「最近、寝ても疲れが取れない」
「健康診断で肝臓の数値を指摘されたけれど、どこも痛くないから放置している」
そのような状態のまま、日常生活を送っていませんか?
肝臓は、私たちの体の中で最も大きく、重要な役割を担う臓器の一つです。
しかし、同時に「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気が進行していても自覚症状が現れにくいという特徴があります(参考:大阪医科薬科大学病院 肝疾患センター 1)。
「症状が出てからでは遅い」と言われることも多い肝機能障害ですが、身体は小さなSOSサインを発していることがあります。
この記事では、見逃してはいけない肝機能障害のサインや、身体に現れる具体的な症状、そして数値の見方について詳しく解説します。
※この記事は疾患啓発を目的としています。

治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。
※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。
治験ジャパンでは参加者の皆様に医療費の負担を軽減しながら、最新治療を受ける機会のご提供が可能です。
通院1回につき1万円程度、入院1泊あたり2万円程度が負担軽減費の相場
安心・信頼できるのみ試験を紹介しており、安全に配慮された環境下で行われます。
【セルフチェック】肝機能障害の症状・危険なサイン一覧
肝臓の異常は、初期段階(慢性肝炎や代償性肝硬変)でははっきりとした痛みを伴うことが少なく、無症状のまま進行することが少なくありません(参考:日本肝臓学会 2)。
しかし、急性的な炎症が起きている場合や、ある程度進行してくると、以下のようなサインが現れることがあります。
自覚症状レベル(見過ごしがちなサイン)
これらは「なんとなく調子が悪い」で片付けられやすい症状ですが、肝機能低下のサインである可能性があります。
- 全身の倦怠感・易疲労感
- 「体が鉛のように重い」「十分寝ても疲れが抜けない」といった症状が続きます。肝臓でのエネルギー代謝がうまくいかなくなることが原因の一つです(参考:日本消化器病学会 3)。
- 食欲不振・吐き気
- 脂っこいものを受け付けなくなったり、お酒がまずく感じたりすることがあります。胃腸の不調と間違われやすいですが、肝機能低下による消化吸収能力の低下が関係している場合があります。
- 微熱・風邪のような症状
- 特に急性肝炎やアルコール性肝炎の場合、発熱や腹痛、頭痛など風邪に似た症状から始まることがあります(参考:アルコール医学生物学研究会 4)。慢性の肝臓病では発熱は稀ですが、急激な炎症を伴う場合は注意が必要です。
視覚・身体症状レベル(進行の兆候)
以下の症状が見られる場合、肝機能障害がある程度進行している(非代償性肝硬変など)、あるいは黄疸を伴う肝炎が起きている可能性があります。
早急な医療機関の受診が推奨されます(参考:日本消化器病学会 3)。
- 黄疸(おうだん)
- 白目や皮膚が黄色っぽくなります。肝臓で処理しきれなくなった「ビリルビン」という黄色い色素が血液中に溢れ出すことで起こります。
- 尿の色が濃くなる(褐色尿)
- 水分不足でもないのに、尿がウーロン茶やビールのように濃い褐色になります。これもビリルビンの影響です。
- 皮膚のかゆみ
- 湿疹がないのに、体の中から湧き上がるような強いかゆみを感じることがあります。胆汁の流れが悪くなり、かゆみの原因物質が血液中に停滞することが原因と言われています(参考:日本消化器病学会 3)。
- むくみ(浮腫)・腹水
- 特に足のすねや足首がむくんだり、お腹が張ってきたりします。肝臓で作られるタンパク質(アルブミン)が減少し、血液中の水分を血管内に保持できなくなるためです(参考:厚生労働省 5)。
- 手掌紅斑(しゅしょうこうはん)
- 手のひらの親指や小指の付け根の膨らんだ部分が、不自然に赤くなります。
- クモ状血管腫
- 首や胸、頬などに、中心から放射状に赤い糸が伸びたような血管の浮き出しが見られます。
なぜ「初期症状」には気づきにくいのか?
