日帰りの治験モニターって交通費はでるの?

2019年10月2日

治験者である治験モニターには、時間的拘束や、交通費などの負担を軽減する目的で「負担軽減費」や「治験協力費」が支払われます。

治験者になるために事前説明会や事前検診へ参加する場合は、交通費が支給されることもありますが、これは事前検査の交通費や治験の負担軽減費の金額は、医療機関や治験の内容によって異なります。バイトと治験モニターの違いについても解説します。

・日帰り治験モニターの気になるところ交通費は支給されるの?

治験モニターの交通費
日帰り治験モニターの交通費は、謝礼金である「負担軽減費」の中に含まれていることが多く、その額は医療機関や治験内容によって異なります。

そもそも、治験とはどのようなものなのか、ということも含め、以下で詳しく解説いたします。

・・治験とは何?なんのためにどのようなことをするの?

治験とは「新しい薬を開発するための治療を兼ねた試験」のことをいいます。

現在日本で使われている薬は厚生労働省の承認を受けて販売されていますが、薬の承認を受けるには、有効性と安全性が確認できるデータが必要不可欠です。

そのデータを集めることを「治験」といいます。

治験では実際に健康な方や患者さんに「薬の候補」を使用して、データを集めます。治験は、法律や規則によって厳格に規定があり、参加者の自由意志を尊重し、決められた条件によって選ばれた医療機関により、手順に沿った管理下のもとで行われています。

・・治験の謝礼として支払われる「負担軽減費」

治験に参加するためには、事前登録が必要となります。さらに事前検診や説明会が行われます。

治験に参加すると謝礼金として「負担軽減費」が支給されます。負担軽減費とは、治験参加者の時間的拘束や、交通費などの負担を軽減する目的で支払われるもので、「治験協力費」とも呼ばれています。

治験参加による交通費は負担軽減費に含まれていることが多いです。

また、治験者になるために事前説明会や事前検診へ参加する場合に、交通費が支給されることもあります。

事前検査の交通費や治験の負担軽減費は、医療機関や治験の内容によって異なり、規定が設けられています。

・・治験はバイトではなく「治験モニター」

治験は、厳密にいうとバイトでなく、「治験モニター」にあたります。治験者には治験モニターとして、拘束された時間や不便に対する補償として「負担軽減費」が支払われます。

治験倫理委員会はボランティアが受け取る謝礼金額が公正であるか確認をします。

治験者に謝礼として支給される「負担軽減費」は、労働の対価として支払う「給与所得」ではなく、あくまでもボランティア参加の謝礼として、その負担軽減を目的とする「負担軽減費」として払われます。負担軽減費は給与所得のように源泉徴収の対象にはなりませんが、税制上は「雑所得」に分類されるため、個人事業主や副業をしている方は、雑所得が年間で20万円を超えると確定申告の義務が発生することがあります。

・日帰り治験モニターの交通費とは

治験モニターを行う場合の交通費とは、自宅から治験や事前検査が行われる医療機関までの公共機関の交通費をいいます。

公共機関には「電車」「バス」があります。

一般的には自宅から目的地までの最短ルートもしくは最安値ルートで計算します。

治験モニターにおける交通費は「負担軽減費」として支給されることが多く、その全額は、医療機関や治験の内容によって異なり、規定が設けられています。

【まとめ】

治験者には「負担軽減費」が支給されます。

治験モニターである治験者には、謝礼金として負担軽減費が支払われます。

交通費はこの負担軽減費に含まれていることが多く、事前検査や説明会では交通費として支給されることもあります。

支給金額は医療機関により異なります。