健康診断の結果を見て、「中性脂肪(トリグリセライド)の値が急に増えた」と驚いていませんか?

「昨年までは正常値だったのに、なぜ急に?」

「脂っこい食事は控えているはずなのに…」

そのように不安を感じている方は少なくありません。

中性脂肪が急激に上昇するには、明確な理由があります。それは単なる食べ過ぎだけでなく、知らず知らずのうちに蓄積したストレスや、体の代謝機能の変化、あるいは隠れた病気がサインを送っている可能性もあります。

この記事では、中性脂肪が急増するメカニズムと主要な原因、そして放置してはいけない危険なリスクについて、専門的な視点を交えて分かりやすく解説します。原因を正しく理解し、適切な対策を取れば、中性脂肪は改善しやすい検査項目の一つです。まずは冷静に、ご自身の状況と照らし合わせてみてください(参考:厚生労働省 1)。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

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中性脂肪が急に増えた!考えられる3つの大きな原因


中性脂肪の数値は食事の影響を非常に受けやすく、検査直前の数日間の生活はもちろん、ここ最近の習慣の変化がダイレクトに反映されます。「急に増えた」と感じる場合、以下の3つの生活習慣の乱れが重なっているケースが大多数です(参考:厚生労働省 3)。

アルコールの過剰摂取(分解の過程で合成促進)

「脂っこいおつまみを食べていないから大丈夫」と思っていませんか?実は、アルコールそのものが中性脂肪を増やす強力な要因です。

アルコールが肝臓で分解される際、脂肪酸の合成を高める酵素の働きなどが活発になります。これにより、肝臓内で中性脂肪が過剰に作られ、血液中に放出されます。

特にビールや日本酒などの糖質を含むお酒だけでなく、蒸留酒であってもアルコール成分自体が肝臓での中性脂肪合成を促進するため、飲み過ぎは数値の急上昇を招きます(参考:日本動脈硬化学会 1)。

糖質の摂りすぎ(お菓子・果物・ジュース)

中性脂肪=脂の塊、というイメージから「油物」ばかりを気にしがちですが、現代人における中性脂肪増加の主犯格は「糖質」です。

ご飯、パン、麺類などの炭水化物はもちろんですが、見落としがちなのが「果物」や「清涼飲料水」「お菓子」に含まれる糖分です。これらは体内でエネルギーとして使われなかった分が、速やかに中性脂肪へと変換され、脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。

特に果物に含まれる「果糖」は吸収後に肝臓で急速に代謝され、中性脂肪の合成を促進しやすいため、健康のためにと食べていた果物が原因だったというケースも珍しくありません(参考:日本消化器病学会 4)。

運動不足によるエネルギー消費の減少

食事量は変わっていないのに数値が上がった場合、消費エネルギーの減少が疑われます。

テレワークへの移行や、怪我などで一時的に動けなかった時期がなかったでしょうか。摂取したエネルギーが消費エネルギーを上回れば、その余剰分はすべて中性脂肪としてストックされます。特に筋肉量が減ると基礎代謝も落ちるため、「今までと同じ食事」をしていても、体の中では「食べ過ぎ」と同じ状態が起きているのです(参考:厚生労働省 3)。

食事は変えていないのに…意外な「急増」のトリガー

「お酒も飲まないし、甘いものも控えている」という方でも、中性脂肪が急増することがあります。そこには、食事以外の要因が潜んでいます。

過度なストレスと睡眠不足

精神的なストレスは、脂質代謝に大きな悪影響を及ぼします。

強いストレスを感じると、体はそれに対抗しようとしてホルモンバランスを変化させます。これにより、脂肪組織からの脂肪酸の放出が増え、肝臓での中性脂肪合成の材料が増加したり、代謝機能が乱れたりすることがあります。

また、睡眠不足も自律神経のバランスを崩し、代謝機能を低下させます。忙しさやプレッシャーが続いた時期と、検査数値が悪化した時期が重なっている場合、ストレスケアが数値改善の鍵となるでしょう。

「朝食抜き」などの不規則な食生活

摂取カロリーを減らそうとして朝食を抜いたり、食事の間隔が極端に空いたりすることも、逆効果になる場合があります。

空腹の時間が長く続いた後に食事を摂ると、血糖値が急上昇しやすく、それを下げるためにインスリンというホルモンが過剰に分泌されます。

インスリンには余った糖を脂肪に変えて蓄える働きがあるため、結果として中性脂肪の合成を加速させてしまいます(参考:日本医師会 2)。

痩せているのに高い?「遺伝」や「体質」

「痩せているから中性脂肪とは無縁」というのは誤解です。

見た目はスリムでも、遺伝的に中性脂肪が分解されにくい、あるいは体質的に脂肪を皮下脂肪として貯蔵する能力が低く、行き場を失った脂肪が肝臓や筋肉などの「異所」に蓄積してしまう方がいます。このタイプの方は、少しの食事の乱れや加齢による代謝低下がきっかけで、数値が跳ね上がることがあります。

痩せ型で中性脂肪が高い場合、生活習慣の改善だけでは下がりにくいこともあるため、医療機関での相談が重要です(参考:順天堂大学 5)。

要注意!中性脂肪の急上昇がサインとなる「病気」


中性脂肪の増加は、単なる不摂生の結果ではなく、別の病気が原因で引き起こされている可能性があります。これを「二次性脂質異常症」と呼びます。

二次性脂質異常症(糖尿病・甲状腺機能低下症など)

