糖尿病には2種類ある
今や代表的生活習慣病のひとつといえる糖尿病。
糖尿病に1型と2型があるのは、
多くの方がご存じのことと思います。
1型はウイルス感染などによってインスリンの分泌が困難となる糖尿病で、
2型はカロリー過多や運動不足などが原因でかかる糖尿病です。
生活習慣病に該当するのは2型糖尿病の方であり、
糖尿病患者の95%は2型に分類されます。
2型糖尿病の原因がカロリー過多や運動不足である以上、
「糖尿病」と「肥満」は切っても切れない関係にあるといえるでしょう。
実際、糖尿病の患者は脂質異常症や高脂血症のお薬を
併用して飲んでいるケースが多く見受けられます。
飲むと痩せる糖尿病治療薬
そんな「糖尿病」と「肥満」でお悩みの方に朗報です。
「飲むと痩せる可能性のある糖尿病治療薬」があるらしいのです。
そんな一石二鳥の効果を期待できる糖尿病治療薬が、
2014年に発売されました。
その名は「SGLT2阻害薬」
「SGLT2阻害薬」とは、お薬の種類や系統を示す表現です。
この「SGLT2阻害薬」というタイプのお薬を、
現在は9つの製薬メーカーが販売しています。
「SGLT2阻害薬」の製品名はメーカーによって各々異なりますが、
病院へ行った際に「SGLT2阻害薬」と伝えればお医者さんには分かるでしょう。
しかし誰もが服用できるお薬ではなく、まず大前提として糖尿病の診断を
受けた人でないと処方箋を書いてもらえません。
また、糖尿病の人であっても後で説明する副作用のリスクが高いと判断されれば
使用できないこともあるので、まずは病院へ言って診察を受けなければいけません。
ではなぜ「SGLT2阻害薬」を飲むと、痩せる可能性が生まれるのか。
その秘密は「SGLT2阻害薬」が血糖値を引き下げるメカニズムにあります。
「SGLT2阻害薬」は糖尿病治療薬ですが、
あえて積極的に糖を尿中に排出させて血糖値を下げる薬剤です。
血中の過剰な糖をどんどん尿中に排出することで、
糖の分解を促進するインスリンの分泌を抑えます。
インスリンは脂肪をため込む働きがあるため、インスリンの分泌が減ることで
たまった脂肪がゆるやかに分解され、体重減少につながることが期待できるのです。
副作用も理解しよう
血糖値の低下と体重減少という一石二鳥の効果を望める「SGLT2阻害薬」ですが、
当然副作用にも目を向ける必要があります。
最も多く報告されているのは頻尿と口の渇きであり、体内の水分が減ることによる脱水や
脳卒中のリスクが高まることについても言及されています。
また尿中の糖が増えることでそれを栄養とする菌が繁殖しやすくなるため、
尿路や性器の感染症にかかるリスクも高まります。
どんな良薬であっても必ず副作用は存在するため、期待できる効果と副作用を計りにかけ
バランスよく治療に臨むことが求められます。
医学の進歩は目覚ましいものがあり、これからも画期的な新薬はどんどん開発されるでしょう。
治験に参加すればそのような新薬を発売前に試すことができるようになるので、
治験に関心を持つだけでも新薬に関する情報により多く触れることができます。
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