ふと鏡を見たときや、写真に写った自分の顔を見て「おでこのシワのせいで、実年齢より老けて見える……」と落ち込んだことはありませんか?

前髪で隠してごまかしていても、風が吹いた瞬間やふとした表情でシワが目立ってしまうのは辛いものです。

実はおでこのシワには、乾燥によって一時的にできている「浅いシワ」と、長年の表情癖や加齢によって深く刻まれてしまった「深いシワ」の2種類があります。

そして、それぞれ対処法がまったく異なります(参考:日本皮膚科学会 1)。

この記事では、あなたのシワがどのタイプなのかの見極め方をお届けします。

また今日から自宅でできるマッサージやクリームなどのセルフケアから、確実にシワを消すための美容医療の選択肢まで、分かりやすく解説

自分に合った方法を見つけて、ハリのある若々しいおでこを取り戻しましょう。

※この記事は疾患啓発を目的としています。

おでこのシワでお困りの方へ

治験という方法で負担軽減費を受け取りながら、より良い治療の選択肢を見つける方が増えています。

※負担軽減費とは:治験協力者が負担する交通費や時間的拘束などがあるためお金が支給されます。

治験ジャパンでは参加者の皆様に医療費の負担を軽減しながら、最新治療を受ける機会のご提供が可能です。

おでこのシワができる3つの主な原因とタイプ診断

おでこのシワを改善するためには、まず「なぜシワができているのか」を知ることが最短の近道です。

主な原因は以下の3つに分類されます。

原因① 乾燥と加齢による「ちりめんジワ(表皮性)」

おでこの表面に細かく入る、浅いシワです。

主な原因は肌の水分不足です。

加齢とともに肌の保水力が低下したり、冬場の乾燥やエアコンの影響を受けたりすると、肌の表面(表皮)がカサついてキメが乱れ、細かいシワが形成されます

このタイプは、お風呂上がりなど肌が潤っている時には目立たなくなるのが特徴です。

原因② 表情の癖による「表情ジワ」と眼瞼下垂

眉毛を上げたり、目を見開いたりした時にできる横方向のシワです。

おでこには「前頭筋(ぜんとうきん)」という大きな筋肉があり、この筋肉が過剰に動くことで皮膚が折りたたまれてシワができます(参考:PMDA 2)。

  • 注意点:眼瞼下垂(がんけんかすい)
    • まぶたを持ち上げる筋肉が衰える「眼瞼下垂」の傾向がある人は、無意識におでこの筋肉を使って目を開けようとするため、深いシワができやすくなります。

原因③ 真皮のダメージによる「刻まれジワ」

無表情の時でも、おでこにクッキリと線が残っているタイプです。

長期間の紫外線ダメージ(光老化)や加齢により、肌の奥にある「真皮層」のコラーゲンやエラスチンが減少・変性することで、肌の弾力が失われて深い溝になってしまった状態です(参考:環境省 3)。

また、近年の研究では、加齢による顔面の「骨密度」の低下も、皮膚のたるみやシワの原因となることが分かってきています(参考:中部大学 4)。

一度刻まれてしまうと、通常の保湿ケアだけでは改善が難しくなります。

【セルフケア編】自宅でできるおでこのシワ改善・予防法

「まだシワが浅い」「これ以上深くしたくない」という方におすすめの、自宅でできるケア方法を紹介します。

有効成分配合の「シワ改善クリーム」を取り入れる

単なる保湿クリームではなく、厚生労働省がシワ改善効果を認めた「医薬部外品」の成分が配合された化粧品を選びましょう。

  1. レチノール(純粋レチノール):
    • 肌のターンオーバーを促進し、ヒアルロン酸の産生を促すことでシワを改善します(参考:北海道科学大学 5)。
  2. ナイアシンアミド:
    • 真皮のコラーゲン生成を助け、シワを改善します。敏感肌でも使いやすい成分です。
  3. ニールワン:
    • 真皮成分を分解する酵素(好中球エラスターゼ)の働きを抑制し、シワを改善します(参考:PMDA 6)。

Point: 一般的な保湿クリーム(ニベアなど)は乾燥予防には役立ちますが、すでに刻まれたシワを改善する効果は認められていません。目的に応じて使い分けることが大切です。

頭皮と前頭筋をほぐす「マッサージ・ストレッチ」

おでこの皮膚と筋肉は、頭皮とつながっています。

頭皮や筋肉が凝り固まっていると、おでこの皮膚も動きにくくなり、シワの原因になることがあります。

おでこの筋肉(前頭筋)の凝りをほぐすことで、表情のこわばりを和らげる効果が期待できます。

【簡単!頭皮リラックスマッサージ】
  1. 両手の指を広げ、生え際から頭頂部に向かって、地肌を掴むように優しく持ち上げます。
  2. 指の腹を使って、気持ちいい程度の強さで円を描くように頭皮を揉みほぐします。
  3. こめかみ付近も同様にほぐし、目元の緊張を緩めます。

ただし、皮膚を強く擦ると摩擦で肌を傷める可能性があるため、あくまで「筋肉の緊張をほぐす」ことを目的に行いましょう(参考:日本皮膚科学会 1)。

生活習慣の見直し(紫外線対策・スマホ姿勢)

