「子供が体をかきむしる姿を見るのが辛い」
「夜泣きで家族みんなが寝不足で、もう限界」
「薬を塗り続けているけれど、本当に治る日は来るの?」
子供のアトピー性皮膚炎(以下、アトピー)は、ただ皮膚が荒れるだけでなく、親子双方の心と体をじわじわと消耗させる病気です。
ネット上には「ステロイドは怖い」「食事で治る」といった情報が溢れ、何を信じればいいのか迷子になってしまう親御さんも少なくありません。
結論からお伝えします。
子供のアトピーは、診療ガイドラインが示す「3つの治療法(薬物療法・スキンケア・悪化因子のコントロール)」をきちんと続けることで、「症状がほとんどなく、日常生活に支障がない状態(寛解:かんかい)」を長く保てる病気です。(参考:日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024)
また、乳児期・幼児期に発症したアトピー性皮膚炎は、小児期のどこかの時期に軽快・寛解するお子さんが一定数いる一方、思春期〜成人まで症状が続く場合もあることがわかっています。
この記事では、皮膚科専門医である阿佐ヶ谷皮フ科 院長 江上 将平医師監修のもと、ネット上の不確かな情報に惑わされず、子供の肌を守るための「標準治療」と、親御さんが抱える「いつ治るのか」という不安への答えを、日本の学会ガイドラインや公的機関の情報をもとに、できるだけ分かりやすく解説します。
※この記事は疾患啓発を目的としています
まず知っておきたい「子供のアトピーが治る」の本当の意味
子どものアトピーが治るとはどのような状態を指すのか、医学的な観点から解説します。
ゴールは「寛解(かんかい)」の状態をキープすること

アトピー性皮膚炎は、風邪のように数日薬を飲めばウイルスが消えて「完全に治る」というタイプの病気ではありません。
増悪(悪化)と寛解(落ち着いた状態)を繰り返す慢性的な皮膚の炎症の病気です。(参考:日本皮膚科学会ADGL2024)
そのため、現実的な治療のゴールは、症状がほとんど出ておらず、かゆみも少なく、見た目もきれいで日常生活に支障がない「寛解(かんかい)」の状態をできるだけ長く保つことです。
この状態が長く続けば、子供はかゆみのストレスから解放され、ぐっすり眠り、勉強や遊びに集中できるようになります。
治療の目的は「症状をコントロールして、普通の生活を送れるようにすること」だと考えてください。(参考:ADGL2024 治療目標)
なぜ子供はアトピーになりやすい?皮膚バリア機能の仕組み
「どうしてうちの子だけ?」と悩む前に、子供の皮膚の特徴を知っておきましょう。
資料によると、乳幼児の角層水分量は成人女性の約4分の1しかないとされています。
また、「乳幼児の皮膚はバリア機能が弱く、病原菌やアレルゲンが侵入しやすい」とも説明されています。
つまり、子供の皮膚は大人に比べて
- 薄くて水分を保ちにくい
- 乾燥しやすく、外からの刺激に弱い
という特徴があります。
アトピーの発症には、主に次の2つの要因が重なります。
- 皮膚のバリア機能の低下
- 生まれつきの体質や乾燥などにより、皮膚の一番外側(角層)が壊れやすくなり、アレルゲンや刺激物が入り込みやすくなっている。(参考:ADGL2024/保育所アレルギーガイドライン)
- 生まれつきの体質や乾燥などにより、皮膚の一番外側(角層)が壊れやすくなり、アレルゲンや刺激物が入り込みやすくなっている。(参考:ADGL2024/保育所アレルギーガイドライン)
- アトピー素因(アレルギー体質)と環境要因
- ダニ・ハウスダスト・花粉・ペット・汗・摩擦などに反応しやすい体質や生活環境。(参考:ADGL2024/日本アレルギー学会Q&A)
このため、「壊れやすいバリアを守りながら、刺激やアレルゲンを減らす」ことが治療とケアの基本になります。
子供のアトピーを治すための「治療の3本柱」

日本のアトピー診療ガイドラインや公的機関は、アトピー治療の基本方針として次の「3つの柱」を共通して挙げています。(参考:ADGL2024/ERCA)
- 薬物療法:炎症をしっかり抑える
- スキンケア:皮膚を清潔にし、保湿でバリア機能を補強
- 悪化因子のコントロール:汗・ダニ・摩擦などの刺激を減らす
どれかひとつだけでは不十分で、3つをセットで継続することが重要です。
① 薬物療法:皮膚の「火事」を鎮火する
赤み、じゅくじゅく、強いかゆみがある状態は、皮膚で「火事」が起きているようなものです。まずはこの火をきちんと消す必要があります。
主に使われる薬は、ガイドラインで次のように整理されています。(参考:ADGL2024)
- ステロイド外用薬
