「脂質異常症」や「コレステロール値が高い」と指摘され、「この数値、本当に治るのだろうか?」「薬を飲み続けないといけないの?」と不安に感じている方は少なくないでしょう。
自覚症状がないだけに、どう対処すれば良いか分からず、放置してしまっている方もいるかもしれません。
この記事では、「脂質異常症は治るのか?」という疑問にお答えします。
結論から言うと、多くの場合“完治”は難しいとされていますが、数値を改善し、健康な状態を維持する“コントロール”は十分に可能です。
この記事を最後まで読めば、以下のことが具体的に分かります。
- なぜ「完治」ではなく「コントロール」が重要なのか
- 数値を改善するための具体的な5つのステップ
- 改善にかかる期間の目安
- あなたが治りやすいタイプか、治りにくいタイプか
- 薬をやめられる条件と再発を防ぐコツ
未来の健康を守る一歩を踏みましょう。
脂質異常症は治る病気?“完治”と“コントロール”の違い
まずは脂質異常症は治る病気なのかを解説します。
結論:「完治」は難しいが、数値の「コントロール」は可能
残念ながら、一度診断された脂質異常症が、治療によって「元の完全に健康な状態に戻り、二度と再発の心配がない」という意味での“完治”は難しいのが現状です。
これは、脂質異常症が高血圧や糖尿病と同じ「生活習慣病」であり、その背景に個人の体質、遺伝的要因、そして長年積み重ねてきた生活習慣が深く関わっているためです。
しかし、適切な治療と生活習慣の見直しによって、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の値を正常範囲に保ち、健康な人と変わらない状態を維持する「コントロール」は十分に可能です。
重要なのは「完治」という言葉にこだわることではなく、数値を「管理」し続けることです。
治療のゴールは「動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞・脳卒中のリスクを下げること」
なぜ、数値をコントロールし続ける必要があるのでしょうか。
それは、脂質異常症の治療の真のゴールが、単に血液検査の数値を正常に戻すことではないからです。
最大の目的は、脂質異常症によって引き起こされる「動脈硬化」を防ぎ、その先にある命に関わる重大な病気(心筋梗塞や脳卒中)のリスクを下げることです(日本動脈硬化学会 1)。
脂質異常症は自覚症状がほとんどありません。
そのため、「痛くもかゆくもないから」と放置してしまう人が非常に多いのが実情です。
しかし、症状がない水面下で、余分な脂質が血管の壁に静かに蓄積し、血管を硬く、狭くしていきます(動脈硬化)。
この動脈硬化が心臓の血管で起これば心筋梗塞、脳の血管で起これば脳卒中(脳梗塞・脳出血)を引き起こします。
治療のゴールは、この最悪の事態を避けることにあるのです。
あなたの脂質異常症のタイプは?- 3つの種類と基準値
「脂質異常症」と一口に言っても、どの数値が高い(あるいは低い)かによって、主に3つのタイプに分けられます。
自分がどのタイプかを知ることは、対策を立てる上で重要です。
脂質異常症の診断基準(日本動脈硬化学会 2022年版)
分類 | 判定基準値(mg/dL) | 採血条件 | 判定区分 | 備考 |
---|---|---|---|---|
高LDLコレステロール血症 | LDL-C ≧ 140 | 空腹時 | 異常(治療対象) | 動脈硬化性疾患リスクが高い |
境界域高LDLコレステロール血症 | 120 ≤ LDL-C < 140 | 空腹時 | 要注意 | 生活習慣改善の指導対象 |
低HDLコレステロール血症 | HDL-C < 40 | 空腹時または随時 | 異常 | 冠動脈疾患リスク増加 |
高トリグリセライド血症 | TG ≧ 150(空腹時) TG ≧ 175(随時) |
空腹時または随時 | 異常 | 非空腹時診断基準が追加 |
重度高トリグリセライド血症 | TG ≧ 500 | 空腹時 | 高度異常 | 急性膵炎のリスクあり |
高非HDLコレステロール血症 | 非HDL-C ≧ 170 | 空腹時または随時 | 異常(補助指標) | LDL-C測定困難時に有用 |
総コレステロール(参考) | TC ≧ 220 | 空腹時 | 参考指標 | LDL-C・非HDL-Cを優先 |
出典:日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」
(https://www.j-athero.org/jp/)
※これらのうち1つでも当てはまると脂質異常症と診断されます。
特にLDL(悪玉)コレステロールは、動脈硬化の最も強力な危険因子とされています。
脂質異常症を管理する5つのステップ
脂質異常症の管理は、以下の5つのステップで進めるのが基本です。
【ステップ1】原因を知る – なぜ数値が高いのか?