  1. 徹底したUVケア:
    • 紫外線は真皮のコラーゲンを破壊し、深いシワを作る最大の要因です。一年中日焼け止めを塗りましょう(参考:環境省 3)。
  2. スマホを見る姿勢:
    • 長時間下を向いてスマホを見ていると、おでこや眉間に力が入りやすくなります。意識して目線の高さを上げ、表情筋をリラックスさせる時間を持ちましょう。

【美容医療編】深く刻まれたシワを即効改善する治療法

「セルフケアでは追いつかない」「すぐに綺麗なツルツルのおでこにしたい」という場合は、美容医療の検討も一つの手でしょう。

保険適応外のため自由診療となりますが、シワの状態に合わせて適切な治療を選びましょう。

表情ジワを止める「ボトックス注射」

「眉を上げるとシワができる」というタイプに最も効果的です。

ボツリヌス菌から抽出した成分を注射し、前頭筋の過剰な動きを一時的に弱めることで、シワが寄らないようにします(参考:PMDA 2)。

注射後数日で効果が現れ、3〜6ヶ月程度持続します。

注意点として注入量や場所を誤ると、まぶたが重くなったり、表情が不自然になったりするリスクがあります。

経験豊富な医師に相談することが重要です。

溝を埋めてフラットにする「ヒアルロン酸注入」

「無表情でもシワがくっきり残っている」というタイプにおすすめです。

凹んでしまったシワの溝に、内側からヒアルロン酸を注入して持ち上げ、肌をフラットにします。

即効性があり、直後から変化を実感しやすいのが特徴です(参考:日本皮膚科学会 1)。

肌質の改善を目指す「再生医療・PRP療法」

自分の血液から採取した成分などを注入し、肌の細胞(真皮線維芽細胞)に働きかける治療法です。

コラーゲンやエラスチンの生成を自身の力で促すため、自然な見た目の改善が期待できます

異物を入れることに抵抗がある方に選ばれていますが、効果の出方には個人差があります(参考:日本皮膚科学会 1)。

治験を試すのも一つの方法

病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。日本ではおでこのシワでお悩みの方に向け治験が行われています。

治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。

治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。


ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。

おでこのシワに関するよくある質問(FAQ)

Q. ニベアやワセリンでおでこの深いシワは消えますか?

A. 残念ながら、深いシワを消すことはできません。 ニベアやワセリンは優れた「保湿剤」であり、肌の表面を油分で覆って水分の蒸発を防ぐ効果はあります。乾燥による細かい「ちりめんジワ」を目立たなくする効果は期待できますが、真皮まで到達している深いシワや、筋肉の動きによるシワを改善する有効成分は含まれていません。深いシワには、専用の「医薬部外品(シワ改善美容液)」や医療機関での治療が必要です。

Q. 10代・20代の若いのにおでこのシワができるのはなぜ?

A. スマホの長時間利用や表情の癖が主な原因です。 若い世代でも、スマホを見る際の下向き姿勢や、目を大きく見せようとしておでこを上げる癖(眼瞼下垂の予備軍含む)があるとシワが刻まれます。また、過度なダイエットやスキンケア不足による乾燥も原因の一つです。若いうちは回復力も高いため、保湿と癖の改善を早めに始めることで改善しやすい傾向にあります。

Q. 男性の深いおでこシワはどうすればいいですか?

A. 男性は皮膚が厚くシワが深くなりやすいため、美容医療も視野に入れましょう。 男性は女性に比べて皮脂量は多いものの水分量が少なく、日焼け止めを塗る習慣がない方も多いため、深く太いシワができやすい傾向にあります。セルフケアでの改善には時間がかかることが多いため、ボトックスやヒアルロン酸注入などの美容医療を取り入れる男性も増えています。

まとめ:自分のシワタイプに合った対策で、若々しいおでこを取り戻そう

おでこのシワは、放置すればするほど深く刻まれ、改善が難しくなっていきます。

まずは自分のシワがどのタイプかを確認しましょう。

  • 乾燥ジワなら……徹底的な保湿とシワ改善クリーム。
  • 表情ジワなら……マッサージで凝りをほぐし、必要に応じてボトックス。
  • 深い刻まれジワなら……ヒアルロン酸や再生医療を検討。

「まだ早いかも」と思わず、気になったその日からケアを始めることが、5年後、10年後の若々しさにつながります。

セルフケアで限界を感じたら、一度専門のクリニックでカウンセリングを受けてみるのも一つの賢い選択です。

参考資料・文献一覧
  1. 日本皮膚科学会「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf
  2. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ボトックスビスタ注用50単位 添付文書」 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/122940AD1026_3_02/?view=frame&style=XML&lang=ja
  3. 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」 https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
  4. 中部大学「難消化性オリゴ糖「マルトビオン酸」に顔面骨密度維持機能を確認」 https://www.chubu.ac.jp/news/44307/
  5. 北海道科学大学「レチノールとは?期待できる効果やポイント・注意点」 https://www.hus.ac.jp/hokukadai-jiten/detail/a423a03d9f2de2c90a32551043d8694da5ab552e-19468/
  6. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「審議結果報告書(ポーラ リンクルショット)」 https://www.pmda.go.jp/files/000277822.pdf