タクロリムス外用薬などの非ステロイド性抗炎症外用薬 - 中等症〜重症の場合に、生物学的製剤やJAK阻害薬などの新しい治療薬を追加することもある
プロアクティブ療法という考え方
よくある失敗パターンは、「見た目がきれいになったから、自己判断で薬をやめる」というケースです。
これでは皮膚の奥に炎症の「種火」が残り、すぐにぶり返してしまいます。
ガイドラインでは、一度しっかり良くなったあとも、すぐに中止せず、医師の指示のもとで回数を減らしながら週2回などの間欠塗布を続ける「プロアクティブ療法」が推奨されています。
ポイント:減らし方・やめ時は必ず医師と相談すること。
自己判断で急にやめると、再燃を繰り返しやすくなります。
② スキンケア:外からの刺激をブロックする「盾」を作る
炎症の「火事」を消したら、再び燃え盛らないように「防火壁」を作る必要があります。それがスキンケアです。(参考:ERCA「アトピー性皮膚炎のスキンケア」)
- 洗浄(清潔にする):汗・汚れ・細菌などを洗い流す
- 保湿(潤す):角層の水分を保ち、バリア機能を補強する
保湿剤は薬というより、肌にとっての「ごはん」のような役割です。
症状が落ち着いているときも含めて、毎日続けることが大切です。(参考:ADGL2024/アレルギーポータル)
③ 悪化因子のコントロール:かゆみのスイッチを押させない
身の回りには、アトピーを悪化させる「スイッチ」がいくつもあります。
- 物理的刺激:汗の放置、化学繊維やゴワゴワした衣類の摩擦、爪でのひっかき
環境アレルゲン:ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛など - 生活要因:ストレス、寝不足、乾燥しやすい環境 など
日本アレルギー学会でも、これらの要因から皮膚を守るために、スキンケアと環境整備が重要とされています。
【実践編】今日から変わる正しいスキンケアと入浴のポイント
正しいスキンケア方法と入浴時のポイントを解説します。
石けんは「泡」が命!こすらず洗うテクニック
ERCAの乳幼児スキンケア資料では、石けんをしっかり泡立てて手でやさしく洗うことが推奨されています。
NGな洗い方の例:
- ナイロンタオルやスポンジでゴシゴシこする
- 強くこすって赤くなるまで洗う
推奨される洗い方:
- 石けんやボディソープはよく泡立てる
- 手のひらや指の腹で、なでるようにやさしく洗う
- 首のしわ、わき、ひじ・ひざの裏などはしわを伸ばして丁寧に洗う
お湯の温度は、36〜40℃程度のぬるめの湯が皮膚バリアに適するとされています。
38〜40℃くらいの「少しぬるい」と感じる温度を目安にすると良いでしょう。
保湿剤は「お風呂上がりすぐ」が勝負
保湿剤は入浴後すぐ(5分以内)に塗るのがよいとされています。
- タオルの使い方
- ゴシゴシこすらず、タオルを肌に軽く押し当てて水分を吸い取る
- ゴシゴシこすらず、タオルを肌に軽く押し当てて水分を吸い取る
- 塗るタイミング
- できればお風呂から出て5分以内を目標に、できるだけ早く保湿剤を塗る
量の目安:FTUを使う
ガイドラインでは、外用薬・保湿剤の量の目安としてFTU(フィンガーチップユニット)という単位が推奨されています。
- 1FTU:大人の人差し指の先から第一関節までチューブから出した量(約0.5g)
- 1FTUで、大人の手のひら約2枚分の広さを塗ることができます
「テカリが少し残る程度に、すり込まず、たっぷり乗せるように塗る」のがコツです。(参考:ERCA「保湿剤を適量塗る」)
なかなか良くならないときのセルフチェック
- 指示された回数・量を守れているか
- 症状が良くなったからといって自己判断で薬を中断していないか
- 入浴後、時間が空いてから保湿していないか
それでもうまくいかない場合は、医師と一緒に「塗り方」「量」「タイミング」を見直すことが大切です。
アトピーに食事制限は必要?親が気になる「食べ物」と「体質改善」
アトピーとアレルギーの関係性や食事制限について解説します。
アトピー=食物アレルギーではない
厚生労働省では、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーについて次のように整理されています。
- アトピー性皮膚炎に食物アレルギーが関与する場合もあるが、すべての患者がそうではない
- 食物アレルギーの関与が明らかでない小児・成人のアトピー性皮膚炎に、アレルゲン除去食は有用ではない
- 小児の除去食は、成長・発達に悪影響を与えるおそれがあるため、必ず医師の指導のもとで行う必要がある
「卵や牛乳をやめればアトピーが治る」という単純な話ではないことが、一次情報で明確に示されています。
「体質改善」のための食事は?
