立ち上がった瞬間の「くらっとする」めまいや、朝どうしても起きられない体のだるさ。

もしあなたが今、こうした症状に悩み、「最近ストレスが溜まっているせいかも…」と感じているなら、その直感は正しい可能性が高いです。

結論からお伝えすると、過度なストレスは自律神経の機能を乱し、起立性低血圧(または起立性調節障害)を引き起こしたり、症状を悪化させたりする大きな要因となります(参考:日本小児心身医学会 1)

「たかが立ちくらみ」「気持ちの問題」と無理を重ねると、症状が長引いたり、日常生活に支障をきたしたりすることもあります。

この記事では、なぜストレスが血圧の調整に影響を与えるのかというメカニズムから、あなたの症状がストレスによるものかを見極めるポイント、そして今日からできる具体的な対処法までを分かりやすく解説します。

心と体のSOSに耳を傾け、適切なケアでつらい症状を和らげていきましょう。

起立性低血圧でお困りの方へ

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※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。

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結論:ストレスは起立性低血圧の大きな悪化要因

起立性低血圧は、血液の循環をコントロールする機能がうまく働かなくなることで起こります。

そのコントロールタワーである「自律神経」に直接的なダメージを与えるのが、精神的・身体的なストレスです(参考:日本小児心身医学会 6)

なぜストレスで血圧が下がるのか?

私たちの体には、立ち上がった際に重力によって血液が下半身に下がってしまうのを防ぐため、瞬時に血管を収縮させて血圧を維持するシステムが備わっています。この指令を出しているのが自律神経(交感神経)です。

自律神経のバランス崩壊

しかし、強いストレスを受け続けると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
本来なら「血管を締めろ!」という指令が出るべきタイミングでスイッチが入らなかったり、反応が鈍くなったりします。その結果、脳への血流が維持できず、立ちくらみや失神、強い倦怠感といった症状が現れるのです(参考:慶應義塾大学病院 4)

ストレス以外に考えられる原因

もちろん、原因はストレスだけとは限りません。以下のような要因も複合的に関わっていることが多いです。

  • 脱水(水分・塩分不足)
  • 運動不足による筋力低下(特に下半身の筋肉)
  • 急激な成長(思春期特有の体の変化)
  • 貧血やその他の基礎疾患
  • 服用している薬の副作用(参考:日本老年医学会 5)

あなたの症状は?起立性低血圧セルフチェック

自分の症状がどの程度なのか、まずは現状を確認してみましょう。

主な自覚症状リスト

以下のような症状が頻繁に見られる場合、起立性低血圧(起立性調節障害)の可能性があります。

  • 立ち上がった時にめまいやふらつきが起こる
  • 入浴時や嫌なことがあった時に気分が悪くなる
  • 少し動いただけで動悸や息切れがする
  • 朝なかなか起きられず、午前中は調子が悪い
  • 午後から夕方にかけて元気が出てくる
  • 頭痛や腹痛を伴うことが多い

ストレスが関係しているサイン

症状の特徴

特に以下のような特徴がある場合、ストレスが症状の引き金になっている可能性が高いと言えます。

  • 学校や仕事がある日(平日)は症状が重く、休日は比較的軽い
  • 試験前、プレゼン前など、緊張する場面でふらつきが悪化する
  • めまいだけでなく、気分の落ち込みや意欲の低下(うつ状態)を感じる
  • 人間関係や環境の変化があった時期から症状が始まった

大人も子供も注意!年代別の特徴と悩み

起立性低血圧や起立性調節障害というと「思春期の病気」というイメージが強いですが、大人になってから発症・悪化するケースも少なくありません。

思春期(起立性調節障害)の特徴

小学校高学年から高校生くらいまでは、体が急激に成長するため自律神経のバランスが崩れやすい時期です。

ここに、進学やクラス替え、受験勉強などの学校生活のストレスが加わることで発症しやすくなります。「サボっているわけではないのに起きられない」ことへの焦りや罪悪感が、さらなるストレスとなって悪循環に陥ることもあります。

