治験の副作用は?
・副作用が出たときも万全の対応
・参加中でも途中でやめられる
・治験の説明を詳しく聞く
治験依頼者からの補償
・副作用が認められない場合も
説明に十分納得したうえで治験モニターに
さまざまな新薬が登場して、病気から人間の健康を守る裏では、その薬の有効性を確かめ臨床試験が行われています。臨床試験は、治験モニターが実際に治験薬を使い、医師らが薬の効果や安全性を最終的に確認する流れです。治験モニターは新薬の開発において欠かせない存在ですが、副作用や健康被害などの不安もあるでしょう。治験への参加は自由意志ですが、参加前には副作用の有無などもチェックすべきです。
起こり得る副作用や、それに対する補償などを納得したうえで治験モニターに参加しましょう。この記事で治験モニターの安全性を知ってください。
治験の副作用は?副作用を事前にチェックできるから実は安心!
治験モニターになると、その治験に参加する前に医師などから十分な説明を受けます。その中で、副作用がどのくらい発生するかといったデータも分かるようになっています。
内容に納得したうえで、自身の意志によって治験に同意をするので、副作用の詳細は事前にチェックできます。
治験に使う薬の研究も入念に行われているので、後は自己判断で参加を決定するだけです。ちなみに、治験で使用される薬は今使われている薬よりも安全かつ有効なものです。
副作用についても事前に厳しくチェックされ、審査を通った薬のみが治験モニターに使われるので安心しましょう。
治験参加中に副作用が出たときも万全の対応で安心!
治験薬は安全性が高いですが、人によっては副作用が出ることもあります。
しかし、その場合にはすぐに適切な処置が行えるような体制ができているので安心してください。担当医師、または臨床研究コーディネーターに相談すれば、万全に対応してもらえます。
治験は、安全保護と人権保護の法令で実施される臨床試験です。治験参加中、万一体調に不安を感じても、適切に処置してもらえることを認識しておきましょう。
治験参加中でも途中でやめられる!
治験モニターは強制ではありません。
各治験に設けられた参加人数でその治験を実施しますが、参加については十分に考えて同意する時間があります。一度治験モニターを引き受けても、途中でやめることができるので、その判断は自身でしましょう。
ただし、治験薬服用後にやめる場合は、健康被害や副作用を確認する場合もあります。安全に治験を中断するために必要なことでしょう。
治験の説明を詳しく聞くことで副作用を回避できる!
治験モニターになると、担当医師やCRCと呼ばれる臨床研究コーディネーターから詳しい説明があります。
その説明の中ではおもに次のことが分かります。
・治験薬の目的
・治験薬服用の方法
・予測されるメリット・デメリット(副作用について)
・プライバシーの保護
・補償について
このような説明会ではどんな些細なことでも質問できるようになっています。副作用までを十分に理解・検討したうえで、治験モニターになるかどうかをゆっくり決めましょう。
また、治験モニターの参加には同意書への署名もあります。副作用などのリスクをしっかりと考慮したうえで同意書に署名をしましょう。
治験依頼者からの補償もあるから安心!
治験モニターになり、薬服用後に副作用や健康被害が出た場合には、治験依頼者から補償を受けることができます。それらの補償の詳細は、治験モニターの種類によって異なることを覚えておきましょう。
治験参加前には、インフォームド・コンセントと呼ばれる十分な説明がありますが、その中で補償の詳細も伝えられます。まずは治験参加前のインフォームド・コンセントにて補償内容をしっかり理解しておきましょう。
故意の過失では副作用は認められないのは本当?
治験モニターになるためには、自身の服薬や病歴など健康状態について申告する必要があります。さらに、治験で使う薬は用法や用量を守って服用しなければなりません。それらを、故意の過失で守らない、または虚偽の申告をした場合では補償の対象外になることもあります。
治験モニター参加前には治験の参加条件をしっかりとクリアし、健康状態の申告などもしっかりとしておきましょう。こうした正しい申告は副作用が起こらないようにするためにも必要なことです。
医師やコーディネーターの説明に十分納得したうえで治験モニターに参加しよう!
治験モニターの参加は誰からも強要されません。
説明会では、薬や、服薬後の効果・副作用などについての詳細が十分に分かります。それらに十分納得したうえで治験モニターに参加すると安心です。
また、治験参加中の副作用には補償もありますが、補償の対象についても事前に知っていれば不安材料はなくなりますね。
治験モニターのデータは、製薬会社にフィードバックされた後、薬の開発・改良に結びつきます。よりよい薬の開発のためにも、副作用や補償も含め、自身でしっかり判断・納得してから参加を決定しましょう。
ここで解決!治験に関するFAQ
- 治験とはなんですか?
- 治験とは、『医薬品の製造販売承認申請の際に提出すべき資料のうち臨床試験の試験成績に関する資料の収集を目的とする試験の実施』、つまり、「国から薬としての販売承認を受けるために行う臨床試験」のことです。
- 治験ボランティアはアルバイト/バイトなのですか?
- 法的にはアルバイト/バイトではありません。治験ボランティア参加は負担軽減費(謝礼金)の支給がありますが、時間的拘束や、交通費などの負担を軽減する目的でお支払いするもので、治験協力費ともよばれます。
- 治験って安全ですか?副作用はありませんか?
- 治験薬は事前に生体への安全性を確認し、問題ないと予想されるものだけが使用され、治験実施についても、国の基準に沿い、参加者の方の安全に配慮した綿密な治験実施計画書に基づいて慎重に進められています。
- 健康被害が生じた場合は?
- 治験薬の副作用などにより、何らかの健康被害が生じた場合には、治験薬との因果関係が否定できない場合に限り、治験依頼者(製薬メーカー)から補償を受けることができます。補償の扱いは治験により異なりますので、それぞれの治験説明の際、医師や治験コーディネーターが詳しくお話しします。
- 都合のいい日程で参加ができますか?
- 治験の日程は予め決められております。決められた期間内での選択できる場合は、その日程内で調整していただきます。