現時点で、ガイドラインは、
- 特定の食品やサプリメントが、アトピー性皮膚炎そのものを確実に治すとまでは言っていません。
一方で、子供の成長と皮膚の健康のためには、次のような食事が勧められています。
- 十分なタンパク質(肉・魚・卵・豆製品など)
- ビタミン・ミネラルを含む野菜・果物
- 適切なエネルギー源となる炭水化物・脂質
「これを食べれば治る」ではなく、「バランスの良い食事で体と皮膚を支える」と考えると安心です。
親御さんの不安に答える「ステロイド」と「将来」の話
ステロイド外用薬や将来の不安についてお答えします。
ステロイド外用薬は本当に危険?
厚生労働省の「かゆみをやっつけよう!」などの資料では、ステロイド外用薬について次のように説明しています。
- アトピー性皮膚炎に対する標準的な治療薬の1つである
- 効用と副作用がよく知られており、医師の指示に従って適切に使えば安全に使用できる薬
- 炎症をしっかり抑えることで、その後の悪化や色素沈着を防ぐことができる
よくある不安を整理すると:
- 「塗ると肌が黒くなる?」
→ 多くの場合、炎症が治ったあとの炎症後色素沈着であり、薬そのものの色ではありません。炎症を長引かせるほど色素沈着は残りやすくなります。 - 「成長が止まる?」
→ 適切な量・期間で使う外用ステロイドで、子供の成長に問題が生じることは通常ありません。懸念されるのは、長期・大量の全身投与(内服)など別の使い方です。
怖がって少量ずつちびちび塗るより、必要な時期にしっかり使って早く炎症を落ち着かせることの方が大切、というのがガイドラインの考え方です。
子供のアトピーは何歳で治る?自然経過のイメージ
日本小児アレルギー学会などの資料から、自然経過は次のように整理されています。
- アトピー性皮膚炎は乳幼児・小児期に発症することが多い
- 乳児期に発症したアトピー性皮膚炎は、約半数以上が寛解するとされる一方、思春期〜成人期まで症状が続く人もいる
すべての子について「○歳で治る」とは言えませんが、「適切な治療とスキンケアを続けながら成長を見守ることで、軽快・寛解する可能性が十分にある」という見通しを持つことはできます。
どうしても治らない・疲れてしまった時は(親のメンタルケア)
ガイドラインでは、アトピー性皮膚炎は
- アトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)
- 皮膚バリア機能の低下
- 環境要因
が複雑に関わる多病因性の疾患と説明されています。
また、妊娠・授乳中の除去食については、アトピーの発症を抑える効果が証明されておらず、むしろ未熟児のリスクや栄養不足の懸念から、日常的な制限は推奨されていません。
つまり、親の妊娠中の食事や育て方そのものが「原因」ではない、というのが現代医学の立場です。
どうか、ご自身を責めるエネルギーを、
- 今日できるケア
- 親御さん自身の休息
に向けてください。
皮膚科・小児科・アレルギー科、どこにかかる?
ガイドラインや学会の情報を踏まえると、次のような目安が考えられます。
- 皮膚の症状がメイン:皮膚科(小児皮膚科があればなお良い)
- 喘息・食物アレルギーなど他のアレルギーも気になる:小児科/小児アレルギー科
現在の治療で不安が強い場合は、小児アレルギー学会などが紹介する専門医や、大学病院・小児専門病院でのセカンドオピニオンを検討してもよいでしょう。
治験を試すのも一つの方法
病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。
日本では子供のアトピーでお悩みの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。
例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
・最新の治療をいち早く受けられることもある
・専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
・治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。
実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
>>治験ジャパン新規登録はこちら<<子どものアトピーに関するよくある疑問
子どものアトピーに関するよくある疑問を紹介します。
Q. アトピーの子供に良い市販の保湿剤の選び方は?
A. ガイドラインでは、保湿外用薬として
- ヘパリン類似物質製剤
- ワセリン
- セラミド含有製剤
などが挙げられています。(参考:ADGL2024/ERCA)