中性脂肪が高くなる原因となる代表的な病気には以下のようなものがあります。

  • 糖尿病: インスリンの作用不足などにより、脂質の代謝異常が起こります。
  • 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモンが減ると、血中のLDLコレステロールや中性脂肪の分解が滞ります(参考:日本動脈硬化学会 1)。
  • 腎臓病(ネフローゼ症候群など): タンパク質が尿に漏れ出ることに伴い、肝臓での脂質合成が亢進することがあります。

これらの場合、中性脂肪を下げる努力をする前に、おおもとの病気を治療する必要があります。

薬剤の影響

現在服用している薬が原因で、中性脂肪が上がっている可能性もあります。

例えば、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)、利尿薬、一部のベータ遮断薬、経口避妊薬(ピル)などは、脂質代謝に影響を与えることが知られています。心当たりがある場合は、自己判断で薬を止めず、必ず主治医に相談してください(参考:国立国際医療研究センター 7)。

女性特有のホルモンバランスの変化(更年期など)

女性の場合、閉経前後は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。エストロゲンには脂質の代謝を助ける働きがあるため、これが減ることで、食事や運動の習慣が変わらなくても中性脂肪やコレステロール値が上昇しやすくなります。これは体の構造的な変化であるため、若い頃以上に生活習慣への配慮が必要になります(参考:日本動脈硬化学会 1)。

放置は危険!中性脂肪が高いとどうなる?

「痛くも痒くもないから」といって高い数値を放置するのは非常にリスクが高い行為です。中性脂肪は、静かに、しかし確実に体を蝕んでいきます。

動脈硬化と心筋梗塞・脳卒中のリスク

血液中に中性脂肪が増えすぎると、血液の粘度が増すだけでなく、善玉(HDL)コレステロールが減り、超悪玉(スモールデンスLDL)コレステロールが増えやすくなります。

これらが血管の壁に入り込み、動脈硬化を進行させます。結果として、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる疾患を引き起こす要因となります(参考:国立国際医療研究センター 6)。

数値が500mg/dLを超えたら「急性膵炎」に警戒

中性脂肪の基準値は空腹時で150mg/dL未満ですが、これが500mg/dL、あるいは1000mg/dLを超えるような極端な高値になった場合、「急性膵炎(きゅうせいすいえん)」のリスクが急激に高まります。

急性膵炎とは

膵臓が炎症を起こす病気で、背中や腹部に激痛が走り、重症化すると命に関わることもあります。数値が著しく高い場合は、生活習慣の改善を悠長に待つのではなく、直ちに薬物療法を含む医療的介入が必要です(参考:日本動脈硬化学会 1)。

治験を試すのも一つの方法

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では中性脂肪の数値でお困りの方に向け治験が行われています。

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ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

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今日からできる!中性脂肪を下げるための具体的対策

中性脂肪は、検査値の中でも比較的「生活習慣の改善効果が出やすい」項目です。急に増えた原因が生活習慣にあるなら、今日からの行動で数値を戻すことは十分に可能です。

食事の改善(青魚・食物繊維・アルコール休肝日)

  • 青魚を食べる: サバやイワシなどの青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)には、中性脂肪の合成を抑える働きがあります(参考:日本動脈硬化学会 1)。
  • 食物繊維を先に: 野菜・海藻・きのこ類を食事の最初に食べるなどの工夫で、糖質の吸収を穏やかにし、食後の急激な脂肪合成を抑えることが期待できます。
  • アルコールは適量に: 少なくとも週に2日以上の休肝日を設け、アルコール摂取量を1日25g以下(ビール中瓶1本程度)に抑えることが推奨されています(参考:日本医師会 2)。

有酸素運動を取り入れる

中性脂肪を燃焼させるには、無酸素運動(筋トレ)よりも有酸素運動が有効です。

ウォーキング、軽いジョギング、水泳などを1日30分以上、毎日(少なくとも週に3回以上)行うのが理想です。運動は、血液中の中性脂肪をエネルギーとして使うだけでなく、善玉コレステロールを増やす効果も期待できます(参考:日本医師会 2)。

医療機関を受診する目安

食事や運動で改善が見られない場合や、数値が500mg/dLを超えるような高値の場合は、迷わず内科や循環器内科を受診してください。

背景に遺伝的な要因や他の病気が隠れている場合は、医師の指導のもとで適切な薬による治療(フィブラート系薬剤など)が必要になります。

まとめ

中性脂肪が急に増えた場合、そこには必ず原因があります。

アルコールの飲み過ぎ、糖質の摂りすぎ、運動不足といった生活習慣の乱れが主な要因ですが、ストレスや睡眠不足、あるいは糖尿病や甲状腺疾患などの病気が隠れていることもあります。

まずは、直近の生活を振り返り、できることから改善を始めてください。ただし、数値が極端に高い場合や、自力での改善が難しいと感じた場合は、放置せずに医療機関を受診することが、将来の健康を守るための最善策です。

よくある質問(FAQ)

中性脂肪が急に上がる病気はありますか?
はい、糖尿病の悪化、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、腎疾患などが原因で急上昇することがあります。また、急性膵炎の前段階として急増することもあります(参考:日本動脈硬化学会 1)。
空腹時中性脂肪が500mg/dLを超えるとどうなりますか?
500mg/dL以上になると「急性膵炎」を発症するリスクが高まります。これは激しい腹痛を伴う危険な状態ですので、早急に医療機関を受診し、治療を受ける必要があります(参考:日本動脈硬化学会 1)。
中性脂肪を下げるにはどのくらいの期間が必要ですか?
個人差はありますが、食事や運動習慣を改善すれば、早ければ数週間から1ヶ月程度で数値に変化が現れ始めます。まずは次の検査まで継続してみることが大切です。