対策の前に、まず自分の数値が高い原因を探ることが重要です。
原因は大きく分けて2つあります(参考:国立循環器病研究センター 2)。
生活習慣(食生活、運動不足、肥満、ストレス)
最も多い原因が、日々の生活習慣の乱れです。
- 食生活: 高カロリー、高脂肪食(特に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の多い食事)、糖質の過剰摂取、野菜不足など。
- 運動不足: 運動不足は、エネルギー消費を減らし、中性脂肪を増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らす原因となります。
- 肥満: 特に内臓脂肪型肥満は、脂質異常症と密接に関連します。
- その他: 喫煙、過度なアルコール摂取も数値に悪影響を与えます。
遺伝・体質・他の病気
生活習慣に気をつけていても数値が高い場合、以下のような要因が考えられます(参考:米国国立医学図書館 3)。
- 遺伝・体質: 家族(特に両親)に脂質異常症の人がいる場合、遺伝的にコレステロール値が高くなりやすい体質(例:家族性高コレステロール血症)の可能性があります。
- 他の病気: 糖尿病、甲状腺機能低下症、肝臓病、腎臓病などの病気が原因で、二次的に脂質異常症が起こることがあります。
- 薬剤性: 他の病気の治療薬(ステロイドなど)の副作用として起こることもあります。
- 加齢・性別: 女性は閉経後、女性ホルモン(エストロゲン)の減少に伴い、LDLコレステロール値が上昇しやすくなります。
>>慢性腎臓病(CKD)のステージ完全ガイド|数値・症状・生活改善まで解説
>>肝機能障害を治すには?食事・運動から回復までの道のりを完全解説
【ステップ2】食事療法 – 「何を」「どれだけ」食べるかが鍵
脂質異常症の治療の基本は、なんといっても食事療法です(参考:日本動脈硬化学会 4)。
どのタイプの脂質異常症かによって、重点的に見直すポイントが少し異なります。
積極的に摂りたい食べ物リスト
- 青魚(サバ、イワシ、アジ など): EPAやDHAといったn-3系多価不飽和脂肪酸が豊富で、中性脂肪を下げ、HDL(善玉)を増やす働きが期待できます。
- 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など): 大豆たんぱく質やイソフラボンが、LDL(悪玉)コレステロールを下げるのを助けます。
- 野菜、きのこ類、海藻類: 食物繊維が豊富で、コレステロールの吸収を抑え、体外への排出を促します。
控えるべき食べ物リスト
- 飽和脂肪酸(LDLが高い人は特に注意): 肉の脂身、バター、ラード、生クリーム、インスタントラーメンなどに多く含まれます。LDLコレステロールを増やす主な原因です。
- トランス脂肪酸(LDLが高い人は特に注意): マーガリン、ショートニング、それらを使った菓子パン、ケーキ、スナック菓子などに含まれます。LDLを増やし、HDLを減らすため、最も避けたい脂質です。
- 糖質(中性脂肪が高い人は特に注意): ご飯、パン、麺類などの主食、甘いお菓子、ジュース類。摂りすぎた糖質は体内で中性脂肪に変換されます。アルコールも同様です。
- コレステロールを多く含む食品: 卵の黄身、レバー、魚卵(いくら、たらこなど)。LDLが非常に高い人は摂取量に注意が必要です。
「すぐに始められる」食事改善の3つのコツ
「減らす」より「置き換える」:「肉の脂身を赤身に」「バターをオリーブオイルに」「お菓子をナッツや果物に」など、悪いものを我慢するより、良いものに置き換える意識を持ちましょう。
「ベジ・ファースト」を徹底する: 食事の最初に野菜やきのこ類(食物繊維)から食べることで、血糖値の急上昇を抑え、脂質の吸収を穏やかにします。
夕食の糖質を少し減らす: 夜はエネルギー消費が少ないため、夕食のご飯やパンの量を普段の8割程度に減らすだけでも、中性脂肪の改善に効果的です。
【ステップ3】運動療法 – 効果的な種類と継続の秘訣
食事と並ぶもう一つの柱が運動療法です。
運動には中性脂肪を減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果が期待できます(参考:米国国立医学図書館 5)。
おすすめは「有酸素運動+軽い筋トレ」の組み合わせ
有酸素運動: ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、軽く息が弾む程度の強度の運動が効果的です。
軽い筋トレ: スクワットや腹筋などの筋力トレーニングを組み合わせることで、基礎代謝が上がり、より効率よく脂質を燃焼できる体になります。
理想は「1回30分以上の有酸素運動を、週に3回以上(できれば毎日)」行うことです。
一度に30分が難しければ、「10分×3回」のように分割しても効果はあります。
「ながら運動」から始める継続のコツ
運動習慣のない人が急に「週3回30分」と意気込むと挫折しがちです。
- 「エスカレーターではなく階段を使う」
- 「一駅手前で降りて歩く」
- 「テレビを見ながらストレッチや軽いスクワットをする(ながら運動)」
まずは日常生活の中で活動量を増やすことから始めましょう。
【ステップ4】生活習慣の見直し – 食事・運動以外の改善点
禁煙とアルコールとの上手な付き合い方
- 禁煙: 喫煙は、HDL(善玉)コレステロールを減らし、LDL(悪玉)コレステロールを酸化させ、動脈硬化を強力に促進します。脂質異常症と診断されたら、真っ先に禁煙に取り組むべきです。
- アルコール: 過度な飲酒は中性脂肪を増やす大きな原因です。適量を守るか、中性脂肪が高い場合は禁酒が推奨されます。
【ステップ5】薬物療法 – 薬はいつから?スタチン系とは?