まずは医師が処方する保湿剤を基本とし、
- 「敏感肌用」「低刺激」
- 香料や着色料などの添加物が少ない
といったポイントを参考に、市販品を主治医と相談しながら併用すると安心です。
高価なものを少しだけより、「合うものを十分な量」使う方が大切です。
Q. かゆくて夜眠れない時、どうすればいいですか?
A. 厚労省の資料では、かゆみ対策として「冷やす」ことが有効とされています。
- 清潔なタオルで包んだ保冷剤や、冷たいタオルを短時間あてて冷やす
- 寝室を涼しめに保つ
- 綿素材のパジャマ・シーツにする
また、抗ヒスタミン薬などの内服薬がかゆみ対策に用いられることがあります。(参考:ADGL2024/日本小児アレルギー学会)
必ず医師の診察を受けたうえで、処方された薬を指示どおりに使うようにしましょう。
Q. 汗をかくと悪化します。運動はさせないほうがいいですか?
A. 日本アレルギー学会やERCAの情報から、汗は悪化因子の一つですが、運動そのものを一律に制限すべきとはされていません。
推奨されるのは、
- 汗をかいたら、可能であればシャワーで洗い流してから保湿
- それが難しい場合は、濡れタオルでやさしく拭き取り、早めに着替える
です。
運動は成長やストレス解消にとても大切なので、汗のケアを工夫しながら、できるだけ続けてあげることがすすめられます。
まとめ:3本柱を続けることが「一番の近道」
子供のアトピー治療は、短距離走ではなくマラソンのようなものです。
良くなったり悪くなったりを繰り返し、「もう限界」と感じる日もあると思います。
しかし、日本のガイドラインや公的機関の情報が共通して伝えているのは、
- 薬物療法(炎症をしっかり抑える)
- スキンケア(洗浄と保湿)
- 悪化因子のコントロール(環境・生活の工夫)
という3本柱を正しく続ければ、多くのケースで症状をコントロールできる病気だ、ということです。
決して、親のせいでも、あなたの努力が足りないせいでもありません。
一人で抱え込まず、
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
などの専門家とチームを組むような気持ちで、少しずつ整えていきましょう。
あなたが毎日している
- お風呂でやさしく洗ってあげること
- 決まった時間に保湿を続けること
- かゆがる夜にそっと背中をさすってあげること
その一つひとつが、確実に「将来の寛解」に向かう、大切な一歩になっています。
記事監修者情報
臨床助教や理化学研究所でのリサーチアソシエイトを歴任し、アカデミアと臨床の両面で研鑽を積んできた。 加えて、美容皮膚科クリニックでの勤務経験も有し、一般皮膚科から美容皮膚科、小児皮膚科まで、 幅広い年齢層・疾患に対応している。
2023年に 阿佐ヶ谷皮フ科 を開院し、「赤ちゃんからご高齢の方まで、安心して相談できるかかりつけ皮膚科」を目指して診療を行っている。
皮膚科専門医として、皮膚疾患およびアレルギー疾患に関する医学的内容の妥当性・安全性を確認し、 最新の専門知識に基づいた監修を担当。
所属学会:
- 日本皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会(最優秀論文賞受賞歴あり)
- 日本アレルギー学会
- 日本研究皮膚科学会(優秀演題選出歴あり)
- 慶應医学会
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参考資料・文献一覧
- 日本皮膚科学会・日本アレルギー学会. アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024年版(ADGL2024)
- 日本皮膚科学会・日本アレルギー学会. アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021年版(ADGL2021)
- 日本小児アレルギー学会・日本小児皮膚科学会. 小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引き~小児アトピー性皮膚炎治療・管理ガイドライン2024~(PADGL2024)
- 日本小児科学会. アトピー性皮膚炎(小児診療ガイドライン/GL001)
- 一般社団法人日本アレルギー学会. アレルギーポータル「アトピー性皮膚炎」.
- 環境再生保全機構 ERCA. 「暖かくなってきたこの季節…子どものアトピー性皮膚炎のスキンケアを見直そう!」シリーズ、および「アトピー性皮膚炎のスキンケア」医療トピックス、乳幼児スキンケア関連資料
- 厚生労働省. かゆみをやっつけよう!アトピー性皮膚炎関連パンフレット
- すこやか21ほか. 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)アトピー性皮膚炎部分.
- 日本小児アレルギー学会. 情報発信リーフレット「乳幼児のアトピー性皮膚炎」
- 山本貴和子. アレルギーマーチの源流としてのアトピー性皮膚炎. 日本小児アレルギー学会誌
- 日本アレルギー学会. 「アトピー性皮膚炎/Q&A」市民向けページ.