なぜ肝臓は、これほど悪くなるまで症状を出さないのでしょうか。
それには、肝臓の持つ「強さ」が関係しています。
肝臓の高い「予備能力」と「再生能力」
肝臓は非常にタフな臓器です。
一部の細胞が壊れても、残った細胞がその機能をカバーする「予備能力」が高く、さらに傷ついた細胞を修復する「再生能力」も優れています。
そのため、多少のダメージがあっても機能が維持され、私たちは痛みや不調を感じずに生活できてしまいます。
これが「沈黙の臓器」と呼ばれる所以です。
症状が出た時には「赤信号」の可能性
裏を返せば、「明らかな自覚症状が出た」ということは、肝臓の予備能力や再生能力ではカバーしきれないほどダメージが蓄積している可能性が高いということです(参考:大阪医科薬科大学病院 肝疾患センター 1)。
「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がないうちに数値をチェックする」ことが、肝臓を守る極めて重要な手段と言えます。
症状だけじゃない!「数値」で見る肝機能障害のリスク

自覚症状に乏しい肝臓の状態を客観的に教えてくれるのが、健康診断の血液検査です。
以下の数値が基準値を超えている場合は、症状がなくても肝臓が負担を受けている証拠です。
日本肝臓学会では、特にALT(GPT)値が30を超えている場合、かかりつけ医への相談を推奨しています(参考:日本肝臓学会 2)。
要注意な3つの検査項目
- AST (GOT) / ALT (GPT)
- 肝細胞の中に含まれる酵素です。肝細胞が破壊されると血液中に漏れ出てくるため、数値が高いほど「現在進行系で肝臓が傷ついている」ことを示します。特にALTは肝臓に特異的に存在するため、肝障害の重要な指標となります。
- γ-GTP (ガンマ・ジーティーピー)
- 解毒作用に関わる酵素です。アルコールや薬剤による肝障害、胆道の閉塞などで数値が上昇します。「お酒の飲み過ぎ」の指標として有名ですが、脂肪肝などでも上昇します。
「再検査」や「要精密検査」の判定が出たら、自覚症状がなくても必ず医療機関を受診してください。
肝機能障害を引き起こす主な原因
「お酒を飲まないから関係ない」と思っていませんか?
近年、お酒を飲まない人の肝機能障害が増加しています。
アルコール性肝障害
長期間の過度な飲酒によって肝臓に脂肪が溜まり、炎症が起きる病態です。
非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD/NASH)
食べ過ぎ、運動不足、肥満、糖尿病などが原因で肝臓に脂肪が溜まる状態です。
お酒を飲まなくても進行し、放置すると肝硬変や肝がんへ進行する「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」に至るケースがあり、近年問題視されています(参考:日本消化器病学会 3)。
ウイルス性肝炎・薬剤性肝障害
B型・C型肝炎ウイルスへの感染や、服用している薬(サプリメント含む)が原因となることもあります。
肝臓を守るために「今すぐできること」
もし、上記の症状に心当たりがあったり、健康診断で指摘を受けたりした場合は、どうすればよいのでしょうか。
1. 消化器内科・肝臓専門医を受診する
まずは原因を特定することが最優先です。
血液検査や超音波検査(エコー)などで、肝臓の状態を正確に把握する必要があります。
「疲れだから」と自己判断して市販薬やサプリメントに頼ると、かえって肝臓に負担をかけ、発見が遅れるリスクがあります。
2. 生活習慣を見直す
医師の指導のもと、以下のような生活改善に取り組みましょう。
- 食事:
- バランスの良い食事を心がけ、カロリー過多に注意する。タンパク質、ビタミンを意識的に摂取する(参考:大阪医科薬科大学病院 肝疾患センター 1)。
- 禁酒・休肝日:
- アルコールが原因の場合は、禁酒または節酒が必要です。
- 運動:
- 脂肪肝の改善には、ウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本では肝機能障害でお困りの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
最新の治療をいち早く受けられることがある
専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
まとめ:早期発見が命を守る
肝機能障害の症状は、非常に分かりにくく、気づいた時には進行していることが多いのが現実です。
「だるさが抜けない」「食欲がない」といった変化を見逃さないことが大切ですが、それ以上に重要なのは「定期的な健康診断」です。
症状が出るのを待つのではなく、数値の異常を早期に捉え、対策を行うこと。
それが、あなたの人生を支える肝臓を守る一番の近道です。
もし少しでも不安な症状がある場合は、先送りにせず、早めに医療機関へ相談してください。
参考資料・文献一覧
- 大阪医科薬科大学病院 肝疾患センター「肝疾患のための食事療法」 https://hospital.ompu.ac.jp/liver_disease/shokuji.html
- 一般社団法人日本肝臓学会「奈良宣言2023」 https://www.jsh.or.jp/medical/nara_sengen/iryou.html
- 日本消化器病学会・日本肝臓学会「肝硬変診療ガイドライン2020(改訂第3版)」 https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/kankouhen2020_re.pdf
- アルコール医学生物学研究会「アルコール性肝障害診断基準 2011年版」 https://www.kanen.jihs.go.jp/cont/010/sankou.html
- 厚生労働省「肝機能障害の認定基準の考え方について(第5回資料)」 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-7a.pdf