脂質異常症の治療は、まずステップ1〜4の生活習慣の改善から始めます。
通常、2〜3ヶ月から、長い場合は6ヶ月ほど生活習慣の改善を続けても数値の改善が不十分な場合や、診断時の数値が非常に高い場合、または心筋梗塞や脳卒中の既往がある・糖尿病を合併しているなど、動脈硬化のリスクが特に高いと判断された場合に、薬物療法が検討されます(参考:日本動脈硬化学会 6)。
治療薬で最も多く使われるのが「スタチン系」の薬剤です。
これは主に肝臓でのコレステロール合成を抑え、血液中のLDL(悪玉)コレステロールを強力に下げる薬です。
【脂質異常症改善期間の目安】どれくらいで数値は変わる?
対策を始めても、すぐに数値が変わらないと不安になるかもしれません。
改善にかかる期間には個人差がありますが、一般的な目安を知っておきましょう。
2週間~3ヶ月:数値が動き始める初期段階
食事や運動を始めると、早い人では2週間~1ヶ月ほどで数値に変化が見え始めます。
特に中性脂肪(トリグリセリド)は食事やアルコールの影響を受けやすく、比較的短期間で下がりやすい傾向があります。
多くのクリニックでは、まず2〜3ヶ月間、生活習慣の改善を続けてみて、その効果を血液検査で確認することが一般的です。
3~6ヶ月:生活習慣が定着し、効果が見える安定期
LDLコレステロールは、中性脂肪に比べると変化が現れるまでに時間がかかることが多いです。
3ヶ月から6ヶ月程度、改善された生活習慣を継続することで、食事と運動の効果が定着し、数値が安定して下がってくることが期待できます。
長期的には「正常値維持=完治と同等の状態」を目指す
脂質異常症の管理は短距離走ではありません。数値が一度下がっても、元の生活に戻れば数値は再び上昇します。
目標は、改善した数値を長期的に維持し続けることです。
この「正常値を維持できている状態」こそが、脂質異常症における「完治と同等の状態」と言えるでしょう。
治りやすい人・治りにくい人の特徴
同じように生活改善に取り組んでも、効果の出方には個人差があります。
自分がどちらのタイプに近いかを知っておくことも大切です。
【治りやすい人】生活習慣が主な原因・軽度・若年層
- 原因: 食べ過ぎ、運動不足、肥満など、明らかな生活習慣の乱れが主な原因である人。
- 状態: 数値の異常が軽度である人。
- 年齢: 代謝が活発な若年層の人。
これらの人は、ステップ1〜4の生活習慣の改善だけで、比較的短期間で数値が正常化するケースが多いです。
【治りにくい人】遺伝性が強い・糖尿病や肝機能障害の併発・閉経後の女性
- 原因: 遺伝的な体質(家族性高コレステロール血症など)が強く関わっている人。
- 併発症: 糖尿病、腎臓病、甲状腺機能低下症などを併発している人。
- 性別・年齢: 閉経後の女性(女性ホルモンの保護作用がなくなるため)。
これらの人は、生活習慣の改善だけでは数値が下がりきらず、薬物療法の併用が必要となる場合が多いです。
薬はやめられる?再発を防ぐ3つのコツ
薬物療法を始めた人にとって、最大の関心事は「いつか薬をやめられるのか?」ということでしょう。
医師が薬の減量・中止を判断する3つの基準
薬をやめられるかどうかは、医師が以下の点を総合的に見て慎重に判断します。
- 数値の安定: 血液検査の数値(特にLDLコレステロール値)が、設定された目標値以下で長期間(例:6ヶ月以上など)安定していること。
- 生活習慣の確立: 食事療法、運動療法が完全に習慣化し、体重や血圧なども含めて自己管理が徹底できていること。
- 総合的リスクの低減: 糖尿病や高血圧などの他のリスク要因が改善・管理されており、動脈硬化の全体的なリスクが低いと判断されること。
これらの条件が満たされた場合、医師の管理のもとで薬の量を減らしたり、一時的に中止してみる(中止後も厳密な経過観察が必要)ことがあります。
自己判断で中断はNG!薬をやめた後に再発しやすいケースとは
最も危険なのは、「数値が下がったからもう大丈夫だろう」と自己判断で薬をやめてしまうことです。
薬で数値が下がっているのは、あくまで薬がコレステロールの産生などを抑えている「おかげ」です。
薬をやめれば、数ヶ月以内に元の数値に戻ってしまうことがほとんどです。
特に、以下のようなケースは再発しやすいため、自己判断での中断はやめましょう。
- 遺伝的要因が強い人
- 生活習慣の改善が不十分なまま、薬だけで数値を下げていた人
