをする必要はありません。大切なのは「今より少し活動量を増やす」ことです。
生活習慣編:睡眠とストレスケア
ストレスを感じると、体は対抗するためにエネルギーを蓄えようとし、ホルモンバランスが乱れて代謝が悪化することがあります。
また、睡眠不足も食欲増進ホルモンの分泌を招き、過食の原因になります。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、十分な睡眠をとるなど、自律神経を整えることも中性脂肪対策の重要な柱です。
治験を試すのも一つの方法
病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。
日本では脂質異常症(中性脂肪が高い状態)でお困りの方に向け治験が行われています。治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
- 最新の治療をいち早く受けられることがある
- 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
- 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
Q&A:よくある疑問に回答
A. はい、あります。中性脂肪は食事の影響を非常に受けやすい項目です。
検査前日に脂っこい食事やアルコール、甘いものを大量に摂った場合、一時的に数値が跳ね上がることがあります。
正しい数値を測るためには、検査前10時間以上は水以外の飲食を控えることが推奨されます(参考:日本動脈硬化学会 1)。
A. 間接的に増える可能性があります。
ストレスがかかると、ホルモン(コルチゾールなど)の影響で代謝異常が起きやすくなったり、ストレス解消のために過食やアルコール量が増えたりすることで、結果的に中性脂肪が増加するケースが多く見られます。
A. 直ちに薬が必要とは限りません。
まずは食事療法と運動療法から始めるのが一般的です。
しかし、動脈硬化のリスクが高い場合(糖尿病や高血圧を併発している場合など)や、生活改善でも数値が下がらない場合は、医師の判断で薬物療法が検討されます。
自己判断せず、医師の指示に従ってください。
まとめ
ポイント
女性の中性脂肪が高くなる原因は、食べ過ぎだけでなく、閉経に伴うホルモンバランスの変化や、筋肉量の少なさ、隠れ肥満など多岐にわたります。
「痩せているから大丈夫」と過信せず、また「高いと言われたからもうダメだ」と悲観する必要もありません。
中性脂肪は、食事の見直し(特に糖質とアルコール)や、日常のちょっとした運動で改善しやすい数値です。
まずは、今日のおやつを見直す、エスカレーターではなく階段を使うといった小さな一歩から始めてみましょう。それが将来の健康を守る大きな一歩になります。