大人の起立性低血圧とストレス

大人になってからの発症や再発は、職場での責任、過重労働、人間関係の悩みなどが引き金になることが多々あります。

大人の場合、「自己管理ができていない」「やる気がない」と周囲や自分自身を責めてしまいがちです。

また、更年期によるホルモンバランスの変化が影響することもあります。ストレスによる「うつ病」や「適応障害」と症状が似ているため、慎重な見極めが必要です。

自分でできる!ストレスと起立性低血圧の対処法

医療機関での治療と並行して、日常生活での工夫も症状改善には不可欠です。

自律神経を整える生活習慣

自律神経を整える基本は、規則正しい生活リズムです。

生活習慣のポイント

POINT
  • 水分と塩分を摂る:血液量を増やすため、水分(1日1.5〜2リットル目安)と適度な塩分を意識して摂取しましょう(参考:関西医科大学総合医療センター 2)
  • 睡眠リズム:夜更かしを避け、十分な睡眠時間を確保します。
  • 朝日を浴びる:起床時にカーテンを開けて日光を浴びることで、体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整いやすくなります。

フィジカル面での工夫

立ちくらみを防ぐための物理的な対策も有効です。

  • 動作はゆっくり: 急に立ち上がらず、頭を下げたままゆっくりと時間をかけて動く癖をつけましょう。
  • 着圧ソックス: 下半身に血液が溜まるのを防ぐため、医療用や着圧強めのソックスを活用するのも一つの手です。
  • 足のクロス: 立っていて気分が悪くなりそうな時は、足をクロスさせて下半身に力を入れると血圧低下を防ぐ効果が期待できます。

メンタルケアとストレスマネジメント

何より重要なのは、ストレス源からの解放とリラックスです。

  • 休息を恐れない: 体が動かない時は「休むべき時」です。無理をせず横になりましょう。
  • 環境調整: 学校や職場でのストレスが明確な場合、配置転換や登校ペースの調整など、環境を変える相談を周囲とすることも治療の一環です。

治験を試すのも一つの方法

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では起立性低血圧でお困りの方に向け治験が行われています。

治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。

  • 最新の治療をいち早く受けられることがある
  • 専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
  • 治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる

ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

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病院に行く目安と治療の選択肢

セルフケアだけでは改善しない場合、専門家の助けが必要です。

何科を受診すべき?

循環器内科・一般内科
立ちくらみ、失神などの身体症状がメインで、まずは心臓や血圧の異常がないか調べたい場合。
小児科
中学生以下の子供の場合。起立性調節障害の診療に詳しい医師を探すのがベストです。
心療内科・精神科
明らかなストレス要因があり、気分の落ち込みや不眠など、精神的な不調も強く感じている場合。

主な治療法

薬物療法

血圧を上げやすくする昇圧剤や、自律神経を調整する漢方薬などが処方されることがあります。

非薬物療法

カウンセリングを通じてストレスへの対処法を学んだり、生活指導を受けたりします。

仕事や学校を休むべきか?

起立性低血圧は、気合いで治るものではありません。

症状が強く、日常生活がままならない場合は、医師に診断書を書いてもらい、学校や仕事を休んで治療に専念することも重要です。

無理をして悪化させるよりも、一度しっかり休んで自律神経を回復させることが、結果的に早期回復への近道となります。

まとめ:ストレスサインを見逃さず、心と体の両面からケアを

起立性低血圧とストレスは切っても切れない関係にあります。ふらつきやめまいは、体が「これ以上ストレスに耐えられない」と上げているSOSかもしれません。

「自分が弱いからだ」と責める必要は全くありません。それは体の仕組みとして起こっている生理的な反応です。

まずは水分摂取などの生活習慣を見直しつつ、ストレスの原因から少し距離を置く時間を作ってみてください。

そして、つらい時は迷わず医療機関を頼りましょう。心と体の両面から焦らずケアしていくことが、元気な日常を取り戻すための第一歩です。