- 「薬をやめた安心感」から、食事や運動への意識が緩んでしまった人
薬に頼らず維持するための「再発予防型ライフスタイル」
薬の減量・中止を目指す場合も、中止できた場合も、その後の再発を防ぐためには、生活習慣の管理を「治療」から「日常」へとレベルアップさせる必要があります。
- 食事・運動の管理を継続する
- 体重を定期的に測定し、維持する
- ストレスを溜めず、十分な睡眠をとる
- 定期的な血液検査を欠かさない
このように、改善した生活習慣を生涯にわたって継続することが、再発を防ぐ効果的な方法です。
新たな治療法を試すのも一つの方法
病院で直接治療を受ける以外に、治験に参加するというのもひとつの手段です。
日本では高いコレステロール値でお悩みの方に向け治験が行われています。
治験ジャパンでも治験協力者を募集しています。
例えば過去には東京や神奈川、大阪などの施設で行われた試験もありました。
治験にご参加いただくメリットとして挙げられるのは、主に下記3点です。
・最新の治療をいち早く受けられる
・専門医によるサポート、アドバイスが受けられる
・治療費や通院交通費などの負担を軽減する目的で負担軽減費が受け取れる
ご自身の健康に向き合うという意味でも、治験という選択肢を検討してみるのも良いでしょう。
実施される試験は全て、安全に配慮された状況下で行われます。
脂質異常症に関するよくある疑問(FAQ)
脂質異常症に関するよくある疑問とその回答を紹介します。
Q. 脂質異常症は何ヶ月で治りますか?
A. 「完治」という意味では難しいですが、数値の「改善」という点では、生活習慣の見直しによって2週間~3ヶ月ほどで数値が動き始め、3~6ヶ月で効果が安定してくるのが一つの目安です。
ただし、これは生活習慣が主な原因の場合であり、遺伝的要因や他の病気が関わる場合は、薬物療法が必要となることも多く、管理は長期間にわたります。
Q. 痩せていても脂質異常症になりますか?
A. なります。痩せていても、コレステロールを作りやすい・排出しにくいといった遺伝的な体質、お菓子や脂っこいものに偏った食生活、運動不足、閉経後の影響などで数値が高くなることがあります。
体型に関わらず、数値が異常であれば対策が必要です。
Q. 薬をやめたらすぐに再発しますか?
A. 自己判断で薬をやめた場合、再発(数値が元に戻る)する可能性が高いです。
薬は病気を「完治」させているのではなく、数値を「コントロール」しているためです。
生活習慣が徹底的に改善され、医師が「減量・中止が可能」と判断した場合に限り、慎重に中止を試みることがありますが、その場合も定期的な検査による厳重な管理が必要です。
Q. コーヒーやお茶を飲むのは良いですか、悪いですか?
A. コーヒーやお茶(特に緑茶)に含まれるポリフェノール(クロロゲン酸やカテキン)には、抗酸化作用や脂質代謝の改善に良い影響を与える可能性が報告されています。
ただし、コーヒーに砂糖やミルク(特に生クリーム)をたっぷり入れたり、お茶菓子を食べ過ぎたりすれば、糖質や脂質の過剰摂取となり逆効果です。
飲む場合は、無糖で適量(コーヒーなら1日2~3杯程度)を心がけましょう。
また、これらが直接的な「治療薬」になるわけではないことも理解しておきましょう。
参考資料・文献一覧
1.日本動脈硬化学会 https://www.j-athero.org/jp/publications/si_qanda/
2.国立循環器病研究センター https://www.ncvc.go.jp/coronary2/risk/dyslipidemia/index.html
3.米国国立医学図書館 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/
4.日本動脈硬化学会 https://www.med.or.jp/dl-med/jma/region/dyslipi/ess_dyslipi2014.pdf
5.米国国立医学図書館 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/
6.日本動脈硬化学会 https://www.med.or.jp/dl-med/jma/region/dyslipi/ess_dyslipi2014.pdf
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